遠すぎた橋(DVD) | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分

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ジャンルや新旧問わずに週末に映画館に通っています。映画の感想から、映画がらみで小説やコミックなんかのことも書ければ。個人の備忘録的なブログです。

遠すぎた橋(DVD)

1977年作品/イギリス/175分
監督 リチャード・アッテンボロー
出演 ショーン・コネリー、ジーン・ハックマン

2021年5月16日(日)の午前、自宅にて鑑賞しました。

ノルマンディ上陸作戦から3ヶ月後の1944年9月、連合軍によってオランダ・ドイツ間の5つの橋を占領すべく決行された“マーケット・ガーデン作戦"。それは、ノルマンディを凌ぐ壮絶な戦闘となった。4つの橋を次々と占領し、有利に戦いを進めていた連合軍だったが(以上、Amazonの商品情報からの引用)、という物語です。

今日も未開封DVDから、昨日に続いて長尺の戦争映画を選択。「遠すぎた橋」は1977年の夏、公開当時に父母そして弟と家族揃って大阪は難波の松竹座で鑑賞しました。私は小学校の高学年でしたね。たぶん当時、仕事で多忙かつ単身赴任だった父が、夏休みの家族サービスで連れて行ってくれたんだと思います。春夏冬の学校の休みに映画を観て食事というのが、家族揃っての行事の定番だったですね。嬉しかったなあー。




《感想です》

さて、この映画は鳴り物入りで公開されまして、確か公開直前にはテレビで1時間半の宣伝のための特番が組まれていたように記憶しています。戦争映画と言うと女性は敬遠しがちだからでしょうか、スター映画ということで、大物俳優が順番に紹介されて、やたらとロバート・レッドフォードが持ち上げられていたことを覚えています。キャーキャー言ってたのは〝おすぎ〟だったような。そういう扱われ方をした作品なんですね。

それで家族揃って映画館を出た後、私にはこのドラマがよく飲み込めなくて、帰宅途中に私は父親に〝連合軍は戦争に負けたのか?〟と聞いたんですね。そうすると〝勝ったんやんか、分かってないな〟みたいなこと言われまして、40年以上も前の会話を記憶してるという、笑。質問の仕方が悪かったのでしょうが、局地的にしろ、戦勝国が自分たちの負け戦を描くということが、小学生にはよく分からなかったんでしょうね。

ノルマンディー上陸作戦が6月6日で、ここで描かれたマーケット・ガーデン作戦は9月のお話。これが成功しベルリンが落とせればクリスマス前に戦争を終結できると、司令部は練られていないこの作戦を強行します。これ立案実行したのがアメリカの〝ジョージ・S・パットン〟(前回のブログで取り上げました)のライバルであったイギリスのバーナード・モントゴメリー。水を開けられたパットンに一矢報いようとしたらしく。

オランダからドイツへ向かう際に渡らなければならない5つの橋を奪取するために、空挺部隊がパラシュート降下し橋を占拠(マーケット作戦)。そして後から出発した陸上部隊がそこを一直線に猛進しオランダを解放する(ガーデン作戦)というもの。ところが降下地点や無線機器の故障の問題、予想外のドイツ軍の戦力を前にして作戦は難航。結果、ノルマンディー上陸作戦以上の戦死者を出し、撤退を余儀なくされるのです。

〝3時間もの間、お前は何を観ていたのか〟と父から言われたような気がした本作。でも知識もついて改めて見直しても、この映画は分かりにくいと感じるところがありましたね。まず地理的な位置関係や時間経過がイメージし難い。話もスターへの配慮からかエピソードの羅列のようになって、全体としてのまとまり感にかけています。それでも本作が空中分解しなかったのは、監督リチャード・アッテンボローの手腕でしょうか。

有名なパラシュート降下の場面(クラゲのよう)やCGの無い時代の戦闘場面の再現など映像は迫力あります。そして、上が悪いと下は犬死にになるということを分からせてくれる映画でした。






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