難解?!でも、この世の真理を語っている! ナーガールジュナ 著「中論」を読む | アフターコロナを生き抜く!これから起こる変化について発信するブログ

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こんにちわ。
本日はナーガールジュナ(龍樹) の「中論」について
ブログを書かせていただきます。

参考書籍:「中論(上)縁起・空・中の思想」

三枝充悳著


















ナーガールジュナの「中論」はとても
読んでみたかった本です。







このブログでも紹介した書籍の著者である
理論物理学者のカルロロヴェッリがその
中で、ナーガールジュナの思想を絶賛しておりました。








ナーガールジュナとはどんな人物だったのでしょうか。








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ナーガールジュナ(龍樹)について
クシャーナ朝のカニシカ王とほぼ同時代の2世紀中
ごろの僧でバラモン出身とされる。中国では竜樹と
表記する。大乗仏教の中心的思想である「中論」を
著した。大乗仏教運動の中心地は西北インドであっ
たが、ナーガールジュナはデカンの東南部である
アーンドラ地方で活動した。大乗仏教の経典は中国
を通じて日本にももたらされたので、日本でもナー
ガールジュナは「八宗の祖」と言われている。
その主著、『中論』などで、「空」の思想など、
大乗仏教の理念の体系化をはたした。
https://www.y-history.net/appendix/wh0201-059.html
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中論の原文はサンスクリット語です。









それを漢文に訳して
それをさらに日本語に置き換えたのですが、










それでも非常に難解です。








本書を読んで、驚嘆した箇所は
観去来品第二 
去ることと来ることの考察と名付けられた第二章
で、このような記述があります。











「もしも去る主体を欠いたならば
去るはたらきは成り立たない。
もしも去るはたらきが存在しないならば
一体どうして去る主体が存在するであろうか?」













難解ですが、わたしなりに
解釈したことを書いてみます。










「去る主体」 



と 



「去るはたらき」






が登場するわけですが、








「去る主体」も



「去るはたらき」も


どちらか一方が欠ければ
存在することができない
と言っています。








これは「縁起」についての
記述だと思います。











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縁起とは、他との関係が縁となって生起するということ。
全ての現象は、原因や条件が相互に関係しあって成立し
ているものであって独立自存のものではなく、
条件や原因がなくなれば結果も自ずからなくなるという
ことを指す。 
仏教の根本的教理・基本的教説の1つであり、釈迦の悟り
の内容を表明するものとされる。wikipediaより
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「去る主体」も








「去るはたらき」も








どちらか一方が欠ければ
存在することができない、、、。








これを縁起の考え方に照らして言えば
この世には、結局は何も無いのだということを
言っています。







何も無い、、、、。







にわかには信じられませんが
よく考えてみれば
とても深い

洞察の結果と言える考え方です。









この世に存在しているモノ(人・もの)
は絶えず何かに依存しています。










例えば今、私は椅子に座っていますし、









このブログを書いています。









これらの動作、一切から解放された

絶対的な「自分」という主体はあり得ません。






この物理世界にいる間、

三次元世界にいる間は決して

この依存からは逃れられない。






そしてその動作も主体を
欠いては存在できない。








何かに絶えず依存しなければ
「存在」することができない。








絶えず何かに依存していないと
自分というものを定義できないのです。







これは存在していると言えるのでしょうか?








いいえ、存在しているとは言えない。








それが本書の結論です。









つまりはこの世は何も無い。










衝撃的ですが、真理だと思います。










この考えを念頭に置いて生きていく人生と
そうでない人生では
大きく結果が異なっていくことだけは間違い
ないと思われます。










本日は 難解?!でも、この世の真理を語っている! ナーガールジュナ 著「中論」を読む
ということでブログをお届けしました。

ではまた。