書評「地球に住めなくなる日」前半 | アフターコロナを生き抜く!これから起こる変化について発信するブログ

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コロナ後は価値観の変容が起きます。新しい時代に向けた準備をはじめましょう。テーマは環境保護、自然農、瞑想、健康食品など、興味があればコメントください!

こんにちわ!



通販コンサルタントの小菅です。




本日は「地球に住めなくなる日」という本の書評です。





□この本の作者
 
 デイビッド.w.ウェルズ

□構成

1部
 気候崩壊の連鎖がおきている

2部
 気候変動によるさまざまな影響

3部
 気候変動の見えない脅威

4部
 これからの地球を変えるために



本日はこの本の前半部分

1部
 気候崩壊の連鎖がおきている

2部
 気候変動によるさまざまな影響

についてお話させていただきます。



この本のサブタイトルは

気候崩壊の避けられない真実」


気候崩壊を引き起こしているのは地球温暖化であり、

その原因は人類が二酸化炭素を出し続けてきたことが

空気中の二酸化炭素濃度がかつてないほどに

高くしていることです。





そして世界中で起きている、

また、これから起ころうとしている

気候崩壊の事例が紹介されています。


・頻発する殺人熱波


・飢餓が世界を襲う


・水没する世界


・史上最悪の山火事


・自然災害が日常に

 などなど



人類はすぐに対策を講じないといけない、

でも、なかなか進んでいかない。

国も、企業も、個人も気候崩壊

どこか遠い先のことであるように

見て見ぬふりをしている現状に

作者は警鐘を鳴らしています。



この中でも農作物が気候崩壊の影響を受けて

飢餓の問題が世界で起きているという箇所。

気になりましたので詳しく書きます。



温暖化によって作物の成長は阻害されます。

(平均気温1度上昇で収穫量が10%ダウン)



さらに、大気中の二酸化炭素濃度が増していくと

樹木の葉が厚みを増します。

葉の厚みが増すと二酸化炭素の吸収力が

落ちるそうです。



すると大気中に残る二酸化炭素の量は増えるので

たいへんな悪循環。



大気中の二酸化炭素濃度が高くなると

作物自体の栄養素が少なくなるそうです。



そのメカニズムは

たくさんの二酸化炭素は作物中の糖を生成します。

生物圏の炭水化物がかつてないほど高くなり、

その分他の栄養素であるタンパク質、カルシウム、

鉄、ビタミンC  が1950年代に比べて今は1/3にまで

減少している!(本文73p)



つまり、作物がジャンクフード化している。





打開策はあるのか?



では打開策は?

無いわけではありません。



中国は農業カスタマイズで温室効果ガスのでる

化学肥料を減らそうとしている。


イギリスでは土を使わない農業が2018年初収穫を報告。


アメリカでは土地を使わず屋内で育てる垂直農法

培養肉に期待が集まっている。



垂直農法とは
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高さのある建築物の階層や、傾斜面をつかって農業をすることを
「垂直農業(または垂直農法:Vertical Farming)」と呼ぶ。
従来の農業のように広い土地がいらず、
都市でも食物を生産できることが特徴的だ。
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参考:https://ideasforgood.jp/glossary/vertical-farming/



しかし、これらはまだ駆け出しの技術で

費用も高いため必要としている人には

届かないという課題があります。




貧困拡大に拍車


こうなると困るのは貧しい人々です。


2050年には発展途上国の一億5000万人が

タンパク質欠乏症に陥るという予測があります。


貧者は肉からではなく

作物からタンパク質を摂っているからです。


これらはみな大気中の二酸化炭素濃度が

高くなることが原因なのです。



「人類は作物で巨大帝国を築いてきた。

そしていま気候変動は貧者を踏みつける

飢餓の帝国を建設中だ」


とこの章は結ばれています。




次回は、この本の後半部分の


3部
気候変動の見えない脅威

4部
これからの地球を変えるために


についてお話させていただく予定です。




本日は「書評「地球に住めなくなる日」前半」について

ちょっとお話させていただきました。




ぜひご参考になれば幸いです。


最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。


ではまた。