2008年02月23日(土)
その②です・・・
まあ、実戦で使用するかどうかは別として、格安で手に入れたパターなので、いろいろとやってみたいことがありました。ヘッドの状態がかなり使い込まれていて、黒クロームがかなり剥げている状態だったので、自分なりにできるかどうかわからなかったんですが、リフィニッシュをしてみようと思いました。
まず、ヘッドの黒クローム被膜をペーパーやスチールウールなどでゴシゴシ擦って落としてしまいます。バックフェース側ののキャビティー部分なんかは、ちょっと面倒ですが、根気よくやっていきます。今回のパターはフェース面のとくにインサート部分にかなり打痕があり、一部で深めのキズも入ってしまっています。フェース面は、平滑化が失われないように、軽く、擦るようにします。
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fblog.golfdigest.co.jp%2Fuser%2Ftorutoru300%2Fimg%2F239%2Fimg20080223.jpg)
↑サンポールで錆を落とします
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↑そこそこきれいになりました
そのあと、サンポールに浸して錆などを落とします。水で洗い流して乾燥させます。けっこうピカピカになって、このままでもいけるかもしれませんが、当たりキズについている黒クロームは落としきれませんので、やはり黒染めにしたほうが、そのへんのムラをごまかすことができますね。
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↑溶液を塗布するとまたたくまに変色していきます
次にガンブルー溶液を筆でヘッドに塗布していきます。このときに、表面に被膜ができていきます。一通り塗布し終えたら、冷水で洗い流します。この流れを2~3回繰り返して、最後に防錆のためにベビーオイルを塗布します。いわゆる、ノーメッキのウェッジなどをガンブルー加工するのと同じです。ただ、フェースにカッパ ーインサートがあるので、その部分がどのように仕上がるかは、ちょっと不安でした。でもカッパ ーが露出しているわけではなかったので、ほとんど問題なく仕上がりました。このパターヘッドの素材の詳細がわかりませんが、通常のガンブルー溶液で加工したものより、より青っぽく仕上がりました。
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↑ほどなく仕上がってベビーオイルを塗ります
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↑フェース中央の茶色のキズに注目!
この茶色のキズは、周辺の打痕よりも深めのキズ痕となっていて、この部分だけが茶色になっているのは、おそらく、純銅が露出というか、キズから若干はみ出してきているのだと思います。この純銅コンポジットも軟鉄プレートもおそらく圧入されていることから、柔らかい銅が傷口からはみ出てきてしまったのではないでしょうか。その部分が茶色く見えているのだと思います。
最後に、私自身誤解していたようで、このヘッドは、通常のインサートではなく、コンポジットということなので、よくある、フェース面にはめ込む加工ではなく、銅を埋めてあるといったほうが表現が適切ですね。つまり、埋めた後で軟鉄のプレートでフタをしてあるのです。プレートの厚さはわかりませんが、かなり薄めのものと思います。フタをしたあとでフェースをミーリングして平滑化されているようです。前述のインサートの痕が至近距離で凝視しないとわからないということに触れましたが、実は、それはプレートでフタをした跡でした。パッと見、銅がコンポジットされていることは、わかりませんが、打ってみると、打感が想像以上にソフトに感じるのは、このことが起因しているのでしょう。そこがスペックにもあるようにカッパ ーインサートフェースではなくコンポジットといわれる所以です。このことからもわかるとおり、このパターはかなり凝った作りとなっていますね。
今朝は、大雪で自宅でこもっていたこともあり、長文駄文となってしまいました。
お付き合いいただき感謝です。
それでは、長くなってしまいましたが、このへんで失礼します・・・