仕事で大分県に行って来ました。
帰路、新門司発大阪南港行き名門大洋フェリー出航待ちのスキマ時間を使った”九州プチ観光”をご紹介したいと思います。
<前回ブログ> 別府タワー
国道10号を北上、速見郡日出町より三川に並走する県道24号日出山香線(ひじやまがせん)に入り、県道42号山香院内線・県道658号佐田駅川線を繋ぎ、宇佐市に入りました。
「宇佐市といえば?」
焼酎好きは間違いなく「いいちこ」と答えることでしょう。
「いいちこ」は、大分弁で「良いですよ」の意味。「下町のナポレオン」として親しまれていますね。
そして、JR日豊本線に並走していた国道10号に再び合流、進路を西に向けて少し進むと本日2件目の目的地に到着しました。
宇佐平和資料館
宇佐市閤440-5 <Googleマップ>
開館時間: 9~17時
休館日: 火曜
入場料: 無料
1939年(昭和14年)宇佐練習用航空隊が編成されたのちの宇佐海軍航空隊跡の南西部に建てられています。
近い未来「宇佐市平和ミュージアム(仮称)」が建設予定とされているので、こちらの「宇佐平和資料館」も統合される計画なのだそうです。
プレハブ倉庫のような外観に一瞬唖然としてしまいましたが、駐車場は50台近く停めれるほど広く、市営施設の駐車場と併用されているのかもしれません。
入口で入館受付をします。
受付といっても、「どこから来られましたか?」「奈良です」と答えた程度で、どうやら統計を取っているのだそう。
では順路に沿って見学させていただこうと思います。
宇佐海軍航空隊の正門写真
この宇佐平和資料館より約3km北東部、JR日豊本線・柳ヶ浦駅南側に敷地面積 東西1.2km、南北1.3kmという規模であったそうです。
実際に使用されていた遺品
戦闘機の計器など
三菱重工製二一型(レプリカ)
レプリカではありますが、汚れや錆びなど本機に忠実に再現されたニイイチは、先ほど戦場から飛び降りてきたようなリアルな存在感です。
ニイイチといえば、グレー塗装の零戦のイメージが強いわけですが、ダークグリーンに再塗装されたニイイチもあったそうです。
実はこのニイイチ、
大阪府枚方市出身、超ひらパー兄さんこと・元V6岡田准一主演の『永遠の0』(原作/百田尚樹)で実際に撮影で使用された機体なので、リアルなのも納得なのです。
※ 画像は、YouTube「永遠の0-予告編-」からスクショ引用。
以前、福岡県筑前町立大刀洗平和記念館で三二型を見学したことがありますが、コックピット内の計器類は完全にくち堕ちていて全くわかりませんでした。
こちらのレプリカ機は忠実に再現されているのがわかります。
四式戦闘機「疾風(はやて)」実機に使われていたタイヤを流用。
ニイイチに搭載されていた爆弾?
案内書きがありませんが、恐らくそうでしょう。
館内一番奥に展示されているのは、非人道的特殊滑空機「桜花I-18」(レプリカ)
親機の胴体下部に吊るされて敵艦上空まで飛び時速600kmで発射されるのです。
着陸用の車輪もなく、再び還ることはない・・・
機首部には1.2tの爆弾が搭載されており、乗員3,000人級の空母(2万tサイズ)を撃沈する威力があったのだそう。
北九州八幡神忠隊の隊員直筆の遺書。
「遺歌・・・」という書き出しから始まります。ハタチ前後の若者が「お国のため」「天皇陛下万歳」と自身が身を挺して特攻に向かうことを「喜び」とされているのです。
令和の現在においても、日本より空を辿って行けばウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けている。
毎日、同じようにハタチ前後の若者が命を落としているのだと思うと、残酷な戦争はまだ続いているのかもしれない。合掌。