昨夜11時ごろNHKで実に珍しい番組があり世の中が知らない間に変化していることを実に強く感じました。それは女性が性を自分自身で楽しむすなわち自慰を楽しむための性具を開発し販売する女性社員が多くいる会社の内容を紹介する番組でした。もう60年以上前横須賀の赤線街に女性を喜ばせるための性具を売る店が何軒かありました。パリでもサンドニの門近くは街娼が日中から派手な格好で立っていました。パリに着いた当初家内が彼女らを眺めたら「何見てるんだ」と怒鳴られました。そんな界隈にも性具を売る店がありました。そんな店に女の客がいることはありませんでした。それから60年後若い女子社員が働く女性のための性具の開発販売する企業が存在しまたかつては男性の性器を加工して女性の性感を高める手術も週刊誌の広告で見ました。日本の30代の50パーセントが独身と言われます。独身の半分が何らか性の欲求を満たしているわけですから女性の自慰行為を後押しする性具の開発販売を行う企業が存在しても不思議は無いということです。それに60年前と違って社会は独身の女性の性行為を不道徳とはみなくなってきています。性が人生を豊かにすると多くの人は思うようになっています。とはいっても私たちの世代にとってこのような番組が放映されるということにびっくりはしました。私が知らない間に当然ではあっても世の中が大変化していたことに遅れない努力をしてきたつもりでもやはりかなり遅れていたことを実感しました。どうしてもこのような番組は深夜に多く私は大体10時には消灯するので滅多にこのような番組を見ることはありません。このように性が変われば文学

も変わるでしょう。今若者が志賀直哉の「暗夜行路」をどう評価するか聞きたいものです。

先日アンパンマンのやなせたかしについて書いた折大切なことを書き忘れました。アンパンマンのアニメの中でお金に関するシーンが一切ないということです。全く金のやり取りが描かれていないのです。これは想像の域を脱していませんが金は便利な反面諸悪の根源でもあります。金が存在するだけで幸福になれないあるいは悪の道を駆け降りる人も多々います。やなせは金に対して一つの確固とした信念を持っていて人間から金の観念を払拭することが人を幸せにすることだと思って彼のアニメに金をえがかないのではと思います。ここ何千年か金貨が巾を聞かせここ百年くらいは札束が巾を効かせ「札束で頬を殴る」というような表現もあり金で相手を屈服させるということです。しかしこれからその現ナマが世の中から消える可能性があります。スマホでの決済、もっと進んで手に埋め込んだチップスで決済から認証までほとんどできる研究が特にスエーデンで進んでいます。そうなると金(現ナマ)への観念も大分変って金が人を縛る実感も薄れお金信仰も薄れていくのではと期待もします。しかし気がついたら犯罪に手を染めていたというようなことや気が付いたらある筈の金が根こそぎ無くなっていたなんてこともあり世の中に犯罪がなくなることはあり得ずより巧妙になって老人が泣かされることに変わりは無いのかも知れません。つまるところ「金」は共同幻想で共同で金の価値を否定し「愛の行為」こそ最高と思うようにすれば社会は少しましになるだろうか。私には金が存在しない生命体の生息するもっと進んだ惑星はあると思います。物質文明と違った体そのものがかなり進化して言葉を使わなくても意志疎通でき物質文明を発展させなくても十分満足できる物質を最小限で維持できるそんな生命体の惑星があると思っています。地球の進化の程度はこの全宇宙のなかではまあ中くらいではないかと思います。高度な生命体に出会っても現在の我々のレベルではわからないと思います。まあこんなことを考えながら金の無いそして平和な世界を夢見て来年2024年がウクライナとガザの戦闘が収束しコロナ禍も完全に終わって再び平穏が戻ることを祈らずにおれません。なぜこの地球になかなか平穏が訪れないのでしょうか。実に不思議です。地球人がそのような文明を自ら作ったとしたら消滅してもいいかも知れません。人類は我々が何物であるのかもっと考えるべきです。とにかく人間が増えすぎてしまったとは言える気がします。

このところ私としては忙しい日々でした。来年2024年は県立美術館開館40周年になり開館記念の展示として本県出身の日本画家、洋画家、版画家、立体、工芸部門から50人を選んでその作品を2ケ月展示しその展示に選ばれました。今まで何の関わりも無かった県立美術館でしたが6年前那須塩原のギャラリーで1ケ月の道化、マイム、サーカスのテーマだけの個展をした折学芸員の坂本さんが実家がすぐ近くで数年帰ってないので帰省がてらよってくれまして1時間ばかり歓談しました。以後交信もなくすぎましたが平の学芸員から主任学芸員になっており私を選んでくれました。帰国して24年美術館の類いとは何の関係もなく24年が過ぎました。我が人生もこの程度で終わりかと思っていましたが楽しみができました。24日の午前中にその主任学芸員が一人でやってきて丸々5時間作品をみてくれました。私は作品を移動できないので友人の砥師に来て手伝ってもらいました。私が60歳のときパリで13ケ月かけて制作した「キリスト磔刑三面作」油彩も選んで欲しかったのですが彼は私を最初から版画家として予定してあり写真は何枚か撮りましたが結局メゾチント作品7点を選び他の資料と共に持って行ってくれました。今の私には搬入するのも大へんです。あとはオープニングに出席すればいいです。オープニングノテープカットは我が市の商工会議所のチャレンジショップと展示場のこけら落しでの40点の個展のとき以来になるでしょう。あとは1991年メゾチント完成100点とその画集発刊記念の展覧会で市の教育委員長、女子大学長などテープカットしてくれました。この2回だけです。あの頃はまだ若く勢いがありあまり有難いとも思いませんでしたが何十年も何もないと今回は無償に嬉しいです。実は昨日ニューヨークはブルックリンのギャラリーから手紙が届いたのですがまだ封を切っていません。昨日は友人から送られてきたプレゼントのお返しを3ケ所出すのに手紙も同封しててんやわんやでゆっくり読みたかったので今日これから読みます。2020年4月1から30日までブルックリンのそのギャラリーで能シリーズだけの37点の個展をする予定でしたがその2ケ月前突如コロナビールスが蔓延しすぐギャラリーを2年締めました。今は再開し賑わっているそうです。もうそろそろ私の個展を上宰してくれないかと1ケ月前に頼んだところでした。その色よい返事と楽しみにしています。このギャラリーを運営しているのは40歳出たぐらいのニューヨークの美大を出て20年ブルックリンに住んで鉄ノオブジエを制作している本県出身の女性で画廊の経済面を担っているのが数歳上のお兄さんです。彼も高校と大学をアメリカで学び日本の絶縁体のメーカーに就職しその後独立して現在も続行中です。このお兄さんも美術が好きで私の作品が彼が金を出して買った彼のコレクション第一号です。二人して1回、お兄さんだけ1回私のアトリエに来て3時間も歓談しました。今時珍しい素敵な兄妹です。ご両親も文化人として地方で有名なそうです。最後の最後ニューヨークでチャンスが巡ってくることを願っています。残念ながら会場には行けません。2020年だったら行けました。あとは天に任せるしかありません。今までいくつか直前で駄目になったチャンスがありました。それもまた人生。運が良い悪いなど本質とは関係ありません。如何に「愛」を実践したかです。人生は「天上天下唯我独尊」の面と「如何に愛をもって人と繋がるか」のバランスが人生の要諦と考えます。とにかく「生きている」ことの瞬間瞬間を味わうことを除いて人生は無いと思います。