■ベガーズ・オペラ 『Act One』
1970年にイギリス(スコットランド)から奇妙なバンドがデビューした。ジャケットがいかにも変態チックで道化師の扮装したメンバーをロックのジャケット撮影で有名な写真家キーフが撮っている
キーフは一連のブラックサバスのジャケットで知られていた。
その音楽性はというとカテゴライズするとプログレシッヴ系だがみんなが知っているクラシックのフレーズをアレンジしている。
このバンドは1970年のデビューから解散まで何作か発表しているが、私が気づいたのは2014年頃で、CDの紙ジャケット再発ブームの最中である。
キーボード主体のバンドでアラン・パーカーもしくはアラン・パークという育ちのよさそうな青年が鍵盤を弾いている。
特にこのアルバムの中のレイモンド・ロード(Raymond's Road)が、キース・エマーソンのThe Niceの名曲『ロンド』にそっくりなのである。ロンドはキース・エマーソンがナイスやエマーソン・レイク&パーマーのアンコールで演奏され、キースが鍵盤にナイフを刺したり、オルガンを振り回したりして暴れる曲で有名である。