■スポーツタイヤの能力
昔、トヨタのファミリーカー『スプリンター・カリブ』に乗っていた。一応当時はやっていた『RV』です。1,600ccの排気量で出力はたったの95馬力しかなかった。それでいてフルタイム4WDで、さらに車高を変えられるハイトコントロールなどが付いていてサイズの割には車重があり、走りは何とももっさりした車だった。
まさにこの車です(色も一緒)これに鉄パイプのバンパーガードを装着
スポーツ走行など無理な話で、急な車線変更を行うと『おつり』がきて中々怖い車だった。
そんな車に友達から譲り受けたブリジストンの『ポテンザ』を履かせた時期がある。型番まで覚えていないが、溝が少ないトレッドパターンだったと記憶している。
ポテンザを履いたとたんファミリーカーがスポーツカーに変身した。これほどまで違うのかと思うくらいの『キャラ変』だった。コーナーをロール少なくグイグイ曲がっていく。多少のオーバースピードでも踏ん張るのだ。全くキーキーとスキール音は出ないの限界にはまだまだ余裕があるのだろう。私は運転がそれほどうまくないのだが、ポテンザを履いて運転が上手になったと錯覚した。
峠を攻めるのが楽しくなり毎週のように山道に出かけていた。
タイヤがワイドでフェンダーからはみ出していて車検が通らない状態だったので車検の時どうしようと心配していたが、心配は杞憂に終わった。ポテンザはたった1年で元々少なかった溝がなくなりツルツルになってしまった。勿論タイヤ交換です。
峠を攻めた直後にタイヤを触るとガムテープのようにペタペタだったのでコーナーの度に摩擦で物凄く発熱しているのだろう。
スポーツカーは高くてなかなか手が出ないが、走りを求めたいならまずタイヤを変えるべしというのが私の持論である。