5/12-13で開催された全国地方議会サミット2022の報告の続きです。
2日目、ローカル・マニフェスト推進連盟の共同代表の1人として、開会挨拶を担当しました。
（前に出て喋るのは苦手なのですが…）
午前中最後のセッションは「地方議会における男女共同参画の推進と実践」として、出産議員ネットワーク発起人・代表の永野議員（豊島区議会議員）などから報告がありました。この出産議員ネットワークは、昨年のマニフェスト大賞のグランプリを受賞されています。
【関連リンク】
出産議員ネットワークでは、出産・育児等家庭生活と議員活動の両立のための体制整備のための要望活動を行い、昨年12月閣議決定の「第５次男女共同参画基本計画」への反映、本年１～２月の全国３議長会の標準議会会議規則の改正、本年６月の「政治分野における男女共同参画推進法」の改正法に反映される。単に要望を行うのではなく、代表による全国調査の結果や現状分析を示し、論点を整理した上で関係各所との意見交換の場を設けるなどして計画への反映や法規の整備に繋げています。
以下、「調査結果から見えたこと」として、「妊娠・出産・育児に際し、不利益を受けたという回答は約90％」といいます。「授乳・搾乳の場所や休憩スペースもなく心身ともに負担が大きい」という点では、小金井市議会としても考えないといけないですね。自治体（議会）によっては、保育入所手続きに必要な書類の取得が難しいこともあるようで、改善が必要ですね。
議会には「多様性が必要」と言われます。その点でも、女性議員比率がまだ全国平均で30％にも満たない現状は変えなければなりませんね。小金井市議会はもうずっと女性議員比率は4割前後で推移していますが、できれば50％で分けたいんですよね。ただ、現状の法制度ではどうにもなりません。政治分野における男女共同参画の推進に関する法律が施行されていますが、国政レベルでは「政党」に対するプレッシャーがありますが、地方議会の場合は乱暴にいえば何もありません。プロセスの努力義務のみで、結果の拘束性もありませんから…。
多様性という観点では、第1日目の最後のセッションで、法政大学の土山教授から「多様な議員の一般質問を議会の政策形成へ」というテーマでご講演と、事例共有の時間がありました。
土山先生は地方議会における政策形成プロセスに一般質問をもっと活用しよう（できる）と訴えてこられました。一度、小金井市議会にも議員研修会で来ていただいたことがあるんですよね。もう5年前になるのですね…。
【関連記事】
◯一般質問を最大限効果的にするためにやるべきこと・考え方＜議員研修会が開催されました＞
このセッションでの事例として、北海道別海町議会では、一般質問を事前通告する前に、議会全員でそれぞれの一般質問の内容について検討する「一般質問検討会議」を行うのだそうです。そこで多様な視点からの意見を反映し、一般質問の内容・通告を修正するなどして、効果的な質問に変えるという取組をされています。面白いですね、議会全体でみんなが効果のある質問の機会にしよう、という一体感がありますね。
可児市議会等複数の地方議会では、一般質問の「後に」、協議の上、委員会の所管事務調査に位置づけて政策検討を進める事例は聴いたことがありますが、通告以前にこんな取組をするのは聞いたことがないです。
もう一回、土山先生に来てもらおうかな…。
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【白井亨（しらいとおる）Profile】
1975年生まれ／大阪府枚方市出身／関西大学社会学部卒業／民間企業にてコミュニケーション・プランニングや商品開発・企画・マーケティング業務（1999年〜2012年、2016年）／一新塾30期生／家族は1人の妻と2人の小学生／元高校球児（背番号17番の副キャプテン）／Mr.Children好き／得意料理はコロッケ、餃子／家事担当：毎日の朝ごはんと休日のご飯全部、洗い物全般、台所周りの掃除／富士山は3回登りました（2回目は途中まで）、最近は毎週日曜日早朝6kmランニングを続けています（最近サボりぎみですが…）
小金井市議会議員（会派：小金井をおもしろくする会・2013年4月～2015年10月迄、2017年4月〜）
2007年に当時の勤め先の転勤で東京へ。吉祥寺や三鷹に住みたかったが家賃が高くて西へ流れ、小金井市に偶然住むことに。2010年まで政治に無関心市民。息子が産まれたため地域デビュー、小金井市政のごみ問題などがキッカケで市政・市議会に関心を抱き陳情書を提出したり、地方議会に関する勉強会に参加するなどして「地方議会がもっと機能すれば小金井市はいいまちになる」と確信。結局「自分でやったほうが早い」と思い立ち2013年3月、政党無所属、特定の組織・団体からも支援を受けず素人市民のみでチーム（政治団体）を作り、市議会議員選挙に臨み、ギリギリ当選（966票で24人定数／34人立候補／20番目当選）。
2015年12月13日の小金井市長選挙において、「他の人に任せておけない」と市議会議員を2年半で辞職。告示まで残り1ヶ月強の段階で急遽記者会見を開き無所属で出馬するも、2,408票差で惜敗。2017年3月市議選、3,709票を得てトップ当選（過去最多得票）し再び市政の最前線へ。2021年市議選では第2位当選（現在3期目）。
“日本最大の政策コンテスト”マニフェスト大賞2020年、2021年実行委員長。ローカル・マニフェスト推進連盟共同代表（2020−2022）
＜活動の特徴＞
◯日本一わかりやすい（自称）市政報告会「議会カフェ」「議会ナイト」を定例会前後に開催
◯住民とのコミュニケーションはPlanning、Design、Contents を大切に
◯情報発信NO.1★ブログ365日更新中 ※2019年1月30日より（市議選投票日を除く）
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