危機管理的にもデジタル化は地方議会の使命である<全国地方議会サミット2022報告①> | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

5月12日・13日の2日間は早稲田大学大隈講堂にて「全国地方議会サミット」でした。これは、ローカル・マニフェスト推進連盟およびマニフェスト大賞実行委員会主催の研修会(共催:早稲田大学マニフェスト研究所)です。また、全国市議会議長会、全国町村議会議長会から後援もいただいています。その名の通り、年に一度開催される、全国地方議会のサミット、ですね。

 

私はローカル・マニフェスト推進連盟の会員として、運営のサポートをしております。

 

早稲田大学の大隈講堂には、関係者含めて約300人が集まりました。またハイブリッド方式の開催ですので、オンラインでは約200人の参加者。合計500人のイベントです。…そんな中全体進行(ディレクター)を急遽担うことになり…(汗)

 

 

 

 

今の地方議会全体の大きな課題の1つは、「デジタル化」です。ICTの活用というのも重要なのですが、コロナ禍を受け、危機対応における議会機能の維持を含んだそもそものシステムが問われているということです。

 

冒頭に北川正恭早稲田大学名誉教授による「チーム議会」をテーマとした基調講演を経て、牧島かれんデジタル大臣の「1人1人の多様な幸せを実現するデジタル庁のミッション」という録画講演が続きました。

 

 

 

 

この2日間の日程で最も長い95分間のセッションである「オンライン議会の展開事例」では、大津市議会局の清水局長、さらに前年の議会改革度調査ランキング(早稲田大学マニフェスト研究所発表)で総合ランキングでトップとなった取手市議会の岩崎事務局次長のお二人、それに加えて今東海地方で熱い知立市議会の中野議長を加えた最強のメンバーでオンライン議会のみならず、デジタルツールの活用・展開事例について共有いただきました。

 

 

清水局長からのお話では、全国815市中、全議員を対象としてタブレット端末を導入した議会は303市(37.2%)。これ直近の情報ではもうほぼ4割に近い数字に向上しているようです。我が小金井市議会では、議会運営委員会で、この間タブレット端末導入に関して3つの議会へ視察へ伺いました。そろそろ導入しないと、どんどん遅れてしまいますね…。

(自前のパソコン端末等の持ち込みはOKですが…)

 

 

 

 

そして、「オンライン議会推進上の課題」について、大津市議会局の清水局長から続けて報告がありました。

オンライン委員会開催に必要となる例規整備済みはわずか135議会(7.55%)。実際に開催したのは35議会に過ぎない(1.95%)、という現状です。市議会議長会から、委員会条例改正のお達しが出されています。小金井市議会でも今後そのような動きになっていくでしょう。

 

ただし、やはり本会議をオンラインにすることについては、問題となっている「出席要件」について、地方自治法の解釈次第で「できる」という論もある一方で、特に議案の採決にあたっては、慎重に考える必要があると言います。逆にいえば、議案の採決以外はオンラインでできるということですね。しかし、裏技を使うとかいう議論は無駄なので、早く国のほうで地方自治法改正を進めていただきたいものです。

 

 

 

 

ちなみに、大津市議会の最近の事例では、コロナによって6人の議員が会議を欠席せざるを得ない状況となり、また内2人は質問機会を失ったということです。オンラインで本会議ができればこういう機会損失にはならないのですよね…。

また、委員会は3人の委員がオンライン出席するなど、状況に応じてオンラインを活用して会議ができることを証明しています。

 

 

そういえば、2日目の最初は廣瀬克哉・法政大学総長からの「2年のコロナ経験からどう活かすことができるのか?」というテーマでご講演をいただいたのですが、廣瀬総長のシンプルな問いかけがグサリと刺さりました。

 

 

 

 

そうです。危機対応といえば、新型コロナウイルスだけではありません。想定外の事態にもなり得るため、今想定できる対応はしっかり取っておこうね、ということです。「もうコロナは大丈夫じゃない?(対策取らなくても元通りになるよ)」というのは、あまりにも楽観的すぎて、危機管理という観点からは無知としかいいようがないのです。…これらはすべて、私たち地方議員は住民福祉の向上に資する活動が求められる訳でして、そのための権能(権限・機能)発揮の諸条件を整えておかねばならない、ということと認識しています。

 

 

 

取手市議会からは、議事録AI、360℃カメラによる視察、議事録の視覚化システム導入などについて報告がありました。「議論は場所ではない」「有事のためにオンライン会議ができる準備を」とという岩崎次長の発言はホントにごもっともでした。

 

 

 

 

地方議会のさらなるアップデートを目指して、議会の多様性、デジタル化の最新事例を共有いただく学びとなりました。

(とても全てをご紹介できませんが…)

 

会場となった早稲田大学大隈講堂、毎年のように来ていますが、とてもいい建造物です。

 

 

 

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【白井亨(しらいとおる)Profile】

1975年生まれ/大阪府枚方市出身/関西大学社会学部卒業/民間企業にてコミュニケーション・プランニングや商品開発・企画・マーケティング業務(1999年〜2012年、2016年)/一新塾30期生/家族は1人の妻と2人の小学生/元高校球児(背番号17番の副キャプテン)/Mr.Children好き/得意料理はコロッケ、餃子/家事担当:毎日の朝ごはんと休日のご飯全部、洗い物全般、台所周りの掃除/富士山は3回登りました(2回目は途中まで)、最近は毎週日曜日早朝6kmランニングを続けています(最近サボりぎみですが…)

 

小金井市議会議員(会派:小金井をおもしろくする会・2013年4月~2015年10月迄、2017年4月〜)

2007年に当時の勤め先の転勤で東京へ。吉祥寺や三鷹に住みたかったが家賃が高くて西へ流れ、小金井市に偶然住むことに。2010年まで政治に無関心市民。息子が産まれたため地域デビュー、小金井市政のごみ問題などがキッカケで市政・市議会に関心を抱き陳情書を提出したり、地方議会に関する勉強会に参加するなどして「地方議会がもっと機能すれば小金井市はいいまちになる」と確信。結局「自分でやったほうが早い」と思い立ち2013年3月、政党無所属、特定の組織・団体からも支援を受けず素人市民のみでチーム(政治団体)を作り、市議会議員選挙に臨み、ギリギリ当選(966票で24人定数/34人立候補/20番目当選)。

 

2015年12月13日の小金井市長選挙において、「他の人に任せておけない」と市議会議員を2年半で辞職。告示まで残り1ヶ月強の段階で急遽記者会見を開き無所属で出馬するも、2,408票差で惜敗。2017年3月市議選、3,709票を得てトップ当選(過去最多得票)し再び市政の最前線へ。2021年市議選では第2位当選(現在3期目)。

 

“日本最大の政策コンテスト”マニフェスト大賞2020年、2021年実行委員長。ローカル・マニフェスト推進連盟共同代表(2020−2022)

 

<活動の特徴>

◯日本一わかりやすい(自称)市政報告会「議会カフェ」「議会ナイト」を定例会前後に開催

◯住民とのコミュニケーションはPlanning、Design、Contents を大切に

◯情報発信NO.1★ブログ365日更新中 ※2019年1月30日より(市議選投票日を除く)

 

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