小金井市議会は閉会中ですが、8月20日は厚生文教委員会が開かれました。重要な案件が幾つかありますので、分けて記事を書き皆さんにお知らせしていきたいと思います。
8月20日の厚生文教委員会は最終的に0:30まで会議が続いた…。
まずは、これまで約5年間の市議会議員生活でこれほど明確な「嘘」はなかったというショックな出来事です。委員会という正式な会議の場で、小金井市役所職員が虚偽の答弁をした（後に指摘されて撤回）という事実をお伝えいたします。
◯「児童館の新設」は、新しい子ども子育て事業計画（案）では削除。これについて市は未記載の理由を説明、委員とのやり取りも。
去る7月29日（奇しくも私の誕生日）に開催された「第17回小金井市子ども・子育て会議」では、新しい事業計画（案）の中に「新たな児童館設置を行う」と従来の記載がなくなっていることが委員から指摘・質問が入っていました。これに対し、担当課長からは「今回の計画には含めておりません」という回答がその場で出され、その後の委員とのやり取りの中においても「新設は難しい」とか、「公共施設マネジメントとの整合性が云々」など、発言されており（私のメモによれば）、「新たな児童館設置を行う」ことを新計画に記載しなかったのは行政側の考えのもとで行われたことであることがわかります。
また私の記憶とメモに印象的に残っているのは「児童館があってもそこを選ばない子もいる」という担当課の発言でした。児童館新設の方針を変える考え方（この考え方の良し悪しは別として）が明確に示されていた訳です。
【関連記事】※7月30日の私のブログ
◯目標数値設定にやる気が感じられず、児童館新設は効果的な対案なく削除＜小金井市子ども・子育て会議＞
◯ところが、委員会では「記載を漏らしてしまった」と答弁、辻褄合わず。
私は7月29日の子ども・子育て会議を傍聴席で上記のやり取りを聴いて「これは市の考え方をしっかり確認する必要がある」と判断し、8月20日の厚生文教委員会で質問をしました。しかし、ここで担当課長からは「記載をもらしてしまった」といううっかりミスであるような答弁がなされたのです。子ども・子育て会議では明確に未記載にした理由を委員に説明していたのですが、これは辻褄が合いません。結局、私が直に見聞きメモしたことは根拠に自信があったので答弁の矛盾を指摘したところ、委員会での虚偽答弁を認めた形になっています。
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＜委員会質疑のあらまし＞
※注意※ 以下、私の質問部分は要点、答弁は全文書き起こし（発言ママ）／文責：白井亨
私：『新しい子ども・子育て事業計画（案）では児童館新設が削除されていた。なぜこういう記載になったのか（そのプロセス）を丁寧にご説明いただけないか』
市（担当課長）：『児童館の設置を行う事業の内容がですね今回載っていなかったということについてのご質問でございます。子ども子育て会議の中でもご質問ございまして、のびゆく子どもプランに明確な記載がしてございませんでした。次期計画である長期計画の策定とのびゆく子どもプランの文言整備をしているところでございまして、掲載を漏らしてしまったというところが実態でございます。いずれにしましても、これらの計画にも文言を整備した上で掲載したいと考えております』
私：『（子育て会議で）委員から質問されたときに課長は「今回の計画には含めておりません」と述べられていた。また「新設は難しい」とか「公共施設マネジメントとの整合性が云々」とも。（今答弁された）「掲載を漏らしました」ということと話が合いません。子ども・子育て会議で「掲載を漏らしました」なんて一言も述べられず、理由についてやり取りされています。子ども・子育て会議の発言が虚偽だったのか？どっちが本当なんですか？」
市（担当課長）：『先ほどの1問目のご答弁の中で大変不快な思いをさせてしまいまして申し訳ございませんでした。委員おっしゃるとおりですね、子ども子育て会議の中では「今回の計画には含めておりません」という旨の回答をさせていただいていたところです。そこは間違いございません。それで先ほどの答弁の続きになってしまうんですけども、子ども子育て会議の中で質問が出た後に、この件についてはちょっと宿題させていただくということで、委員からのご意見があったところでもありますので、今回はこの掲載のなかった部分については宿題という形にさせていただいております。それで今回のこの掲載、明確に載せてなかったということについては、上位計画にも載せる部分でもある部分でもありますし、現行の計画にも載っているというところもございますので、文言整備した上で今回の計画のところには載せる形での検討を進めているところでございます』
私：『今私は、何で載せていないんだ、載せろと別に聞いていません。1問目の「掲載を漏らしてしまった」は虚偽答弁ではないかと指摘している。虚偽だったら、虚偽答弁でした、誤ったことを言いましたとちゃんと述べてください。虚偽でないならその根拠を述べてください』
市（担当課長）：『そういう発言をさせていただきましたけれども、そこの部分については撤回っていうんですかね、誤りであったということで…述べさせて修正ですかね？訂正させて？訂正、削除させていただきたいと思います』
市（担当部長）：『あ、はい、子ども家庭部長です。児童青年課長の最初のご答弁につきましては言葉足らずで大変恐縮でございます。課長が発言したものは訂正を、撤回をさせていただきまして、2問目のほうで答弁をさせていただいたものに振替をさせていただきたいというふうに思ってございます。その旨取り計らいのほどよろしくお願いいたします』
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◯なんで嘘をつく必要があったのか、理解不能
私の質問は、未記載になった市の考え方を聴いたものです（ここでは一切答弁されていませんが）。突如として「記載を漏らしてしまった」という発言が出たのは心底驚きとともに、瞬時に子ども・子育て会議であったやり取りと矛盾があることに気づき、憤りを覚え…。どう考えてもおかしいですよね。
【子ども・子育て会議7/29】
「今回の計画には含めておりません」、「新設は難しい」、「公共施設マネジメントとの整合性が云々」、「児童館があってもそこを選ばない子もいる」→考えや理由があって児童館新設を削除した
【厚生文教委員会8/20】
「記載を漏らしてしまった」→うっかりミス
…なぜ嘘をつく必要があったのか全く理解できませんが、私は今回のことで「行政は嘘をつくことがある」ということを自分の体験として学ぶことができました。行政はわたしたちの知らないところで、嘘をつくんです（今回は私も認知していた内容ですが）。身体一つですが、これまで通りできる限り審議会も傍聴に行き、知らないところで嘘をつかれないように注意し、職員の述べることを鵜呑みにせず全て疑ってかかるように気をつけたいと思います。
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【イベント告知】
◯「議会カフェ vol.63 ーいま、小金井どうなってんの？」
9月7日sat 10:00〜12:00
https://www.facebook.com/events/2377372192324700/
◯「議会ナイト vol.64 ーいま、小金井どうなってんの？」
9月9日mon 19:30〜21:30
※9月7日の「議会カフェ」と同内容です。
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