昨日の厚生文教委員会にて、皆さんにお知らせしておかねばならないことがもう一つあります（他にも色々お伝えしないといけないことは山程あるんですが…）。
◯民営化と平行して市保育全体の今後のビジョンを策定！？
※写真は2018年1月に世田谷区へ委員会有志で視察に行ったときのもの
11月10日の公立保育園運営協議会でも父母委員側から指摘が入った（何回かコレがずっと繰り返されている）「市全体の保育のビジョン&計画策定＋保育の質ガイドライン策定」と「公立保育園民営化」を並行して進めるという市の論理矛盾の話です。この調査項目に入った段階で既に23時半頃でしたが、どうしてもココで質疑しておかねばと思いその矛盾について指摘しました。
ここで整理すると、
ビジョン＝実現を目指す、将来のありたい姿 と解釈します。
とすれば、「市全体の保育ビジョン」＝「小金井市として実現をめざす保育の将来像」
ということですよね。
「小金井市として実現をめざす保育の将来像」の主体は「市（市長）」であり、「将来像」を言い換えると「将来はこうあるべきとしてめざす理想像」となります。
小金井市は、これまでこの「理想像」はありませんでした。だから、今回策定するというのですね（策定を求めたものですが）。
そして「民営化」というのは「手段」です。
ん？「手段」と「理想像を描く」ことが平行して議論される？
どう考えてもおかしいでしょ。
小学生でもわかる論理矛盾です。
市として今後の保育行政のあるべき姿（将来の理想像）を議論する中において、公立保育園の役割も再定義されるはずです。そこで初めて「公立園が市内に何園必要なのか？」が明確になりますよね。手段として民営化が必要という判断になるかも知れません。これが“ベストミックスを模索する”ことではないかと思うのです。私は民営化そのものは否定してません。
0−5歳の子どもが毎日過ごす場について、もっと説明できるプロセスを踏むべきではないでしょうか。民営化という手段の答えが先にあり、それを並行して進めながら一方で保育のビジョンつくるというのは論理的に矛盾してます。そんなものビジョンでも何でもありません。「ゴマカシ」「後付けの理屈」の代物に過ぎません。
これら市の論理矛盾について指摘しましたが、市は「矛盾しない」という。言い方を変えると、民営化を前提としたビジョン&計画＋保育の質ガイドラインを新たな協議体で議論するということか。それならこれまで公立保育園運営協議会や私自身が求めてきたことと全く違うものです。徹底的に軌道修正できるよう戦います。
小金井市の子どもの権利に関する条例は理念条例であり実効性がないことは今日の陳情書可決によって変わっていくことを期待したいところですが、この一連の保育にまつわる事務執行プロセスは財政論のみでの組立てになっていて子どもの最善の利益は一切考慮されていません。もはや「理念条例」ですらないありませんね。
これが「子育て環境日本一」をスローガンに掲げる市長のやることなのでしょうか…（もはや最近ご本人は使わなくなりましたが…）。
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