次に取り上げたのが「道路占用料」です。
道路占用料とは？
道路上に電柱を設置する場合など、道路に一定の施設を設置し、継続して道路を使用することを「道路の占用」といいます。この道路の占用は地上に施設を設置する場合だけでなく、電気・電話・ガス・上下水道などの管路を道路の地下に埋設する場合や、道路の上空に看板を突き出して設置する場合なども含まれます。
（引用）国土交通省関東地方整備局HPより
この件についても、担当課から資料を出してもらっています→「類似団体、近隣市等における道路占用料の調べ」。
小金井市の道路占用料は、近隣市と比較しても安いと見受けられるため、見直しの余地があるかどうかを質疑する目的で取り上げたものです。
実は、ここ何年かの決算でも何名かの議員が取り上げられていることは、議事録をみて把握していました。
『小金井市の道路占用料は平成16年に改定されまして、既に11年経過してございますので、今後は、近隣市の道路占用料の改定状況を確認しながら、道路占用料改定の判断をしてまいりたいと思っているところでございます。』（平成26年度決算審査）
『小金井市の占用料は、現在、地価から考えますと、適正の範囲内であると考えておりまして、現在のところ改定する予定はございません。』
（平成27年度決算審査）
昨今、調布市をはじめ、幾つかの周辺市で改訂の動きがあります。
そこで、私のほうからも幾つかの視点で指摘をさせていただいたところです。部局は路線価（土地の価値）によって占用料は決まってくるという答弁もあるため、「多摩データブック」で「公示価格の平均価格の推移」を見てみました。
▶（住宅地）
小金井市が道路占用料を前回改訂したといわれる平成16年は、㎡単価が30万4千円であることに対して、決算年度平成28年度は30万9千円。前回の改訂時から地価は上がってます。
▶小金井市の商業地では平成16年55万9千円→平成28年は60万6千円。商業地では明らかなアップ。
▶小金井市の西隣（区部から離れていく自治体）である国分寺市と、道路占用料は若干単価の異なる箇所はあれども、ほぼ一緒。「公示価格の平均価格の推移（住宅地）」をみると、3万6千円も差がある。それなのに、道路占用料はほぼ同一。
▶小平市とは明らかに公示価格が違う（小金井市のほうが高い。住宅地で9万円近く、商業地で30万円近く）のに、道路占用料はほぼ同一。
こういう数値から、小金井市の道路占用料は安いほうに寄りすぎていないか？と思う訳です。武蔵野市や三鷹市の占用料に合わせろとはいえませんが、現状据え置きではなく、まず見直しの検討は必要といえる状況ではないか？ということを指摘し提案しました。
担当課からは、
- 電柱関係は、小平市や国分寺市と同一なので、改訂の検討の必要性がある。
- 埋設関係は、逆に小金井市が高い状況もあるので、改訂の必要性については考えていきたい。
という答弁をもらいました。いずれにせよ、周辺市の動向及び公示価格など含め定期的に調査して、道路占用料の適正さを保っていただきたいと思います。
近い将来、少なからず歳入のUPの実現を期待しています。
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