はらっぱ(武蔵野公園)のトイレ新設計画、ご存じですか?〜なぜ、小金井市域なのに府中市で公聴会? | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

武蔵小金井公園のくじら山、はらっぱ周辺はのどかでいいですよね。綺麗に整備された小金井公園もそれはそれで好きですが、こういう原風景とまではいわないまでも、何もない感じが私も大好きなところです。

 

 

くじら山は武蔵野公園の西に位置しており、そのさらに西端は何もない“はらっぱ”が広がっています。ここでは、毎年夏にわんぱく夏祭り、秋にははらっぱ祭りという複数日開催の大きなイベントがあり、また、はけのおいしい朝市や学童保育のキャンプなども開催されていると記憶しています。

 

 

このはらっぱ西端にトイレ新設の計画があることをご存じでしょうか?

 

(かくいう私もつい先日、周辺にお住まいの方から聴いて知ったことですが・・・スミマセン)

 

 

建設場所は小金井市域なのに、なぜか府中市で「公聴会」を開催するという立て看板があり「?」となっている小金井市民も多いのではないかと思います(私も「?」でした)。

 

 

そして、トイレ新設には賛否両論があると思います。「そりゃ便利だ。くじら山の向こうまで行くの遠いよね」「うーん、何もないのがはらっぱのいいところなのに・・・」「トイレはいいけど、気になることがたくさんあって。でも、小金井市民の意見・要望は聴いてくれないの?」などなど・・・。

 

(図面提供)わんぱく夏まつりさん ※関係団体への説明会(昨年12月下旬)で配布されたもの

 

すでに図面が出来上がっており、周辺に住んでいる人やよく利用する人に知らせることや意見を聴く機会も持たずに進めていくと建設にかかってから「何アレ?」と炎上することはお互いにとって不幸だと思います。

 

府中市で開催する公聴会のお知らせの立て看板(写真提供)Boochan

 

 

整理しますと、

 

トイレ新設の主体は東京都です。場所は小金井市域内。そして、これに関する公聴会は府中市。さて、一体どういうことなのでしょうか。都、小金井市、府中市、に問合せてみたことを以下にまとめました。

 

 

Q.このトイレの新設はどこから持ち上がった?

 

これは定かではありませんので、もう少し詳しく調べてみたいと思います。「トイレを西のほうにも欲しい、という要望があって計画がなされたもの」とは聞いておりますが、予算化の詳細経緯などは確認できておりません。

 

あくまで推測ですが、これまで「河川」の扱いだった(昔野川が流れていた関係でそうなっていた)はらっぱ周辺が4月から都立公園化することにも繋がっていると考えられます(「河川」にはトイレを設置できなかったと言われています)。整備だらけにならないように注視したいですね。

 

何もなく、原風景な感じで、適度に自由なのが“はらっぱ”の良さだと思います。

 

 

Q.「公聴会」って何?

 

この公聴会は建築基準法第48条第14項に規定されたものです。

 

予定の敷地は都市計画上通常であればトイレを建設できない用地なのですが「当該区域における適正かつ合理的な土地利用及び環境の保全を図る上で支障がないと認め、又は公益上やむを得ないと認めて許可した場合においては、この限りでない(同法第48条第13項)」という“ただし書”に則って、「前各項のただし書の規定による許可をする場合においては、あらかじめ、その許可に利害関係を有する者の出頭を求めて公開による意見の聴取を行い、かつ、建築審査会の同意を得なければならない(同法第48条第14項)」ことから、公聴会を開催するということになります。

 

わかりづらいですね・・・。

 

簡単にいうと、トイレを建ててはならない場所だけども、行政が利便性などを考慮した場合に例外が当てはまり、そのためには公聴会を開いて意見を聴き、建築審査会にかければOKということです。

 

ここにトイレを建てるためには公聴会を開くことが課せられている段取りなのです。

 

 

Q.なぜ、小金井市域なのに府中市で公聴会が開催されるの?

 

都と小金井市の担当者によると、敷地の過半を持っている自治体が建築確認を担当する、ということのようです(これは法令というより慣例なのかも知れません←未確認)。建築確認を担当する自治体が公聴会を実施することになります。武蔵野公園は府中市の面積のほうが大きいんですよね。小金井市民もよくバーベキュー広場を利用すると思いますが、あの敷地の多くは府中市域だったりします(そんなことわざわざ考えている人は少ないと思いますが)。

 

ちなみに、建築確認事務は小金井市は自前ではできません(できる職員体制を敷いていない)。都にその事務を任せています。ゆえに、仮に小金井市のほうが面積が大きかったとしても、公聴会は都で開催するという運びになります(府中市は自前で建築確認事務をしている)。

 

ゆえに、府中市で公聴会が開催されること自体は、仕方のないことになります(こんな段取り普通の人にはわかりませんよね・・・)。

 

 

Q.小金井市の動きはどうなっているの?周知、意見・要望を聴く取組は?

 

小金井市ではこの件に関しては、都からも情報提供を受けており、全く知らない訳ではありません。ただし、担当課の答えとしては、残念ながら現段階において市として周知などする予定はないとのことでした。せめて、市報にそれを掲載することくらいできないものでしょうか・・・(当然いまからでは間に合いませんが・泣)。

 

<おことわり>

都は事前に前原2丁目の町会長には説明する場を設けたようです。ただ、町会長の意向で特に広く周知するというカタチではなかったとのこと。

 

 

あとは・・・

 

(小金井市民でも)公聴会へ意見を提出できます。

 

(写真提供)Boochan

 

この公聴会の開催が1月26日です。

「3日前まで」=1月23日までに、府中市長に大して、

  • 意見の要旨
  • 住所
  • 氏名
  • 当該処分についての利害関係を記した書面

を提出する必要があります。

 

でないと当日意見ができませんし、記録にも残りません。まずは、ここでしっかり意見・要望を伝えたほうがいいと思います(とは言っても、今から来週の予定は組みづらいですよね・・・)。

 

この「はらっぱ」という何もない風景が気に入り、周辺に住んでいる人もいますし、トイレはいいとしても死角にならないか?管理は?監視カメラは?など、懸念されることも多々あるのも事実です。

 

たかがトイレ、されどトイレ。

 

一応、都の担当者からは、概要を説明し広く意見・要望を聴くコミュニケーションの機会について「早急に庁内で検討する」と前向きな返事もあり、期待したいところです。

 

(写真)昨年11月の「はらっぱ祭り」くじら山付近を撮影

 

 

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