昨日、9月定例会が終わりました〜平成26年度各会計決算は全て賛成多数で「認定」に | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

10月になってから初めての更新となります。決算審査でてんてこ舞いになっていたことと、決算審査の最終日に体調を崩し、子どもから手足口病が感染し寝込んでいたことなどもあり、ご報告にタイムラグが生じてしまいました。体調管理はプロとして必須なのにお恥ずかしい限りであり、また、決算審査最終日は自身の質疑は終えたものの、15時休憩になって症状がよくならないことから早退させて頂きましたこと、市民の皆様にお詫びいたします。

まずは結論からですが、平成26年度の各会計決算審査を踏まえ、昨日の最終本会議では以下のような採決結果になりました。

<認第1号 平成26年度小金井市一般会計歳入歳出決算の認定について>
認定(賛成多数)
【賛成12】自民4・公明4・民主党2・改革連合1・自由民主1
【反対11】共産4・リベ保2・ネット2・市民自治1・市民会議1・こがおも1


<認第2号 平成26年度小金井市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について>
認定(賛成多数)
【賛成14】自民4・公明4・民主党2・改革連合1・市民会議1・こがおも1・自由民主1
【反対9】共産4・リベ保2・ネット2・市民自治1


<認第3号 平成26年度小金井市下水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について>
認定(賛成多数)
【賛成14】自民4・公明4・民主党2・改革連合1・市民会議1・こがおも1・自由民主1
【反対9】共産4・リベ保2・ネット2・市民自治1


<認第4号 平成26年度小金井市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について>
認定(賛成多数)
【賛成18】自民4・公明4・民主党2・リベ保2・ネット2・改革連合1・市民自治1・市民会議1・自由民主1
【反対5】共産4・こがおも1


<認第5号 平成26年度小金井市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について>
認定(賛成多数)
【賛成16】自民4・公明4・民主党2・リベ保2・改革連合1・市民会議1・こがおも1・自由民主1
【反対7】共産4・ネット2・市民自治1


以下、<認第1号 平成26年度小金井市一般会計歳入歳出決算の認定について>の反対理由を記します。

当然ですが、執行そのもの、全てを否定するものではありません。住民から収められた税金を使い、必要と考えられる事業を、職員が1年間必死に成果をあげるよう取り組まれたことと存じます。特に、徴収率の向上や可燃ごみ処理に関する事務をはじめとして、評価に値することも数多くあること、先に申し述べておきます。

しかし、明らかに平成26年度の稲葉市政を認める訳にはいかない理由を3つピックアップしてお伝えします。

まずは、昨年9月の「新庁舎凍結及び第二庁舎買取提案」です。

決算質疑では具体的に蒸し返すことはしませんでしたが、私は昨年、この騒動があったために忘れられない年度になってしまいました。計画に書いておらず、大きな方針転換となるこの高額な買い物について、定例会途中にまさに寝耳に水のように持ちだしてきて、2週間程度で結論を出して欲しい、というのは、余りにも身勝手な市政運営だったのではないでしょうか。市民参加の基本構想・計画を形骸化し、老朽化した本庁舎の対応、そして何よりも後年負担を全く考えずに直近のキャッシュフローのみで財政効果あり、というお粗末な提案姿勢に辟易しました。さらに残念なことに、これを止める人が近くにいなかったことです。こういう思いつき・行き当たりばったりの市政運営が繰り返されてきたことで、小金井市は今混迷の時代を歩んでいるのではないでしょうか。

スピード重視の施策もあって良いのです。それらが全て悪いとはいいません。ことと内容、進め方次第であるということは申し添えておきます。

次に、「事業の見直し」について、です。

私は決算審査を通して、自分なりに調査したうえで、幾つかの事業をピックアップして事業点検みたいなことをさせて頂きました。その事業の目的、成果指標、近隣他市の状況、かけたコスト、その他・市としての現状課題などを洗い出し、何らかの見直しが必要かどうか、という視点です。そこでわかったことは、事業の一つひとつにどれだけのコスをかけて、どういう指標で評価し、改善策を考えていく、という事業点検が各所で適切に行われていないのではないか、ということです。企画財政部長は、総括質疑でも以下のように答えておられます。
『実施している事業につきまして、なかなか大胆な見直しができるとかいうものでもないものが内在しているところでもございますし、痛みを伴う形の事業見直しというところもあろうかとは思います。』
申し訳ないですが、『痛みを伴わない事業の見直し』だけなら、職員でやる必要はないんです。誰でもできます。今、職員に求められているのは、税金が適切に使われているか、という視点で事業をあらゆる角度から分析し、場合によっては多少の痛みを伴う見直しでも、その見直す理由と代案を持って、しっかり市民に説明していく、というスキルではないでしょうか。

最後に、職員のモチベーションアップについて、です。

市長は昨年の私の総括質疑で「上に立つ経営者が意識を変えていかなければならないし、上から順々に変えていかないと、下から変えようということにはならないだろうと思います。」と述べられていました。しかし、今年の質疑を聴く限り、その経営層のマネジメント改革は目標管理以外、具体的に行われておらず、策なしという印象です。この話はそもそも、『優先すべき組織の課題』について市長が「それは職員のモチベーションアップだ」と述べられたことから始まりますが、最も優先すべき組織の課題が1年経過してこの程度では、残念であるとしか言いようがありません。

私は実は、本来はボトムアップ主義者なんです。ただし、ボトムアップが実現するには条件があります。それは、上にいる人間が、どれだけ度量があるか、ということなんです。「仕事が増えるから余計なことをするな」。まさか、職場でこんな言葉は発せられていないことを祈ります。上層部に度量がなければ、職員は育ちませんし、ましてやモチベーションなどあがるはずもありません。そこを改革する必要がある、ということを市長はお分かりになっていなかったようです。

今後は、誰が市長であっても、最高に素敵な市役所を目指して頑張って頂きたいものです。私は諦めずに、ご提案してまいります。


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