東村山へ議会報告について学びに行ってきました〜グループディスカッション(意見交換)で声を聴取 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

今日は午後から東村山市へ行ってきました。

東村山駅から徒歩10分程度の市民センターで開催されていた「議会報告会」に参加してきたのです。



東村山市議会では毎定例議会(3月・6月・9月・12月)ごとに平日と土日の2回の開催が通例となっています。4月の統一地方選挙で改選してから初めての開催でしたので、初めてお会いする方もいました。欠席されていた議員もいましたが、原則的に全員参加なんですよね。この辺りも凄いと思います。



小金井市議会ではただいま議会基本条例を策定中です。今年度中(来年3月末)目処で制定する予定となっており、8月29日と9月6日には条例(案)についての市民説明会も予定しています。条例の中に議会報告会が位置付けられているため、今後の開催を見越して他市議会の開催状況を視察に行くようにしています。トレンドや課題なども見聞することができるのはいいですね。

<開催概要>
・開会のあいさつ 5分
・議会報告会の案内 10分
・6月定例議会の報告 35分
(休憩)10分
・グループ意見交換会(ディスカッション) 40分+発表10分
・全体質問 10分
 ※時間はざっと計りましたので誤差があるかも知れません

今回はこれまでと違って前後半に分け、後半は初めての試みとして意見交換(グループディスカッション)を採用したようです。テーブルはスタートから8つの島を設置しており、来場者は思いのままに席に着きます。

はじめにプロジェクターでスライドを投影して、東村山市の特徴や市議会の役割などを紹介していました。流れが早くざっと市の大枠をつかむ内容でしたが、スライドが見やすくて分かりやすかったですね。



<メモ>ようこそ!議会報告会へ
・「データで見る東村山市」
人口の特徴、面積の特徴、一般会計額、財政力指数、正規職員数
・「東村山市議会について」
議員構成、会派、月額議員報酬や政務活動費
・「地方分権改革って?」
地方分権一括法、議会の議決責任や説明責任
・市議会について
市民・市議会・市長の関係について、議案審議に流れ、常任委員会やその他の委員会、議会がすること・できること
・議会基本条例について
条例の概略説明、議会報告会について(第5条に基いて実施)、外部評価(早稲田大学マニフェスト研究所・議会改革度調査)



6月定例会報告は4つの常任委員会がそれぞれ委員長が審査報告をしていました。ポイントとしては、委員会報告ごとにその内容に対して質疑を受ける形を取っていた点です。偶然今回は議案・陳情が極端に少なく議案のない委員会もあったようですね(ウチではそれは考えられないけど)。

<メモ>6月定例議会の報告
(議会としての報告をしているため、個人の賛否を問うものではない旨)
・市長提出議案、結論の出た陳情書の件数
・常任委員会ごとの審査報告 →委員会ごとの報告ごとに質問を受け付ける
(質問)
「横田基地のオスプレイの配備反対を国に求める陳情」
委員会では採択、本会議で反対多数で不採択。この陳情書に反対した会派の方がどういう意見を持って反対したかわからない。
→これに対して本会議での「反対討論」を読み上げて対応。12対12で議長採決となった際の議長採決で「不採択」となったことが今回の陳情書3件ともそうなっている。

そこで「議長による判断の理由は知ることができないのか?」という再質問。
→議長から反対討論の内容を考えて不採択をしたということ説明したが、質問者はあまり納得していない感じ





休憩を挟んでグループディスカッションへ。自己紹介を経て「東村山市議会のココが知りたい」「こうすれば議会は身近になる」の2つのテーマについて、時間を切ってテーブルごとに意見交換をしました。各テーブルに市民が5-6名+議員2名という組み合わせです。付箋を使って意見を発表し合い意見交換ののち、テーブルごとに出た意見について簡単に発表・共有する流れでした。

ちなみに、「こうすれば議会は身近になる」の発表では以下のような意見が紹介されてました(抜粋)。
・細かく市政報告会、お茶会を
・青空議会、市内中学生で出前議会
・今やっている議会報告会を工夫しながら続けていって
・開催日時(日曜議会)などを検討
・テーマを決めて事前告知をして、興味を持つ人が来やすいように
・会派と個人の意見の違いや、市民への説明責任を果たすべき
・傍聴席でみていてワクワクするように
・質疑時間を極力なくして充分な議論ができるように
・休日に議員(議会)への相談日を設ける
・市議会だよりの文言が難しいのでもっと優しく



最後に全体質疑を経て、議会報告会は終了いたしました。

▼感想
参加者を見渡すと、やはり若い人が少ないのが気になりました(どこでも同じ課題を抱えているようですが)。私より年少の方は恐らく2~3名だったのではないでしょうか(全体参加者は目視で40数名)。
あとは、グループディスカッションはとても面白い試みでした。聴く一方だとつまらないですが、やはり意見を述べたり考えたり他の参加者の声を聴いたりできると時間があっという間ですね。まだまだ課題はありそうですが、毎定例会ごとに開催しているだけあって、慣れてきた印象もありました。あとはここへ足を運ぶ人が固定化しないような工夫が必要となってくるでしょう。

小金井市議会では議会基本条例で「年一回以上」と明記していますが、これは全会派間で何とか最低限で一致したレベルです。その最低限の一回だけではなく、積極的に開催していくべきだと思います。頭を打ちながらも取り組んでいる議会を視察すると、我が市議会がどんどん他から遅れをとっていることを実感…。


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