第4次行財政改革大綱の策定の行く末、若手職員のキャリア形成支援について〜昨日の行革特別委員会 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

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第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。

昨日は行財政改革調査特別委員会でした。

▼審査案件

他の委員会と同様、福祉会館についての連合審査会を経て、それらの陳情書の採決が行われました。

「27陳情第8号 小金井市の財政状況と新福祉会館建設案に関する陳情書」
<可決>
賛成6・反対5 ※敬称略
賛成:田頭(ネット)、岸田(民主)、関根・板倉(共産)、渡辺大(リベ保)、白井(こがおも)
反対:五十嵐(改革連合)、露口(自由民主)、中山(自民党)、小林・渡辺ふ(公明)

「27陳情第20号 行財政改革調査特別委員会の所管事項に関連して、新福祉会館計画の合理性の検証を求める陳情書」
<不採択>
賛成4・反対7
賛成:田頭(ネット)、岸田(民主)、渡辺大(リベ保)、白井(こがおも)
反対:五十嵐(改革連合)、露口(自由民主)、中山(自民党)、小林・渡辺ふ(公明)、関根・板倉(共産)

これで、福祉会館についての連合審査会にかけられた陳情書は、すべて委員会採決を終えました。


その他、今年度中に策定する「第4次行財政改革大綱」に関する陳情書の審査と採決もおこなわれました。

「27陳情第21号 第四次行財政改革大綱をより実効性のあるものにするための陳情書」
<不採択>
賛成3・反対8
賛成:田頭(ネット)、渡辺大(リベ保)、白井(こがおも)
反対:五十嵐(改革連合)、露口(自由民主)、中山(自民党)、小林・渡辺ふ(公明)、関根・板倉(共産)、岸田(民主)


そして、同じく第四次行財政改革大綱に関して、その策定にあたって市民公募を含めた審議会の設置を求める議員案も提出されているのでその採決も取られました。

「議員案第13号 小金井市行財政改革大綱審議会設置条例」
<否決>
賛成2・反対9
賛成:田頭(ネット)、渡辺大(リベ保)
反対:五十嵐(改革連合)、露口(自由民主)、中山(自民党)、小林・渡辺ふ(公明)、関根・板倉(共産)、岸田(民主)、白井(こがおも)

私は、市の大切なことについては市民参加を含めて検討をしていくことが大切だと認識しているものの、今回は策定に向けてもう時間がありません。
さらに、既に行財政改革市民会議という審議会が存在し(ここにも市民公募枠があります)、確かに常設のものですがこれまで行財政改革に関してあらゆる意見・答申をもらってきたため、改めてスケジュールが厳しい中で別の審議会を設置することは、適切ではないと判断したところです。

また、私は議員になってこの2年間、ひっきりなしに「今の第3次行革大綱は駄目だ、すぐにこれを撤回して新たな効果・成果がでる大綱を作り直すべきだ」と主張してきました。議員になって最初の一般質問でもこれを取り上げたことも記憶に新しいところです。それも踏まえ、担当課とはずっとコミュニケーションを取ってきましたので、ここは新行革大綱の策定は当局に期待することとしました。


※参考として、過去に私が問題提起した現在の第3行革大綱の問題点
<他市の同様のプラン等との比較>










要するに、設計の仕方が悪いと思っています。

基本的には6W2H(WHY、WHO、WHAT、WHERE、WHEN、WHOM、HOW、HOW MUCH)を必ず盛り込むことと、ゴールまでの道筋(ロードマップ)が誰でもイメージできるようにすることが大切です。現在の行革大綱はその辺がアバウトすぎるのです。

そして、進捗が24時間最新情報で見える化することが重要です。

具体的には市民にも、他の職員にも、常に状況がHPや庁内LANなども含めて共有化されていることが求められます。かつての第3評価である「行政診断」のアンケートでも、職員の行革についての意識が薄いことが結果として出ており、市のマネジメントの問題が指摘されてきました。市民にも広く伝わるように情報開示・提供をすることで、意見をもらいやすくなります。また、状況を理解してもらいやすく、今後市民をもっと巻き込んで取り組まないといけないことへの事前情報となります。情報出すということは、いいことづくしなんですよね(少なくとも私はそう思っています)。





▼<人材育成に関する調査>
若手のキャリア形成支援の考え方について


行革の調査の質疑では、若手職員のキャリア形成支援の取組についての質疑をしました。質疑してみると、案の定、あくまで小金井市役所内を想定したキャリア形成の支援だということだったのです。

これからの公務員に求められている高いレベルのモチベーションを考えると、小金井市のみを想定したキャリアの枠組では了見が狭いのではないか?と問題提起をしたところです。

全てを民間と比較できないしなぞらえないことは理解しつつも、民間企業でも活気のある会社はいい具合に外部人材を活用し、また人材が入れ替わっている「人材輩出企業」が多いのではないかと考えています(私自身のこれまでの企業経験でそう感じてきました)。「公務員は民間とは違う」ともう言ってられる時代ではありません。

要するに、天井が見える範囲でキャリアが設定されている限り、モチベーションをあげるにも限界があるのではないか、と思うのです。

だって、先が見えるんですから。これからはその天井を取っ払って、キャリアを青天井にすることが大切なことではないでしょうか。小金井市役所の枠に当てはめずに今後の人生のキャリアプランを支援するように提案しておきました。これからの時代を見据えた考え方が必要ですよね。



このことは、この本にも書かれてありました。「公務員革命ー彼らの<やる気>が地域社会を変える」(太田肇/ちくま新書)

興味のある方は是非読んでみてください(こがおも図書館にも置いておきますので、お声かけください)。


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