初日から空転する小金井市議会~26年第3回定例会がはじまりました。 | いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

いろいろが、彩るまち。小金井市長 白井亨(元小金井市議会議員)blog    <※2022年11月2日までは市議会議員としての記事です>

第一子誕生をキッカケに地域に目を向け色んな「縁」のおかげで地域に生きる“日常の豊かさ”を実感。2013年市議会議員初当選。2017年市議選でトップ当選、再び市政の最前線へ。2022年11月27日市長選挙75%の得票、当選!市長となる。


今日は9月定例議会の初日でした。

平成25年度の一般会計決算や補正予算、後日送付の子ども・子育て支援新制度関係の条例4つの審査など、市政にとって重要案件が目白押しとなります。

しかし、定例会前の先週28日(木)に信じがたいことが発生し、その件で今日議会初日は空転し予定通りのメニューが全くこなせませんでした。


▼土地開発公社評議員会で「不承認」になった土地取得と銀行からの資金借り入れを実行

土地開発公社、という市の下部組織の評議員会が28日開催されましたが、諮問を受けた議案2件が評議員会の評決で賛成少数(7対8)で「不承認」となりました。

その議案というのは、東町3丁目の富士見通りから北の梶野町北大通りまでのいわゆる「都市計画道路3・4・8号線」と呼ばれるこの道路の拡幅のための土地取得とその資金借り入れをするというものです。

「不承認」ですから、評議員会は「土地を取得してはならない」とジャッジを下した訳です。

しかしながら、その「不承認」のジャッジの1時間も経ないうちに、市長から「土地の取得はこのまま進めます」と連絡がありました。反対した評議員(すべて議員で構成)8名全員に即座に市長から連絡がいったそうです。


▼評議員会の翌日が契約日になっていた

聴くところによると、翌日(29日)が契約の日になっている、という理由だったので耳を疑ったわけです。

28日に評議員会があり、その評決結果もみないうちに契約日が次の日に設定されているという…。逆に、契約だけ決めていて、その前日に設定したのか…。その辺の経緯は事実関係は判りません。



▼規程上は問題なし

確かに、規程上では理事会で決定すれば物事が進められることになっています。どうしてもその日の契約が決まっていたなら、本来であれば事前に賛成多数を取れるように働きかけることがあるでしょう。仮に反対多数で「不承認」になっても、反対した評議会委員(議員)に働きかけるなどして調整すればまだしも、契約が次の日になっていることで、評決を完全無視するような形で物事を進めた、ということになります。

実質的に、評議員会は形骸化していることになります。報酬も払っているわけです。無駄な執行をしていることになります。



▼議会初日、私を含め4会派議員から「緊急質問」の動議を提出

こういう経緯があり、私を含め4会派からこの件に関して問うため、「緊急質問」という手段を取りました。これは、所定の書式があって、緊急の理由及び発言内容を記載し本会議が始まる前に提出するものです。提出すれば必ず質問できる訳ではなく、議会運営の取り決めをおこなう議会運営委員会で協議し、「緊急質問」を認めるかどうかを決める流れになります。

今日空転したのは、その議会運営委員会が開かれなかったのです。結局、14時を過ぎてから、「緊急質問」を提出した会派のほうに議長から、どう扱うか、という提案がありました。お昼を挟んでここまで2時間半空転した後になります。

私としては、粛々と議会運営委員会に諮られ、「緊急質問」が認められるものだと思っていたので初めは空転している意味が解りませんでした。結局、市長応援団の会派が認めたくないようです。

その後、何度かやりとりがありましたが、まだ止まったままです。明日も朝からどうなるかわかりません。議会を止めるつもりはありませんでしたので、申し訳ない気持ちで一杯ですが…。


▼なぜ、緊急質問を認めないのか

小金井市議会は“自由闊達な議会”としてある意味有名な議会です。一般質問や年1回の市長の市政方針に対する会派代表質問を除けば、質問に時間制限はありません。それだけ議員の議会での活動を保障しているわけです。

そもそも、やった事実は変えられないわけですので、素直に質問を受けてればもう事は終わっています。質問を認めないから余計に話がややこしくなってきました。

大切なことは、こういう仕事の仕方を二度とさせないことです。これを見逃すと認めたことになります。

「そもそも土地開発公社の予算が通っているではないか」と言う議員もいますが、一度予算を通したら、何でも「お任せ」で良いのか。完全に信用して任せていいのか。社会情勢が変わる事はないのか。見直す必要はないのか。何のためのダブルチェックなのか。

これは議員の役割をよく理解されていないかと思います。


当たり前のことを当たり前のようにやれば、こんなことにはなりません。



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