【CDについて】
作曲:ブラームス
曲名:①交響曲第4番ホ短調 op96 (41:08)
②ハイドンの主題による変奏曲 op56a (21:10)
演奏:フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団①
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団②
録音:1948年10月24日 ベルリン(ライヴ)①
1943年12月18-23日 ウィーン Musikvereinssaal②
CD:TOCE-3792(レーベル:EMI、発売:東芝EMI)
【曲について】
ブラームスの交響曲第4番は、ウィーン西南のミュルツツーシュラークでの避暑のための滞在中に書かれています。1884年に書き始められましたが、その年は第一楽章と第二楽章のみが完成され、ブラームスは更に翌年同じ土地に赴いて全曲を完成させました。特に2年目の1885年には、この交響曲の完成に集中した形になっており、ひと夏で書き上げられた第2番や第3番と違って、入念に仕上げられて形になっています。
【演奏について】
思いつくままに、いろいろと聴いていましたが、ふと今に続く演奏というものの原点に立ち返って、フルトヴェングラーの演奏を聴いてみようと思い、2枚ほどCDをGETしました。そのうちの1枚。ブラームスの第4番です。この曲に関しては、私は今一つつかみ切れていない感じがしています。今回はどうでしょう。
この演奏の冒頭のメロディがとてもいいです。叙情的にじっくりと歌わせながら演奏されています。大変ロマンチックな表現でした。このCDを聴きながら、ちょっとおかしな表現ですが、フルトヴェングラーの演奏って、なんと解りやすいのだろうと思いました。細かな動き、音符の一つ一つが、フルトヴェングラーの目指す表現に向かって、一斉に形を作り積みあがっていくような感じがします。そして、出来上がった音楽が迫力を持って迫ってきます。
そんなフルトヴェングラーの音楽が最後まで展開されていきます。第三楽章がまた、とても迫力があります。切れが良くて堂々とした、素晴らしい演奏でした。正直今回この演奏を聴いて、この楽章を見直しました。第四楽章は、最後の追い込みがすごいと思いました。という訳で、有名な演奏のようですので、書くのがお恥ずかしいところもありますが、私としてはブラームスの第4番がすごく近く感じられるようになりました。聴いてみるもんです…。
【録音について】
第4番は当時のライヴ録音ですが、鑑賞には問題ない音質でした。時折音量のふれがあった気がします。ハイドン変奏曲の方は、ノイズが多い感じでしたが、迫力ある音で聴けました。
【まとめ】
お恥ずかしながら、今さらフルトヴェングラーという事なのですが、やはり聴いてみるもんです。ちょっと衝撃的でした…。
購入:2024/01/19、鑑賞:2024/01/20
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