グリーグ:劇音楽 ペール・ギュント テイト指揮 ベルリン・フィル他 (1991) | クラシックCD 感想をひとこと

クラシックCD 感想をひとこと

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。
一言二言で印象を書き留めておきたい。
長い文章だと、書くことが主になってしまう。
その時の印象を大切に。

★7月に聴くために買った14枚のCD(その7)
7月のCD、7枚目はペール・ギュント。お安く出ていたので、買ってしまいました。この曲を積極的に聴こうとか、買おうとか思ったことはそれほどはないと思いますが、それでも目についた時に買っていたので、これで4枚目になっています。それらはなぜか全部EMIなのも、ちょっと不思議なところ。カラヤンを避けていたからかな…(笑)。

【CDについて】
作曲:グリーグ
曲名:劇音楽「ペール・ギュント」op23(17曲) (68:18)

   (ノルウェー語歌唱)
演奏:テイト指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

   エルンストゼンフ合唱団、ペッテリ・サロマー(br)、シルヴィア・マクネアー(s)、

   シヴ・ボルイ(s)、他
録音:1990年5月7,8,10,11日、ベルリン Philharmonie

   1991年1月6日、ロンドン Abbey Road Studios
CD:CDC7 54119 2(レーベル:EMI、発売:EMI Records)

 

【曲について】

イプセンの戯曲の上演にあたって作曲された作品。劇中の音楽は全26曲+番号なし1曲からなり、このCDでは、そのうち17曲が演奏されています。27曲で85分ほどということで、このCDでは、68分ですから、ほぼほぼ網羅されているのではないでしょうか。グリーグはのちに4曲づつ選んで、2つの組曲にまとめています。また、一部の曲は、歌曲やピアノ曲に組み入れられているようですね。グリーグを代表する作品となっています。

 

【演奏について】

ジェフリー・テイトは堅実にきっちりと演奏するスタイルというイメージを持っていたのですが、ここでもそのイメージ通りで、ベルリン・フィルがそれにしっかり応えているという格好だと思います。早いところは颯爽と引き締まった演奏ですが、逆に静かなところは大変美しく、叙情的な演奏になっていて、申し分ない演奏でした。内容も、ノルウェイ語歌唱で17曲楽しめるというのもいいところです。だいたい、LP時代の録音の長さの為か、今までの私のCDは、10-12曲なのですね。

 

上演順に配置されている抜粋版で、だいたい前半に賑やかで目立つ曲が多くて、後半はソルヴェイグの歌など、静かな曲が多い印象です。個々のそれぞれの曲はどれも良く耳にするものなので、最後まで飽きずに楽しめました。実はどうも私は組曲版を聴いたことがないような気がしてきました。家にはありませんし、あまりはっきりと記憶がありません。歌を省き、管弦楽も若干調整されているようですので、今度はエッセンスを楽しめる組曲版を聴いてみたいと思いました。

 

ところで、こういった表題のある管弦楽曲って、昔はよく聴いていたのですが、だんだん年をとると聴く頻度が落ちてきましたねぇ…。なにか求めるものが変わって来たということかもしれませんが、聴いてみると、やはりいいものはいいという事になるので、もっと楽しみたいと思いました。それに、録音自体も気のせいかもしれませんが、多少、少なくなっているような感じがしています。

 

【録音について】

あまり音響の目立つ曲ではないと思いましたが、美しく捉えられたいい録音と思います。

 

【まとめ】

久しぶりのペール・ギュント。美しい曲が聴けて良かったと思います。いままで、できるだけたくさんの曲を聴きたい(集めたいか…)ということで、いろいろ入った抜粋盤に興味が集中していましたが、曲の楽しさを詰め込んだ組曲版に興味が出てきました。いろいろな楽しみ方がありますね。

 

購入:2023/06/22、鑑賞:2023/07/08