モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲他 ランパル/ラスキーヌ/パイヤール (1963) | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

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学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:モーツァルト

曲名:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299 (29:47)

   クラリネット協奏曲 イ長調 K622 (28:03)

演奏:ランパル(fl)、ラスキーヌ(hp)、ランスロ(cl)

   パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団

録音:1963年6月

CD:WPCS-21050(レーベル:ERATO、発売:ワーナーミュージック・ジャパン)

 

【曲に関して】

フルートとハープの方は、パリ滞在中にフランスの貴族の結婚式にあたって父娘で演奏するために作曲された曲。クラリネット協奏曲はモーツァルトの最後の協奏曲で、友人のシュタードラーのために作曲された。一般的にはA管で演奏される。最近では当時の復元という流れの中でバセットクラリネットで演奏されるようになっているらしい。

 

【演奏についての感想】

朝目覚めた時、相応しい曲をと思って取り出してみる。これはその日の気分にもよるのだが、今日はパイヤール。やはり底抜けに明るい。そして一時間ほどの演奏時間の中で、いろいろと思考が回り始めるのである。残念ながら今日は今にも雨が落ちてきそうな天気で、晴れていれば出かける予定だったが、こうしてオーディオセットの前に座っている。一方流れているパイヤールの演奏は、陽当たりのいい海辺のテラスで流しているような明るさであり、そのギャップも面白い。南仏ニースのような明るさとも形容できそうだが、残念ながら行ったことがない。古いフランス映画で見るのみである。

さて、この管楽器とハープの協奏曲たちは大変美しい曲なのだが、自分的にはそれほどなじみが無くて、特に名曲と言われるクラリネットの方はもっと聴いても良かったと思うのだが、今まで熱心には取り出してみなかった。現時点の私には、ピアノやヴァイオリンの協奏曲と違って、管楽器の協奏曲はオーケストラと一体となって聞こえてしまうところが、なんとなくイメージが定まらないところ。セレナードやディベルティメントを聴いているのと同じような感覚になってしまっている。とりあえず、それでいいか…。

 

【録音に関して】

60年代の録音。少々高音が目立つが、きわめてクリアな音で、各楽器が明確に聞こえてくる。いい録音だと思う。

 

【まとめ】

モーツァルトを軽くまた気分よく楽しむにはとても良いCD。明るくて、美しくて、軽快である。大変聴きやすいCDでもあると思います。

 

購入:不明、鑑賞:2023/05/13