< このブログではニュースをご紹介していますが、筆者が紹介したいと思うものを選んでおり、全ての記事を公平平等にご紹介しているものではありません。また文中意見は筆者個人のものであり、同意できない方と議論するつもりはありません>
トロントより
おはようございます
カナダの移民政策には留学生も含まれています。移民先として人気のカナダですが、永住権を取得するには様々な条件があり、簡単ではありません。有能な移民を受け入れたいカナダでは、留学生が認定学校を卒業した後、就学期間に応じて最長3年の就労ビサを発行する制度があり、その後、カナダ滞在期間、学歴、就労経験、語学力、年齢などを点数化した制度で永住権申請資格を得る道を制度化しています。
そのため、カナダに留学することを永住権取得のステップと考える人も多く、ここ10年で留学ビサ保持者は3倍に増えています。
こうした留学生は、学業の合間に生活費を得るために就労することができます。週の就労時間は20時間程度に制限されていますが、それでもこうした就労が、レストラン、工場、装荷などの人手不足を埋める大切な労働力にもなっています。
しかし、問題も多くなってきています。
多くの留学生が集中するトロントでは、住宅賃貸をはじめ生活費が異常に高く、生活できないためにFood Bankなどに頼る留学生も出ているようです。結果、そのしわ寄せが、必要とされる市民に影響しているとの分析もあるようです。
もっとも重要な問題は、留学生の選抜制度
留学には様々な政府機関、州政府、学校、エージェントが係っています。
移民政策 ー カナダ連邦政府移民局(留学ビサ発行条件の制定と査証審査・発行)
教育政策 ー 州政府(留学生受け入れ校認定)
学校運営 ー ①公立学校(カレッジ、ユニバーシティー)②認定私立カレッジ
エージェント ー ①学校認定カナダ・エージェント②現地エージェント
この記事で問題として指摘されているのが、留学査証申請の認定率の低さ
カナダ全土で、1335校ある留学受け入れ認定校では、学生及び留学エージェントから出された留学申請を審査し、受け入れを認めます。それを受けて、留学ビサ申請が行うことになり、2022年1月1日から2023年4月30日に出された留学ビサ申請は866206件。
しかし、移民局が審査をして留学生ビサが発行されたのは470427件のみで、認可率は54.3%となったそうです。
受け入れ校がもっとも多いオンタリオ州内の学校別の認可率を見ると
(大規模大学)
トロント大学 90%
ウォータールー大学 86.5%
マクマスター大学 86.5%
ウェスタン大学 80%
ウィンザー大学 80%
オタワ大学 77.6%
カールトン大学 76%
ブロック大学 71.5%
ヨーク大学 66%
トレント大学 56%
アルゴマ大学 52%
ローレンシャン大学 20.7%
(公立カレッジ)
ランブルトンカレッジ 70%
トロントビジネスカレッジ 65%
コネストガカレッジ 51%(カナダでもっとも留学生申請が多いカレッジ)
ロイヤリストカレッジ 47%
ナイアガラカレッジ 42.6%
セントクレアカレッジ 42%
留学ビサ申請が却下される理由はケースバイケースとのことですが、主な理由としては
ー 留学中の資金不足
ー ビサ期限終了後にカナダから出国すると思えない(不法滞在の可能性)
ー 書類不備
ー 手数料未払い
ー 偽造書類提出
こうしたことが起きる背景には、大学側が信頼できる認定エージェントを使わず、ホームページなどで留学生募集をするケースが増えていることから、諸国にいる非認定エージェントが、”カナダの永住権が簡単に取れる方法”として留学生を集め、時には、英語認定偽造証明や架空の銀行口座証明などを発行して、手数料を稼ぐという犯罪行為があるからとも言われます。
関係者は、留学制度とその手続きが分断していることが問題であり、より一体性のある制度にすべきだとコメントしています。
また、各大学・カレッジが、財政的に留学生に過度に依存していることも問題とされています。
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