＜ このブログではニュースをご紹介していますが、筆者が紹介したいと思うものを選んでおり、全ての記事を公平平等にご紹介しているものではありません。また文中意見は筆者個人のものであり、同意できない方と議論するつもりはありません＞
トロントより
おはようございます。
トロント市内のこの小さなバンガロータイプの一戸建て。ワンベッドルーム、ワンバスルームですが、売りに出された値段はなんと
＄1,079,000
とても１ミリオン（１億円）超えの住宅とは思えませんが、それでもトロント市内では注目されているのだそうです。
注目されている理由は、ロケーション。
トロント市内East Yorkにあり、ドンバレーハイウェイへのアクセスがよく、トレイルがある自然地域にも隣接、学校、公園、ショッピングモール、病院なども近く、オンタリオ湖畔まで車で２０分という立地がその理由。
不動産専門家は、この家の購入を検討するのは、初めて住宅を購入する人ではなく、資金に余裕がある人や投資家であろうと見ているようです。そうした人は、この立地に注目し、土地と建て替えができる物件であることから、購入後、今ある建物を解体撤去し、新たに最新住宅を建設するであろうとのこと。現在の市場相場で考えれば、その新築住宅は２．５ミリオン程度の価格がつくと見られており、投資家にとっては数十万ドルの利益を出せる物件となっているのだそうです。
こうしたことが起きるのも、住宅価格が異常に高騰していることが背景にあるためと考えられます。
住宅価格は、昨年２月にピークをつけたあと、下落し、一時止まったように見えましたが、また下方に向いているようです。金利引き上げ、住宅ローン条件の厳格化、非居住者（外国人投資家）の住宅購入禁止など、住宅購入を難しくする政策が多く出されたことから、住宅を売りに出す側も、購入する側も様子見となり、取引件数が減少し、市場の活性化が無くなっています。
いつ価格と取引件数が底を打ち、反転するかまったく分からない状況です。今後の景気後退リセッションがどの程度の経済と雇用に影響を出すかによるのかもしれません。
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