< このブログではニュースをご紹介していますが、筆者が紹介したいと思うものを選んでおり、全ての記事を公平平等にご紹介しているものではありません。また文中意見は筆者個人のものであり、同意できない方と議論するつもりはありません> 

 

トロントより

おはようございます。

カナダの人材不足は深刻です。

先日発表になった失業率は5%と、史上最低レベルに近づいていますが、求職と求人がマッチしておらず、業種・職種によっては大幅な人材不足となっています。コロナで経済が停止していた間は、それでもなんとかなっていましたが、経済を再開するためにはこの人材不足は早急に対策を打たないと景気後退を早め、加速させる可能性があります。

 

カナダ国税庁の確定申告T4データ(2010-2019)から短期外国人就労者の所得上昇を業種別に分析したものがこれです。

ほぼ全ての業種で所得が上昇していますが、中でも

農業・林業・漁業・狩猟

アドミニサポート、清掃サービス、修繕サービス

ホテル、飲食

など、いわゆるLow Skill Jobと言われる業種で大幅な上昇が見られ、多くの外国人労働者が従事し、雇用需要も高く、経済貢献していたことがわかります。

 

しかし、コロナになり規制その他の要因で、経済活動が止まり、Low Skill Jobも減少し、他の職種同様、転職を余儀なくされた人も多くいるようです。

 

 

この間の就職実態をカナダ生まれの人と、移民・短期外国人労働者別に、スキルレベル別に見たのかこのグラフです。

 

エグゼクティブ・専門資格職・IT技能・特殊技能などハイスキルを持つ人は、そのステイタスに関係なく職を得ていますが、ロースキルと言われる職種では、カナダ生まれの人が離職したものの、移民・短期外国人労働者の方は、離職が少なくなっています。

 

このグラフから推測すると、コロナの間、カナダ生まれの方の中には、ロースキル職からハイスキル職へのステップアップを行った方が多いのではないかと思われます。移民の方も同様であるように見え、この間にカナダに来ることを認められた短期外国人労働者の方も、ハイスキルを持つ人に限定されていたのではないかと思われます。

 

この分析から見ると、ロースキル職と言われる職種で人材不足が生じている主な要因は、カナダ生まれの方が転職、ステップアップしたことによると見ることができます。

 

カナダは、移民枠を増枠しましたが、その条件として強調されているのがハイスキルとなっています。

 

しかし、農林水産業やホテル・飲食産業、建設・工場・倉庫・運輸など現場の深刻な人材不足を解消するには、やはり短期外国人労働者の方に頼るしかなさそうで、そのための施策や条件改善などが求められています。

 

14日の話題

 

(1) 学校内外の暴力事件の背景解明が必要

 

 

13日の話題

(1) ウィンターリシャスが始まります。

(2) 住宅市場は沈み続ける’

 

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