< このブログではニュースをご紹介していますが、筆者が紹介したいと思うものを選んでおり、全ての記事を公平平等にご紹介しているものではありません。また文中意見は筆者個人のものであり、同意できない方と議論するつもりはありません> 

 

トロントより

おはようございます。

 

カナダは移民の国で、毎年30万人~40万人の移民・難民・短期就労者を受け入れています。

 

少子高齢化、団塊の世代の退職時代を迎え、就労人口が急激に減少しています。そのため、人材不足が顕在化し、現在100万人分の職が埋まらない状態です。

 

カナダ政府は、移民枠を増やすことを発表しており、2025年には50万人の受け入れを計画していますが、直近の問題として、今足りない人手をどう埋めるに対して、対策を打ち出しています。

 

その一つが、短期外国時就労者Temporary Foreign Workersの増加策。政府は、この春、大きな発表をしないまま、この制度の適用緩和を実施し、多くの外国人労働者を受け入れています。

この比較では、コロナで入国できなかったという要因も勘案しなくてはいけないと思いますが、増えているのは事実です。

 

その多くは、以下の産業での就労者。

圧倒的に農業作業従事者が多くなっています。次いで、チャイルドケアや料理人が続いています。

 

しかし、この制度では、その待遇と人権が問題とされています。

 

例えば、農業従事者。季節性が高い産業で、農業作業期間は夏場に限定されます。その6~7か月の間、ほとんど休みなく毎日10~12時間働くことが普通に行われているようです。そして賃金は$15と最低賃金。支払いは、8~10時間分しか支払われないことも多いようです。そして、そうしたことに苦情を申し立てるとすぐに解雇されるという状況で、カナダでの人権は認められておらず、まるで奴隷のような扱いだとの批難も出ているようです。彼らはいわば出稼ぎ労働者扱いで、永住権取得の道もなく、就労契約期間が終われば、国外退去となります。いわば使い捨て労働者。

 

こうした現状は、カナダが誇る人権擁護の精神に大いに反するもので、国内労働者と外国人労働者という2つの労働階層を作っていると指摘する専門家も出ています。

 

もちろん、よい労働環境、労働待遇で雇用しているケースがほとんどで、違法や不法なケースは少ないと考えたいですが、連邦政府の安易な政策適用緩和が本当によいのかどうか再度議論が必要なようです。

 

17日の話題

(1) トロントの継承語教育

 

16日の話題です。

(1) ホリデーシーズンは感染防止対策が必要

(2) トロントの住宅購入には20万ドル以上の所得が必要

 

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