高校数学の入試基礎について,
「基礎テキスト」に沿って解説をしています。
※2024年度入試まで対応可
必要があれば教科書や網羅系参考書を用いて
確認するとよいでしょう。
その中の1つが「NEW ACTION LEGEND」です。
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33.【相加平均と相乗平均】
表記についての補足
分数 B分のA・・・A/B(=A÷B)
根号 ルートA・・・√A
〈基礎32〉でも触れている
相加平均と相乗平均の関係。
A>0,B>0 のとき,
(A+B)/2≧√(AB)
(等号はA=Bのとき)が成り立つ。
(1)のような不等式の証明でも
用いられるが,
入試では(2)のような
最大・最小問題で頻出である。
このとき,
A+B≧2√(AB)
と考えて用いることが多い。
x>0 のとき,
y=x+1/x の最小値は?
相加平均と相乗平均の関係により
y=x+1/x≧2√(x・1/x)=2
等号成立は x=1/x より x=1
したがって,最小値は2である。
不等式の適用によって
2未満の値はとり得ないことがわかり。
等号成立の確認によって
2という値をとり得ることがわかった。
これにより最小値2が確定する。
入試において
この不等式を「いつ使うか?」
がポイントとなる。
2つのものがともに正の値をとり
積が定数となるときに使える。
教材作成の際,
無作為に忍び込ませておくのだが,
慣れてくると
「これ相加相乗でしょ!」
と自然に気づけるようになってくる。
おまけ(発展)
x>0,y>0,xy=4 のとき
x+y の最小値を求めよ。
〈基礎42〉の内容だが
2変数関数の最大・最小問題。
1変数を消去すれば
相加平均と相乗平均の関係が使える。
(先に相加平均と相乗平均の関係を用いてもよい。)
また,x+y=k とおけば,
反比例のグラフ(双曲線)と直線が
共有点をもつ条件を考えることで解ける。
実際には
y を消去した x の2次方程式の
実数解存在条件を考えることで解くことになる。
2変数関数の最大・最小については
以下の記事(PDF資料)でも触れています。
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