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【天 気】曇り 一時雨 時々 晴れ
【認知症】不調
【妄 想】通常
 
 
朝の様子はこちら → 残念な日
 
 
昼休み。
実家には行きませんでした。
 
冷静に「緊急事態なのか?」と考えると、必ずしも緊急事態ではない。
ちょっと不便だけど、命や健康、母の安全に支障が出る程ではない。
 
今この状態で駆け付けていると、今後何かあった時に、些細な事でも
僕の心理的に「行かなきゃ!」の思いが強くなってくるだろうし、
母も
 
 また うずらの手を煩わせた..
 
と落ち込むかも知れないし、自信喪失するかも知れない。
 
それなら、今の衝動を抑えた方が、母も
 
 なんとかひとりで頑張れた!
 うずらの手を煩わせなくて済んだ!
 
との思いが出てきてくれる...かも知れないし。
もし「来てくれるかも」と期待していたとしたら、申し訳ないけど..
 
 
電話には出ないか、出ても話は通じないだろうなと諦めて、
母に電話。
 
10回..11回..ほら、出ない。
 
と、切ろうとしたら出た。
テレビの爆音が凄い。
 
僕:
 きこえますか?
 
母:
 うん。
 聞こえるけど、ちょっとテレビ消そわい。
 
通じるじゃないか!
 
何があったんだろう。
午後から、頑張って補聴器を着けられたのだろうか。
 
僕:
 お昼前に電話した時は、全然聞こえてなかったけん、
 また聞こえんかなぁ..思いながら、電話したんよ。
 
母:
 ほうよ。
 あれから、左の補聴器は入れられたんじゃけど、右はよう入れなんでね。
 
頑張ったんだなぁ..
母の頑張りのお陰で、怪しいなりに、会話通じる。
 
勢いで、昼休みに駆けつけなくて良かった。
 
色々話して
 
僕:
 ほしたら、ぼちぼち行きますので、ゆっくりしよって下さいね?
 
母:
 はいはい。
 
僕:
 あ、お鍋。
 香ばしなりすぎんようにして下さいね?
 
一瞬の沈黙ののち、母大笑い。
 
お昼寝して、調子が上向いたのかな?
なににせよ、良い事だ。
 
 
実家に到着。
 
会話は通じたものの、病院から帰った後の、物の仕舞い方が滅茶苦茶。
お茶も飲んでいない様だし..
お昼のお薬は飲んだようなので、水分を全然摂ってない訳では無さそう。
あまり飲んでは無さそうだけど..
 
 
いろいろとお喋り。
 
お米をだいぶ盗られたとか、電気代が上がったのは、泥棒のせいとか..
妄想トークがしばらく続いたけど、結構簡単に話を逸らせられるので、
良しとしましょうか。
 
僕:
 そう言うたら、お昼誰か来た?
 
お昼前の電話で、玄関チャイムが鳴っていた事を話す。
 
母:
 ああ..
 ほしたら、お隣じゃあ。
 おかず持って来てくれたんよ。
 
僕:
 あら、ほうかね。
 
母:
 ほうよ。
 アンタと電話で話しよったら、そこ(部屋の真ん中付近?)に
 立っとったけん、びっくりしてねぇ(笑)
 
隣は、玄関チャイムを鳴らして母が出ないと、上がってくる。
 
倒れているといけない..と思っての事だと思うけど、
正直あまり良い気はしない。
良い気はしないけど、有り難いなと思う気持ちもあり、
かなり複雑な心境。
 
母は、「生存確認ができる」との事で、許容しているっぽいので、
僕もひとまずは目を瞑っています。
 
 
少し話して、夕食タイム。
 
母:
 この前買うた新米を炊いてみたけん、アンタもちょっと食べとうみ?
 
いやぁ..うーん...
 
僕:
 ほしたら、ちょっとだけな。
 
たまには付き合いますか。
この前も付き合った気がするけど..
 
母の食事量は、今日も少なめ。
相変わらず、食が細い..
 
僕:
 今日は、タクシーは大丈夫じゃあった?
 
母:
 いつものタクシーは結構待つ言うたけん、
 違うタクシーで構いません言うたんよ。
 
えー...
 
僕:
 少々待っても、同じタクシーを呼んでもろて下さいね?
 
母:
 ほじゃけど、待ちよるうちにお昼になったら、
 向こう(病院)の人にも悪かろ?
 
それはそうだけど..
 
僕:
 ほしたら、地図出して連れて帰ってもろたん?
 
母:
 ううん。地図は出して無いんよ。
 
えー...
 
僕:
 すぐに家まで着いた?
 
母:
 ううん。
 そこ(コンビニの真正面の交差点)今工事しよろ?
 ほじゃけん、その向こうから回ってね...
 
やっぱり、実家の周辺をぐるぐる回っていたらしい。
色んな道を工事していると言っていた。
 
近隣で、工事している道路は、ひとつもない。
全ては母の幻視..
 
だから、地図を見せて、運転手さんにその通りに帰って欲しいのに..
母に道案内させると、全く違う景色を見て道案内するので、
とんでもない所に着きかねない。
 
ハァ..
 
でも、ここで母を責めても仕方ない。
責めてしまうと、それこそ落ち込んで自信喪失してしまう。
それに、どんなに言っても、結局は母が自分の良いようにしかしない。
もう、受け入れるしかないと思いつつ、それでも...うーん....
 
僕:
 ほんで、玄関の前までは連れて来てもらえたん?
 
母:
 うん。
 ほじゃけど、〇〇さん(実家に入る角の家)の所も工事しよったろ?
 
工事なんかしていない..
 
僕:
 ほしたら、〇〇さんの所で降りたん?
 
母:
 ううん。
 
僕:
 玄関の前で車降りたん?
 
母:
 うん。
 
でも話を聞くと、更に別の所で
「家が見えたけん、そこで降りたんよ」
みたいな事を言ってたし、ちょっと本当の所は分からない。
 
幻視があるので危ないと言っても、
これも結局、判断するのは母。
どんなに言っても、泣いて頼んだとしても、多分ダメ..
 
これは..これ以上詮索しない方が良いかな。
あまり深く詮索すると、僕も気が昂りそうだし、
母も気分を害しそうだし..
 
家が全く分からない状態で、タクシーを降りなかっただけ、
良しとしましょう..
 
僕:
 鍵はすぐ開いた?
 
母:
 うん。
 鍵はすぐ開いたよ。
 
でもやっぱり..
 
頼むから...
 
地図見せるとか....
 
待ってでも、いつものタクシー呼んでもらうとか.....
 
そうして欲しいなと、心の底から願う。
 
どうにもダメなら、やっぱり土曜日にしてもらおうかなぁ。
事故とか転倒とか、側溝に転落とか..そんな事があったらと思うと、
火曜日は生きた心地がしない。
 
 
ご馳走様して、お薬を飲んでもらって、お片付け。
僕も、お薬の仕分けや、色々と用事を済ませる。
 
母も僕もそれぞれ用事を終えて、テレビを観ながらお喋り。
 
良い時間になってきたので、目のケアと血圧測定。
 
 124 / 63 : 55
 120 / 59 : 57
 115 / 67 : 53 *
 
母:
 まずまずじゃね。
 
僕:
 いい感じですね。
 
ひと通りの用事を終えて、再びテレビを観ながらお喋り。
 
だんだんと、ぼんやり?してくる母。
声掛けの反応も鈍く、生返事が多くなる。
 
疲れたかな?
 
僕:
 ねむたくなってきましたか?
 
母:
 (何もない方向をぼんやり見て)....
 
僕:
 ねむたなってきた?
 
母:
 ....うん?まだ大丈夫。
 
僕:
 テレビどうする?このままにしとく?
 
母:
 うん。
 
多分分かってない。
 
僕:
 えねーちけーにしとく?うたコンあるよ?
 
母:
 うん。
 
僕:
 このままにして、自分で好きな所選ぶ?
 
母:
 うん。
 
どっち?
 
まぁ、母が良いようにするでしょう。
 
 
19時になり帰る事に。
 
玄関まで見送りに来てくれました。
 
母:
 ありがとう。
 また明日、よろしく頼みます。
 
僕:
 はいはい。
 
母:
 おやすみー。
 
僕:
 はいはい。
 カギ閉めて、板して、で...
 
喋っている途中で、玄関の戸が閉まった。
最近よく締め出される(笑)
 
ま、いいか。
 
ぐだぐだな時に、よく帰ってくれたよ..
その事に感謝しないといけませんね。
 
 
明日は眼科受診日。
 
午後からはヘルパーさん。
 
どうなるかなぁ..
 
今夜ゆっくり寝てくれると良いけど、夜中に目が覚めた時に、
また何かを見てしまって、眠れなくなって..
そんな悪循環にならなければ良いけど..
 
 
 

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