ご訪問ありがとうございます。
 
【天 気】曇り 時々 晴れ
【月 齢】12.6 / 中潮
【認知症】不調
【妄 想】多い
 
 
朝の様子はこちら → 一夜明けて..
 
 
ごめんなさい。結構長いです..
 
 
仕事が終わり、母に電話。
今日は結構早めに出てくれた。
 
色々話して..
 
「今日はゴミも纏めないかんけん、先にご飯食べよって下さいね。」
 
「はいはい。食べよります。」
 
 
実家への最後の角を曲がると、玄関の電気が点いている。
 
 あれ?僕が来るので点けてくれた?
 
と思った瞬間、気が付いた。
 
向かいの家..
 
母が「泥棒が住んでいる」と言っている家の、
掃き出し窓の前に、母が立っている。
 
一気に鼓動が跳ね上がる。
何があったんだろう。
 
車を降りて、母に話し掛ける。
 
「なにしよるん?」
 
「ちょっと、ずぶ濡れになったけん、親呼びよるんよ。」
 
何の事だか分からない。
そうしている間にも、誰もいない家の掃き出し窓を、コンコン叩く。
 
「誰も居らんよ。」
 
「居るんよ..」
 
「まぁ寒いけん、お家に帰りましょう。」
 
母を促して、家に向かう。
たった数歩の距離だけど、暗いし未舗装でデコボコしてるし段差はあるし..
 
母の手を引いて、ライトで足元を照らし、ゆっくりゆっくり..
 
家に入ると、お鍋もIHに掛けたままだし、部屋の戸も全開。
よく見ると、母の隣の部屋が、かなり散らかっている。
台所も「どうしたの..」と言いたいくらい、散らかっている。
 
母の横の部屋を見て..
 
「ちょっと出かけた間に、こんよになっとったんよ。」
 
「ほうかね。まぁ、ご飯にしましょうか。」
 
当然、晩ご飯の支度も何もできていない。
妻に遅くなるとのメールを入れる..
 
「ああ、洗濯物入れないかん。」
 
「入れとくけん、ご飯の支度をお願いできますか?」
 
「あ、じゃあおねがーい。」
 
洗濯物を入れ、散らかっていた物を、ざっと片付ける。
そこは、幻視ちゃんが寝ていると言う所。
幻視ちゃんの姿を探して、散らかしたのだろうか..
 
 
母の部屋に行くと、ベッド回りも随分散らかっている。
 
 今日はどうしたの..
 
いや...
 
 今日もどうしたの..
 
ベッド回りも、ざっと片付ける。
 
ヘルパーさんが来た時の様子が気になり、連絡帳を見る。
どうか「お変わりありませんでした」でありますように..
と願って、今日のページを開ける。
 
そこには..
 
 到着時には出て来られず、入っていくとストーブはご使用状態でご不在でした。
 外で待っていると、前の道を直進されていたので、
 お声がけして家に入ってもらった。
 
と言った事が書かれてあった。
 
もう、心臓が持たない..
 
心臓のスペアが、3つか4つくらい欲しい。
って、そんな事考えてる場合じゃない。
 
えー!
 
何したの!?どこに行ったの!!?
 
直進してたって事は、家への帰り道が分からなくなったんだよね。
迷子未遂じゃないか!
ヘルパーさんが居なかったら、どうなっていたか分からない。
 
もう...本当に....どうしちゃったの.....
 
とりあえず落ち着かねば。
僕が取り乱してはいけない。
深呼吸..深呼吸....
 
 
夕食を頂きつつ、色々お喋り。
何があったのか聞いてみた。
 
「選択しよったらホースが抜けてね、ずぶ濡れになったんよ。」
 
ずぶ濡れになったのは、母ではなく、幻視ちゃん。
 
それほど水が散ったのなら、周囲も濡れているはずだけど、
どこも全く濡れていない。
 
「風邪引いたらいかんけん、親に言いに行きよんじゃけど、
なんぼにも出て来んのよ。」
 
聞けば、日中から何度も行っているらしい。
 
「ヘルパーさんが来た時、どっか行っとったん?」
 
「ヘルパーさんが来た時..いいやぁ....あ、大家さんの所に行ったんよ」
 
えー!
何でまた突然!!
えーー!!!
 
もう、心臓が....
倒れそう...
 
いやいやいやいや..
 
倒れちゃだめだ。
冷静に..冷静に....
 
「何しに行ったん?」
 
「鍵がね..」
 
ウチの鍵なのか、向かいの家の鍵なのか、母の話ではよく分からない。
ウチの家の昔の鍵が気になっているようだけど、向かいの家の鍵も開かないと言う。
 
トータルして考えると、
 
・幻視か夢かせん妄か分からないけど、幻視ちゃんがずぶ濡れになった。
・親を呼びに行ったけど、親が家から出てこない。
・中にいるかもしれないと、鍵を貰いに大家さんの所に行った。
・帰りにヘルパーさんに見付かって、家に帰れた
 
こう考えるのが、自然だと思うけど、
今日の母はどう考えたのか分からない。
 
 
「あんまり向かいの家をトントンしよったら、
怒られたらイカンし、変な因縁付けられてもイカンけん、
もう行かれんよ?」
 
「今日だけよ。」
「今日は、あーんまりずぶ濡れじゃあったけんね..」
 
「うん。寒なったら自分で帰るけん、放っといたら大丈夫。」
「それより、あんまり世話焼きよったら、何言われるか分からんし、
『面倒見てくれる』思われたら、余計ひどなってもいかんしな。」
 
「ほうじゃねぇ..」
 
「ほじゃけん、もう放っとくのが一番よ。」
「向かいの家には、一人で行ったらいかんよ?」
 
「うん。」
 
「大家さんとこも、鍵はもう放っといてかまんけんな。」
 
「うん。」
 
「昔の鍵じゃったら、今行ったら話がややこしい事になるし、
泥棒は大家さんとこじゃないけん、ますますややこしい事になるしな。」
 
「ほしたら、大家さんの弟じゃなかったん?」
 
あれ?
..ま、いいか。
 
「ほうよ。ほじゃけん、もうあんまり気にせんでええけんな。」
 
「分かったけど、大家さんとこも、もう半分壊しとるね。」
 
「来る時に前通ったけど、壊してないよ。」
 
「玄関周りはね、横は結構変わっとったろ?」
 
「横も全然変わってないよ。」
「今は目の調子が悪うて、最近景色が違うて見えよるじゃろ?」
 
「うん。」
 
「他にも色々、なんか変わって見えよるじゃろ?」
 
「うん。」
 
「ほじゃけん、大家さんの家も、壊れて見えたんよ。」
 
「ほうじゃねぇ..今は目の調子が悪いけんねぇ..」
 
「そんな時に外に出たら、溝が分からずに落ちて怪我してしもたり、
帰り道が分からんなって、迷子になったらいくまい?」
 
 
色々切々とお話ししました。
 
2日連続で、こんな思いをする事になるとは思いませんでした。
 
その後は、いつものルーティン。
母が洗い物している間に、僕は色々用事。
目ヤニの掃除をして、ゴミを取り纏めておしまい。
 
明日はデイの日であることと、7時30分頃に来ると伝えて、
実家を後にしました。
 
 
予備の心臓が、256個くらい欲しい。
体も、せめて2つ欲しい。
 
どこかに、スペアの体と心臓、売ってないですかね..
 
 
お友達の膵臓癌発覚以降、一気に調子が下ったような気がする。
認知症も一気に進んだ感じだし、妄想も劇的に変わっている。
 
お友達と連絡が取れないのも、母のストレスになってるんだろうな。
それだけが全てでは無いと思うけど、やっぱりストレスは良くないな..
 
どうした物かなぁ...
 
なんか色々書きたい事が他にもあったのですが、
僕自身、まだ動揺が取れなくて..
 
思い出したら追記するかもです。
 
 
明日は、今日より少しでも良い日になりますように。
もう、何でもするから、少しでも上向きになりますように..
僕の頭と交換しても良いから、母の調子が上向きますように..
 
 
 

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