Bondeと呼ばれるカナリア色のレトロな路面電車。
映像と写真で何度も見ていたので、一度、乗ってみたかった。
帰国前日、BondeのCarioca駅から徒歩で5分の距離のホテルを取りました。
「IBIS」というチェーン型ビジネスホテル。
“Carioca”は、“江戸っ子”のように“リオっ子”という意味です。
● Carioca駅に停車中のbonde 2010年5月21日
● Carioca駅に停車中のbonde 2010年5月21日
● Carioca駅に停車中のbonde車内から 2010年5月21日
まず、カリオカ水道橋(Aqueduto da Carioca)の下から、
ガタゴトと音を立てながら通過する bonde を眺めました。
映画のシーンそのまま。
この水道橋、全長270m、高さ18mの古代ローマ式で、1750年に建設されたとのこと。
もともとCarioca川から市街地中心部へ水を供給するためのものですが、1896年に線路が敷かれ、現在は路面電車の陸橋として使われています。
一眼レフカメラは危険かな・・・と用心し、市内警備の警官の姿が見える所で構えました。
このbonde、 1868年に開業した当時は、ロバが客車を引っ張っていたとのこと。
その後、ロバが蒸気機関車に代わり、そして1892年に電化。
140年以上も走っていることになります。
当初、車体は緑に塗っていたのだそうですが、現在は、鮮やかなカナリア色。
●Rio de Janeiro南西部の barra da tijucaで見つけたbonde 2010年5月16日
●Rio de Janeiro南西部の barra da tijucaで見つけたbonde
さぁ、乗車。
Carioca 駅を出ると、すぐにカリオカ水道橋の上を走ります。
カリオカ橋を渡り切ると、石畳の狭い坂道を進みます。2006年、小型バスでのRio de Janeiro半日観光ツアーで、巨大なキリスト像が立つ Corcovado に向かう途中、石畳の狭い道路に敷かれた線路が気になっていました。
4年前の記憶が戻って来ました。
ほんとに狭い石畳の坂道を、縦長のbondeはガタゴトと登って行きます。
●石畳の坂道を進むbonde 2010年5月21日
その日の乗客は、市民より観光客の方が多かったです。
Santa Teresaという分岐点で、bondeは止まりました。
そこで、観光客は、Corcovado行きの小型バスに乗り換えます。
そして、bondeは、方向を変えて、Carioca駅に戻って行きました。
Corcovadoには4年前に行ったので、今回は、このbonde乗車が目的。
Santa Teresaで待っていると、奥の方からbondeがやって来ました。ということは、Santa Teresaが終着ではないのですね。
●分岐点のSanta Teresaの奥から接近中のbonde 2010年5月22日
どこまで行くのかわかりませんが、その方面に向かうbondeを待ちました。
ついに来ました。
未知の方向に進む bondeの横につかまりました。
“横つかまり乗車”は無料(椅子に座ると0.5レアル=30円弱)。
終着でループして、Santa Teresa方向に戻ります。
●乗車途中見かけたサッカー・ブラジル代表の壁画 2010年5月21日
Santa TeresaからCorcovado方向に上るbondeにも、“横つかまり乗車”しました。
Corcovadoへの登山電車の途中駅Silvestre駅まで行くのでは・・・と期待しましたが、残念ながら、途中で停車して戻ってしまいました。
でも、Carioca駅に停車中のbondeの行き先表示には、確かに“Silvestre”と書かれたものがありました。
● Santa TeresaからCorcovado方向に進んだ先の折り返し点 2010年5月22日
● カリオカ橋を渡り、Carioca 駅に入るところで対向bondeとお見合い 2010年5月22日
そして、今回の最大の目標が、映画のシーンのように、
“横つかまり乗車”でカリオカ橋を渡り切ること。
Bondeには、ドアはありません。
カリオカ橋は両側に簡単な金網が張ってあるだけなので、かなりスリルがあります。
怖かったけど、実現しました。
● “横つかまり乗車”でカリオカ橋を渡っています 2010年5月22日
かなり努力はしましたが、営業運転中の全区間すべてを乗りつぶしたとの確証はありません。
ただ、Santa Teresaから2方向に“横つかまり乗車”できたこと、そして、カリオカ橋を“横つかまり乗車”で渡り切ったこと、
これだけで、“乗り&撮り鉄”は、大満足 !!