寝台列車に会うために、始発・終着駅「フランサ駅」に出かけました。
1999年以来、約10年ぶりの訪問です。
今回は、一日フリー券を持っていたので、
改札を通ってみることにしました。
● フランサ駅正面 2010年3月
● フランサ駅表示板 2010年3月
● フランサ駅切符売り場 2010年3月
● フランサ駅構内 2010年3月
広い構内に入ると、
寝台列車らしい車両が停車していました。
ドアが開いていたので、
そっとお邪魔してみました。
● 停車中の“Trainhôtel” 2010年3月
座席だけの車両と寝台車両がありました。
寝台車両の方は、日本のブルートレインと同じような感じです。
向かい合わせの上下2段の計4ベットのコンパートメント、
上下2段のツインの写真を撮ることができました。
ホテルの客室並みというGRAN CLASE(特等車)もあるとのことですが、
残念ながら、見ることはできませんでした。
● “Trainhôtel” 内 2010年3月
● “Trainhôtel” 内4ベッド・コンパートメント 2010年3月
● “Trainhôtel” 内ツイン 2010年3月
車体には、“Trainhôtel”と書かれています。
乗車口横の表示は、
「BARCELONA-ZÜRICH」、「BARCELONA-MILANO」。
ということは、この列車、国境を超えているわけですね。
他にも、「BARCELONA-PARIS」というのもあるとのこと。
●“Trainhôtel” 2010年3月
●“Trainhôtel”行き先表示 2010年3月
この“TREN-HOTEL(列車-ホテル)”、
スペイン“RENFE”とフランス“SNCF”の
2大国営鉄道の相互協力による運行とか。
●“Trainhôtel”の機関士さん 2010年3月
国境を超える鉄道の最大の問題はレール幅。
ヨーロッパでは、レール幅を1,435mm(日本の新幹線と同じ)で統一し、
国境を越えての列車の直通運転を可能にしています。
●“Trainhôtel” 車両 2010年3月
● 車両連結部分 2010年3月
ところが、スペインは、
陸続きであるヨーロッパ諸国から列車による侵略を恐れ、
1,676㎜と長いレール幅を採用。
このため、フランスとスペインを鉄道で通過する際は、
列車(車両)を乗り換えるか、
車両の台車(車輪)を相手国のサイズに合わせ履き替える必要があるとのこと。
● 終着のフランサ駅に停車中の車両 2010年3月
● 機関車と客車の高さがかなり違います 2010年3月
そう言えば、
2001年に、鉄道でフランス国内を移動(パリ⇔ナンシー)する機会がありました。
車内で飲み物を買った際、
「おつりは、フラン、マルク、ポンド、どれにする?」
と聞かれました。
乗車した列車は、パリ発ミュンヘン行き。
日本では経験できない、楽しい出来事でした。
●フランサ駅構内に停車中の機関車 2010年3月
まだ経験していない鉄路での国境越え、とても憧れます。
●サンツ駅を発車した“Trainhôtel” 行き先はどこ? 2010年3月