下りの寝台券を取るのは、なかなか大変。
金沢と東京の2カ所から、
乗車予定日の受付開始日午前10時に寝台特急「富士」の予約を試みましたが、「一瞬で満席」・・・という結果。
諦めかけていた夕方、金沢の旅行代理店から、
B開放寝台(でも・・・上段)が取れたとの連絡。
乗車予定日の3日前にキャンセルが出たら個室に変更しよう・・・と考え、とにかく押えました。
しかし、
キャンセル確認に何度かチャレンジしましたが、
甘くはありません。
出発当日も、東京駅で、キャンセル狙いをしましたが、
窓口のお姉さまからの回答は、冷たいものでした。
17時20分過ぎ、東京駅10番ホームに、
品川方面から「EF66」が入線。
いつもなら、写真撮影だけですが、
乗車する今回は、ちょっと気持ちが違いました。
●東京駅10番ホームに入線してきた「EF66」2009年2月12日
●寝台特急「富士」の行き先表示(東京駅) 2009年2月12日
●寝台特急「富士」のテールマーク(東京駅)2009年2月12日
乗車前に、東京駅大丸の地下で、
アルコール類、焼き鳥串、寿司弁当を購入。
長い夜のお供・・・です。
B開放寝台なので、気になるのが、残りの3人のこと。
まず、東京駅で、
神奈川県在住の親子連れ(母と娘)が上下で寝台をキープ。
子供の頃に思い出のあるブルートレインに乗っておきたいというお母さんと、それにお付き合いした親孝行の20歳代の娘さん。
お互い挨拶して、それぞれ缶ビールを開けました。
すぐに打ち解け、おつまみ交換が始まりました。
残りの一人は、横浜駅から乗り込んできました。
いかにも、「鉄さん」という男性。
彼は、徳山駅で下車し、新幹線で先回りして写真を撮るという計画とのこと。
女性の親子連れも、新山口で下車。
新山口からは、一人ノビノビ、車窓を楽しみました。
下関駅と門司駅に到着する前から、
先頭車両に向けてカメラ隊の移動開始。
ホームに到着すると、カメラを抱えて一斉に走り出します。
関門トンネル内は、下関駅でEF66から交代したEF81が牽引。
関門トンネルを抜けると、門司駅で、今度はED76に交換。
ED76への交換は、
先に発車する熊本行「はやぶさ」を見送った後です。
●ED76の「富士」のヘッドマーク(門司駅)2009年2月13日
●大分に向かう「富士」の車体番号(門司駅)2009年2月13日
小倉駅を過ぎると、
男性(会社員と高校生)が2人、乗り込んで来ました。
2月中は、小倉と大分の区間、
立席特急券で特別に「富士」に乗車できるとのこと。
鉄道好きという福岡県在住の男性は、それを利用しての出張。
そして、お持ちの「立席特急券」の写真をぜひプログに・・・と、
お願いされました(約束,守りましたよ !!)。
●2月限定「富士に乗車できる」立席特急券 2009年2月13日
終着の大分駅には、約3分遅れで到着。
これは、誤差の範囲。
東京駅から大分駅までの全行程を楽しんだ乗客は、多くはありませんでした。これが、廃止の理由なのですね。
●寝台特急「富士」のテールマーク(別府駅)2009年2月13日
●車両基地「牧(まき)駅」に向けて発車 2009年2月13日
●車両基地「牧(まき)駅」に向けて発車 2009年2月13日
せっかくなので、車両基地「牧(まき)駅」まで行きました。
道路工事中のため、線路近くまでアクセスできませんでしたが、
ディーゼル車が客車を牽引している写真が撮れました。
●ディーゼルが「富士」の客車を牽引(牧駅)2009年2月13日
翌日、博多に向かう途中、行橋駅ホームで下りの「富士」待ち。
前日と違って、約40分遅れの到着。
時間通りというのが、珍しいとか・・・
ホームでは、地元の学生さんと二人でカメラを構えました。
かつては、
大分駅から先、西鹿児島駅までも走っていたという「富士」。
東京駅から西鹿児島駅までのブルートレインの旅って、
きっと楽しいものでしょうね。
叶わぬ夢ではありますが・・・