・・・最近よく話題に出る稲盛和夫さんの | 中川淳一郎 潜在仕事力発見の日々

中川淳一郎 潜在仕事力発見の日々

潜在仕事力発見とは、ご自身の気付いていない力を見つけること。その元となる私の考え方や新たな気付きを綴ります。

こんにちは!

 毎日がプロジェクトな日々の

  株式会社取締役代表取締役中川です(^∇^)


日本航空再建を引受けられた稲盛和夫さん。

京セラを世界的企業にされた偉大な経営者。

若手の経営者を育てる「盛和塾」の主宰者。


   $株式会社取締役のプロジェクトな日々


稲盛さんの理念である「経営12ヶ条」が最近よく紹介されます。

タイトルだけの紹介が多く、もっと内容を詳しく知りたいと思い調べて
いたら、盛和塾元顧問福井誠氏の講演録で感じました。


 今の私が感じたコトバ

★大きい会社じゃなくてもいい、強い会社でなければならない

★一心不乱に考えていると、夢に出て来る。
 思い浮かぶように、一心に思い続けること。

★値決めは経営

★「どうしたいんだ?」「何がしたいんだ?」しか聞かない

★怒っているのは最大の愛情。
「お前が好きなんだ、最後まで一緒にしたいんだ」

★社員の失態を皆の前でしかる。このことをするには勇気がいる。
 しかし、それが大切だと思い、行うこと。

★「社員のネコに子どもが生まれた!」と聞いて、鬱陶しいと感じたら最低。


みなさんにも感じるコトバがあれば。長くなりますがご紹介します。

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「経営12ヶ条」

★12ヶ条は、大きく分けると3つになる。

1つ目・・・企業の目的

2つ目・・・目標

3つ目・・・経営者は厳しくなけらばならない。しかし反面で、
      優しくなければいけない。厳しい経営者だけではなく、
      優しい経営者でなければいけない。


★12ヶ条の説明

1.事業の目的・意義を明確にする

 公明正大で、大義名分の高い目標を立てる。
京セラは昭和31年1月に創業。その時に稲森さんが約束したのは、
世界一の企業を目指す事。しかし、高卒11名の反乱が起きた。

その反乱に対し、稲森さんは「今は難しい。期待はしてほしい。
良い会社にする。もし、そうならないと思った時は、いつでも
辞めるように言ってくれ!」と語った。

稲森さんは使命という字を使う。従業員が幸せになる様にしなけれ
ばならない。全従業員の幸せを約束する。会社がこれだけ成長したのは、
ラッキーに恵まれたわけでなく、社員の全身全霊をもって戦ってきたから。

2.具体的な目標を立てる

 立てた目標は常に社員と共有する。トップ自ら、鉛筆をなめながら、
自分の信念を書き、いつも思い続けなけらばならない。

フィロソフィは、社員が理解できる明確な説明をし、社員が
実行できるものでなければいけない。

大きい会社じゃなくていい。強い会社でなければならない。
パタっと売れなくても、38年間給与を払い続けられなくてはならない。
経営者は、そういう理念を持ってやらなければならない。

この利益ならば、収入がなくても何年会社が続けられるかを考えなけれ
ばならない。会社は無駄使いはしない。内部留保を持てるようにしていく。

京セラは、従業員が幸せになる会社を目指している。
エッフェル塔のペンキ職人は、「世界一の美観を自分たちで守っている」
と胸を張って言う。そういう思いを社員が持たなければならない。

新幹線に2ヵ月に1回更新のパート女性がいる。乗ってくるお客様の数から
弁当の数を割り出し、誰一人として、お腹を空かせないように考え動く。

このパート社員に「なぜそんなに頑張るの?」と聞くと
「私は旅する旅人と旅し、満足頂く仕事をしている」と胸を張って語る。

彼女は、1日75万円の売上を上げる。コンビニが平均50万円。どれだけ凄い
かは歴然。

我々は多額の納税者でなければならない。
そのためには、素晴らしい売上を上げなければならない。
めっぽう利益に強く、売上に強くなければならない。

京セラの社員は、具体的な数字をテーマに話合っている。
1.稼ぎ 2.経費 3.粗利 4.労働時間 5.時間の経費
京セラの社員は全員、自分の時間単価を知っている。

どういう数値をテーマに、どういう追求をしていくかを伝える。
「おはよう、頑張っているか?」と聞くと、どう頑張っているかを
答えるかを与えている。

3.強烈な願望を心に抱く

 目標達成のためには、潜在意識に透徹するほどの、強く持続した
願望を持つこと。まず、心に思わなければダメ。顕在意識と存在意識。
稲森さんは「考えろ!」と言う。

福井さんは一度、稲森さんにどうすれば考えられるのかを聞いた。
「一心不乱に考えていると、夢に出てくる。」
「亡くなる時、今までの事が走馬灯のようによみがえる。それと
同じ様に、思い浮かぶように、一心に思い続けること。」

それを聞いてから、今では福井さんも、電車に揺られている瞬間に
アイデアが思い浮かんでくる。その出てきたアイデアを、直ぐにメモ
に書く。福井さんは、そのアイデアを書いた昔のメモを見ている。
いいアイデアだと感じている。

稲森さんは、懐にルーペを持っている。何でも見ている。
そして、いつも考えている。朝、朝刊を読み終わり、赤い鉛筆で
丸が書いてある。そして、「このアイデアはいける!」と言う。

4.誰にも負けない努力をする

 地道な仕事を一歩一歩、堅実にゆるまぬ努力を。
昔の京セラは、寝に帰るだけの毎日だったが、朝1~5時までしか
寝ない。しかし、楽しかった。全員、長い丸太の枕で寝ていたが、
端を木槌でカンと鳴らすとすぐに起きる。そんな毎日だった。

「何でこんなに頑張る必要があるんですか?」と稲森さんに聞くと
京セラより強い会社を見に行かせ、どうだったかを聞く。
やはり寝ずに頑張っている。稲森さんは「今でも負けているのに。
頑張らずにどうする!」と言って終了。

特化するものが5つある。それは、
1.科学 2.品質 3.納期 4.期日 5.サービス
それを目指すだけ。

5.売上を最大限に、経費は最小限に抑える

 たったそれだけ。
京セラは、人件費は固定費ではないと言う。
1日・15日は人事異動の日。最強の能力を伸ばさなければならない。
「おびただしい程の可能性がある仕事を選びなさい。」と言う。

6.値決めは経営

 値決めはトップの仕事。お客様も喜び、自分も儲かるポイントは1点、
売ってよし、買ってよし、回りよし!で、なければならない。

価値を認めて買って頂くならそれが1番。

京セラは下請け、値段が新製品を出すほどに下がってきた。
しかし、利益は前年より利益を出してきた。

7.経営は強い意志で決まる

 経営には岩を穿つ強い意志が必要やらねばならない。ギブアップはぜっ
たいにない。いますぐに「できる・できない」は言ってはならない。

京セラは
「どうしたいんだ?」
「何がしたいんだ?」しか聞かない。

転勤が多い。
「お前今度の職場でなにやったんだ?」
「何をやるんだ?」と聞かれる。
その思いがなければダメ。

8.燃える闘魂

 経営にはいかなる格闘技にも勝る、激しい闘争心が必要。
京セラの社員は、格闘技を見に行き、負けそうになると「うっ!」と
いう瞬間がたまらないと言う。経営はそれくらい激しいもの。

いつも闘争劇を展開している。もうひとつは、我々の仲間を守る
闘争をしている。従業員の身を呈して守らなければならない使命がある。

武士道の精神に近い。ありとあらゆる問題を、自ら身を呈して守る勇気が
必要なのである。率先垂範型の経営者でなければならない。

9.勇気をもって事に当たる

 卑怯なふるまいがあってはならない。
公私混同、卑怯な振舞いはしてはならない。

10.常に創造的な仕事を行う

 今日より明日、明日よりも明後日と、常に改良改善を絶え間なく
続ける創意工夫を重ねる。革新による革新をやり続けなければならない。

「インテルはいってる」の宣伝はすごい。インテルは、工場の廊下に
ずーっとホワイトボードが並んでる。良いアイデアがあれば書いて下さいと
言っている。インテルが成長するためには、昨日のインテルではダメだと
思っている。もっといい方法はないのか?
昨日の最高は、今日の最低と思わなければダメ。

 11からは、優しくなければの部分。社員に対しての絶え間ない愛情。
稲森さんは、とても怖かった。しかし、怒っているのは、最大の愛情と言う。
「お前を好きなんだ。最後まで一緒に仕事がしたい」と言う。
男らしいと感じる。ただ厳しいだけではいけない。


11.思いやりの心で誠実に

 「スマン。ありがたい」と思う精神構造が大切。
おばあちゃんが通ったら、その場で手を差し伸べる心を持つこと。
その瞬間、社員はこの男について行きたいと感じるもの。
聞き訳のある人間でなければならない。

「社員のネコに子どもが生まれた!」と聞いて、鬱陶しいと感じたら最低。

12.常に明るく前向きで、夢と希望を抱いて素直な心で経営する

 社員の失態を皆の前で怒る。この失敗を、一人一人に教える時間が
ないから、呼び出して怒る暇はない。この事をするのは勇気がいる。
しかし、それが大切だと思い、行うこと。

              中州よかばい放浪記2009年10月30日より

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   感じただけでは、自分のモノにはなりません。

   置き換えて実行しようと思います。

   そして、

   またこのコトバで、何かを感じたいと思います。