【モンテッソーリ教育】感覚の探求 1 | こぐまくんの知育日記 ♦︎虹色教室mini♦︎

こぐまくんの知育日記 ♦︎虹色教室mini♦︎

2020年生まれの孫のこぐまくんとの遊びと関わりの記録です。

医師であり教育家であるモンテッソーリによると、

0〜3歳までは、あらゆる感覚的な印象を

全て溜め込んでいく時期なのだそうです。

 

そして4〜6歳には、

そうした溜め込んだ感覚的な印象を整理し、

分類し、秩序化していくのだとか。

 

モンテッソーリは、子どもが自分の内側の「これしたい!」と敏感になっている活動に取り組んで、深い集中した状態(モンテッソーリはこれを集中現象と呼んでいます)を経ると、次のような変化が見られるとしています。

 

自発的になり、自信と忍耐が育つ。

器用になる。

観察力、注意力が増す。

対象への深い知識と高い技能が身につく。

作業を好む。愛情が育ち、他者との関わりが良好になる。

情緒が安定する。規律と秩序を重んじる。

 

1歳4ヶ月のこぐまくんは、日々、見て、聞いて、触れてみて、

感じ取った印象を溜め込むのに大忙しです。

 

こぐまくんの遊びを観察しながら、

「こぐまくんの旬の興味はこれだな」と気づいたら、

満足するまでやりたいことを繰り返せるように

環境を整えるようにしています。

 

こぐまくんが繰り返しやりたがるのは、

 

「袋から中身を取り出す」「箱のふたを開ける」

 

「円柱状のものを立てていく」「棒を差し込む」

 

「リングを棒に通す」

 

「クレヨンでなぐり書きをしたり、スティックのりを塗ったりする」

 

「ぬいぐるみとごっこ遊びをする」

 

「穴に物を入れたり、トンネルにミニカーをくぐらせたりする」

「ひもをひっぱる」

「絵本の読み聞かせを聞く」

「手遊び歌で踊る」

「生き物を見ると、大きな声をあげて指差す」

「砂やおはじきの感触を楽しむ」

「ブロックをはずす」

「水に触れる」

「カップを重ねる」

「紙を引き裂く」

「セロテープを貼る」

「紙を折る、丸める」などです。

 

「この活動に敏感期だな」と気づいたものがあれば、

とことん納得するまでやり尽くさせてあげたいので、

一つ一つの活動を、じっくり探究できるように工夫しています。

 

たとえば、「穴に物を入れたり、トンネルにミニカーをくぐらせたりする」でしたら

こんな感じです。

 

折り紙を半分に折ったものでも、前足と後ろ足の間に少し隙間がある動物の人形でも、

細長い紙箱でも、

くぐれそうな穴があれば、即、トンネル遊びを始め出します。

 

そこで、「1歳3ヶ月 レゴデュプロでの遊びが本格的になってきました♪」で紹介したような

上からのぞけるトンネルを作ったり、

工作でトンネル作りを楽しんだりしています。

 

こぐまくんが感覚的な印象をたっぷり溜められるように、他にも、こんな工夫をしています。

 

 

①いろんな方向から入れたり出したり

 

ブロックでトンネルを作る時、左右、上下、いろんな方向から

車を入れたり出したりできるようにしています。

 

 

こぐまくんは、右から入れて、左からも入れると、

車と車が正面同士、ごつんとぶつかることに

気づいて面白がっていました。

(あんまりいそいでゴッツンコ〜♪という童謡の節が

好きなので、このゴッツンコを再現して遊んでいます。)

 

また、同じ方向から車を一台、二台と続けて押し入れると、

先に入れた車が前へ、前へと押されていくのが

不思議なようでした。

 

積み木や空き箱でも、同じように、

いろんな方向に入口を作って遊べます。

 

スロープの下にブロックを移動させて

自己流の遊び方をあみだしていました。

 

 

②サイズの異なる車やボールを用意する

 

手作りの透明の筒にボールプール用のボールを入れるのが好きなこぐまくん。

(この筒、ペットボトルの再利用ですが、他のどんなおもちゃよりよく遊びます。

筒を使ったさまざまな遊び方は別の機会に書きますね)

 

小さいボールの中に、少しサイズの大きなボールを混ぜています。

 

大きめのボールを筒に入れようとすると

詰まってしまうという体験を繰り返したこぐまくん。

 

わざわざ大きめのボールを選んでは入れようとすることを繰り返し、

しまいには、そのボールを手にした時点で、

「あーあ」とため息をつきながら

首を傾けるリアクションをとり、入り口の手前まで持っていって、

入れずにポイっと他所に投げるという遊びをはじめました。

 

こうした遊びに集中した後から、こぐまくんは、

物のサイズにとても敏感になりました。

 

ブロックで枠を作って遊んでいる時も、

自分自身がその中に入ってみようとしたり、

さまざまな大きさのものがそこに入るか試したりしていました。

 

自分の思っていた通りだった!という時の笑顔。

 

この遊びを堪能した後から、「正しいか、正しくないか」に

敏感さが出てくるようになりました。

 

③エレベーターの入り口

 

自分自身が出たり入ったりする場所の中でも、

エレベーターはとても不思議な気持ちがするものの一つのようです。


 

ドリップコーヒーの空き箱でこぐまくんのトミカ用のエレベーターを

作ってあげたところ、

上の穴から車を入れるたびに、重みでエレベーターが

ズン!ズン!と音を立てて降りていくたび

大爆笑していました。

 

何度も何度も遊ぶうち、上から入れるのに、下の入り口から出てくる

しかけがわかってすごく喜んでいました。

 

いろんな方法で車を出し入れして遊ぶこぐまくん。

 

 

 

★このエレベーター付きの手作りトミカタウンについて、虹色教室通信で書いています。

→ 100均グッズでトミカタウンを作りました