わが家に10年いてくれた「ぴょん太」というウサギが天国に旅立ちました。
ぴょん太が、わが家に来たのは上のおねえちゃんが生まれる前のこと。
綾瀬のペットのコジマで買った、小さな、白い、でも鼻の上と耳としっぽだけが黒い、
男の子のミニウサギでした。
男の子なので、
ボクは「稲葉君」か「関根君」って名前にしたかったのですが、
かみさんに名前をつけさせたもんで
「ぴょん太」って何のひねりもない名前になりました。
昼間は部屋の中で放し飼いでしたので、
あちこちにウンチをポロポロ。
当時はもし正露丸を落として、
拾い集めたとしても、飲むには勇気がいる状態でしたね。
ぴょん太は元気があり余り、
よくボクの腰のあたりまで横っ飛びですっとんでました。
とんだら、空中で足をクロスさせるんです。
ウルトラ欽ちゃん跳びです。「なんでそぉ~なるのっ!」って。
やがて、ぴょん太も色気づき出しますと、
ボクの足だっちゅ~のにしがみつき腰を降り出しました。
胸騒ぎの腰つきです。ウサギ(と人間)のオスは1年中発情期なんだそうですね。
だからPLAY BOYのマークってウサギなんですってね。
暑い夏にはさすがにウサギもバテるみたいで(そりゃ全身毛皮だし)、
クーラーをつけてますと、とたたたたた・・・って足音が近づいて来て、
うす開きにしといてあげたドアを体で押して部屋に入って来ます。
そして、机の下とかで横になって、クーっと寝てました。
逆に冬はコタツに入って来ました。
ウサギは本来寒さに強いそうですが、どっこい猫なみの軟弱体質だったようです。
上のおねえちゃんが生まれると、
さすがに部屋では離せないので、ベランダへお引っ越し。
そして当のボクらが今の家に引越して来ましてからは、
昼間は家の回りで離してあげてました。
でもおりこうに、門から外に出ないで、
一日中家の回りを気ままにぐるぐる回ってたみたいです。
子どもが分かるようになってからは、抱っこされたり、
いいようにおもちゃにされて受難の時代到来。
ほんと長い時間が過ぎました。
買う時に
「ミニウサギですから5年くらいしか生きません」
ってコジマの人は言ってましたが、5年すぎ、6年すぎ、7年すぎ・・・
一向に食欲も衰えず、毎年春が来ると冬毛から夏毛にモサモサはえ変わり、
今年も生きる気満々っ!て感じで。
こいつずっと死なないんじゃ?って思わせる元気ぶりでした。
よいよい、100年生きて妖怪にでも何にでもなってくれって思ってました。
でも、去年の5月頃から餌を食べなくなり、
そしてお別れの日がやって来ました。
お別れの前の日かな、
会社に行く時に気になっていつも以上に頭をなぜてあげました。
気持ち良さそうにして目を細めてたのはいつも通りでしたのに・・・
2日の夕方、ぴょん太は草の中に倒れてました。
子どもらが見つけました。
いつもその横にいるのが大好きだった小さな木があるんですが、
そこに頭をむけて倒れてました。
その木までは行きたかったのかもしれません。
子ども達はひどく悲しみました。
でも、よくペットを飼うのは死んだ時が可哀想だから嫌だなんて言いますけど、
絶対それ以上の素敵な思い出をもらえるんですし、
子どもにその悲しみを教えてあげるのは大事なことなんでしょうね。
しめっぽい話でしたが、
思い出してあげるのが最高の供養なんですよ。
ぴょん太君、今夜のお酒は献杯。