僕の店にて。
お客様がお食事を召し上がって帰られた後に
食器を片付け、テーブルを拭いて綺麗にすることを
「バッシング」という。
お店が忙しい時、
ついついこのバッシングを後回しにしてしまい、
次のお客様がいらっしゃってから
慌ててバッシングをする時がある。
僕はそれが好きではない。
忙しくともお客様が帰られたならすぐに片付けて
次のお客様をお待たせすることなくご案内出来るように
準備しておくべきだし
いつお客様が来られても良いような状態を
常に作っておかないといけない。
これはマインドの問題でもある。
先述の通り
スタッフのほとんどが
忙しさにかまけてバッシングを後回しにする癖が直らない。
だから僕は新人スタッフには変な癖がつかないように
僕なりの教え方でこう言う。
僕:「○○くんはさぁ、ご飯食べた後に歯を磨く?
それともご飯を食べる前に磨く?」
新人くん:「ご飯を食べた後です」
僕:「そうやんな。じゃあ、バッシングもお客様が来てからやるんじゃなくて、帰られたらすぐにやらないとな」
やがて黙っていてもお客様が帰ったらすぐに
バッシングするようになる。
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お店の玄関のドア(ガラス)が汚れていると気になる。
ある日の営業中、
玄関ドアが汚れたままなのに気付いた。
僕:「(営業前に)玄関のドア拭いてくれた?」
バイト:「忘れてました」
・・・何度かそんなことがあった。
中には「時間がある時だけやればいいと教わりました」という子もいた。
これじゃいかん。
ある日僕はアルバイトスタッフにこう尋ねた。
僕:「○○ちゃんは顔を洗わずに学校に行くことある?」
バイト:「いえ。顔はちゃんと洗います。」
僕:「じゃあ玄関ドアはお店の「顔」だから営業前にはちゃんと綺麗にしないとな」
その後、
営業前の玄関ドアの拭き掃除が忘れられることはなくなった。
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闇雲に「やれ」と言ったって
その時は動いてはくれるけど言わないとまたやらなくなる。
人を動かすには「相手の腹に落とす」ことが肝要だと思う。
でも落としどころは千差万別だ。
例えば
誰にもこのフレーズが効果的なのかと言えば
そうでもない。
朝、顔を洗わずに学校に行くヤツや
歯をキチンと磨く習慣がないヤツの
腹には落ちないからだ。
教育は一筋縄ではいかない。
・・・難しい。
おおきに。