内房(房総半島の東京湾側)の干潟に、なんと、これは!
まさかのホウロクシギ?
(2024.7.26 )
シロチドリ(左下)とアオサギ(右後ろ)との3ショット
この後、飛ぶ姿を確認。腰の部分が白くなかったので、やはりホウロクシギのようです。(よく似たダイシャクシギの腰は白色。)
7月の終わり頃。内房の干潟でなんと1羽のホウロクシギを見つけました。
ホウロクシギは全長は大きいもので60センチを超え、シギ科の鳥で最大の大きさを誇ります。
よく似た姿のダイシャクシギはお腹の部分と腰の部分が白いので、そこが識別ポイントとなります。
ユーラシア大陸東北部で繁殖し、東南アジアからニュージーランド周辺で越冬します。
日本では春と秋に見られる渡り鳥。干潟でカニ類をよく捕えますが、海辺の草原でバッタなどの昆虫を捕えることもあるようです。
さて、このホウロクシギ。しばらくすると飛び立ち、少し離れた水路の方へ移動しました。しかしどうも落ち着きません。またすぐに飛び立ち干潟を旋回。そしてやがてアクアライン方面へ方向変換。そのまま見ていると、どんどん遠ざかって行ってしまいました。方向からして、どうやら葛西臨海公園方面のようです。
渡り鳥の彼らですが、葛西臨海公園周辺ではこの時期も居残っている個体がいるようですので、もしかしたら内房の干潟と葛西とを行き来しているのかもしれません。
あ~しかしもっとゆっくり見たかった~。
この干潟ではたまにいるようですが、自身としてはここでは初めてでしたので…ウムム惜しかった~。
しかし…1時間程すると…
ありゃ!まさかの再発見!(手前はウミネコ。)
もしかしたら別個体かも。2羽いたのかもしれません!こりゃ~嬉しい!
ちょっと遠くて見づらいのですが、カニを捕食していました。
お食事の後は、羽ばたき体操?
見事なパタパタ~
一息ついてからの~
ブルブル~!
そして、頭カキカキ。
さらにカキカキ。あ~気持ちいい~
しばらく見ていましたが、このあとどんどん干潮で干潟が広がり、目を離した隙に結局見失ってしまいました。残念。
しかし本当にこの内房の干潟と葛西とを、ホウロクシギが行ったり来たりしているのなら、なんだか楽しくなっちゃいますよね。
まあ~長距離移動の渡りをする彼らからすれば、東京湾を移動することなんぞ、大した距離ではないでしょうからね。
自由に飛べる野鳥ってやっぱり羨ましいなあ~。
さて、そんなホウロクシギですが、実は絶滅危惧種に認定されるほどに、現在数を減らしていると言われています。同じ大型シギのダイシャクシギを始め、ほぼ全てのシギ類やチドリ類が激減状態といっても過言ではありません。
僅かに残った彼らの生息地すらも、未だに開発によって潰されているこの現状…これは、あまりにも悲しすぎます。
かつての東京湾はもっと広大な干潟が広がり、きっとかれらのような大型のシギ類も大群で見られたはず。
その頃はもっと多くの渡り鳥たちが、自由に湾内を行き来していたんだろうな~。
そんな風景を見てみたかった…などと、ついつい思いを馳せてしまいます。
せめて、今ある干潟を減らさぬようにしてほしいものです!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
それではこれにて…また、次回お会いしましょう~
では皆様~👋またでーす
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