能登半島地震で被災された方々、現地の皆様にお見舞い申し上げます。
被災状況は次第に明らかになっていますが、余震が続き、先が見えない状況が続いています。
人は不安な状況に置かれた時、息が詰まっています。
息が詰まると、身体も心も自分を取り巻く環境も、ますます行き詰っていきます。
「ピンチの時は、息を吐こう」と言うのがブリージングの教えです。
古久澤先生も、息を吐くことで、追い詰められた状況を、何度も引っくり返してこられたそうです。
なので難しいことを考えず、まず思い切り息を吐きましょう。
これなら誰でも、どこでも出来ます。
自分の吐く息に、良い音を乗せると更に効きます。
不動明王の慈救呪(じきゅうじゅ)と言うマントラを紹介します。
知っている方も多いでしょうが、災害から身を守ってくれるマントラと古来言われています。
「ノーマクサンマンダ バザラダンセンダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタカンマン」
般若心経も心を静め、恐れる心を消してくれます。
全文を覚えていない人は、
「ギャーテイ ギャーテイ ハーラーギャーテイ ハラソウギャーテイ ボウジソワカ」
と唱えましょう。
宗教っぽくて抵抗があると言う方には無理にお勧めしませんが、意識的に息を吐くことと、腎を温めることは是非やってください。
恐怖を司る内臓は腎臓です。恐れと言う感情は、いつまでも持続して心身を蝕み、判断を狂わせるから厄介なのです。
腎は冷えに弱いので、温めて元氣にしましょう。
腎の位置はお臍の真裏から、少し上にあります。骨格的には胸椎12番のあたりです。
腎臓は2つあるので、左右の掌をこすり合わせて温め、腰の少し上に当てましょう。
カイロを当ててもいいのですが、人の手が一番効きます。
家族やパートナーが居る人は、腎の上に掌を当て合うと、それ自体がヒーリングになります。
こうした掌を「無量寿経(むりょうじゅきょう)の手」と言います。
被災地に「平(たい)らか」な日常が早く戻るよう、心からお祈り申し上げます。