(桃の節句と春分の日)
3月3日のひな祭りは、もともと桃の節句です。旧暦のこの時期に、ちょうど桃の花が咲いたからとも言われています。
桃の節句には、雛あられや菱餅を食べます。
菱餅は菱の実の白色、くちなしの赤色、蓬(よもぎ)の緑色の餅で構成されています。
昔は桃の節句には蓬湯に入りました。3月は汗疹(あせも)の季節と言われ、蓬の酵素が皮膚を浄化してくれたからです。
今は白砂糖と乳製品の摂り過ぎで、汗疹ではなくアトピーになって出ます。白砂糖と乳製品を控えると、改善が期待できます。
桃は古事記にも登場する、魔を祓う力を持った果物とされています。
桃太郎も桃から生まれます。だから桃は女性のお尻=女性器の象徴です。桃太郎は性教育にもなっています。
お尻は生命力を表します。小尻を求める女性は多いですが、余りにもお尻が貧弱になると、運氣も落ちるし、健康面でも問題が出やすくなります。
いわゆる生活習慣病は、40代以降、お尻が垂れてしぼんで来る時期から増えてきます。ある程度のお尻の筋肉はキープしたいものです。
3月のもうひとつの大きな行事は、春分の日です。昼と夜の長さがイーブンになる日です。
春分の日を境に、陽の氣が陰の氣より盛んになるので、氣温もますます上がり、春めいてきます。
春分の日から一週間以内に、自宅から南東の方角にある神社に参拝しましょう。南東は今年の恵方です(厳密には南南東)。
立春の日の頃に行った人も多いでしょうが、春分、夏至、秋分、冬至の頃にも追参りすると更に良いです。
(お尻にも相がある)
手相や人相を氣にする人が居ますが、お尻にも相があります。お尻はその人のすべてを表します。
たとえばお尻の肌が荒れているお相撲さんや、グラビアアイドルは肺も汚れています。
お尻=肺と大腸は兄弟だからです。
身体の中で一番キレイなのは、お尻の肌だと言われています。そのお尻が汚れているのは由々しき事態です。
お尻がたくましくて弾力がある人は、呼吸も雄大なのでアレルギーとも無縁です。
胸は上半身のお尻です。そして胸(肺)とお尻(大腸)は兄弟。つまりお尻は呼吸器なんです。
骨盤の開く動きが引っ掛かると、胸郭や肩甲骨にも引っかかりが出来て、呼吸が浅くなります。
花粉症はその呼吸の詰まりを解消しようとして、起きる面もあります。
だからお尻=骨盤の可動性をアップすることで、花粉症が軽減することが期待できます。
春は悩みや古傷の痛みがぶり返す時期でもあります。
緩んで開くから封印していたものが表面化するんです。動揺せずに昇華させていきましょう。
お尻がたくましい人は決断力もあります。お尻=ケツは、決断のケツです。
お尻が垂れ下がると、口も胸も連動して垂れ下がって、金運もダダ洩れになります。
どんな形のお尻が望ましいのでしょうか?
お弁当型のお尻は良くありません。骨盤が開きっぱなしで、お尻も垂れているからです。
頭も働かず、行動力も不足。病氣も近づきやすい。
しかし、いわゆるハート型のお尻も、実は問題があります。
お尻上部の筋肉は充実しているけれど、下部は貧弱だからです。
重要なのは、お尻下部からハムストリングスの上部です。ここが充実している人は、病氣と縁遠く、動ける身体の持ち主です。
だから目指すべきお尻の形とは、オムスビ型のお尻です。
仰向け寝で両膝を立て、踵をお尻に近づけます。
その状態で踵で床を押してお尻を持ち上げると、太腿前面が緊張します。
膝を伸ばした状態でお尻を持ち上げると、ハムストリングス全体に刺激が来ます。
両者の中間に踵を置いてブリッジすると、ハムストリングス上部とお尻の下部に刺激が来ます。
最初は曖昧でもいいので、だんだんと探っていきましょう。
片足を上げてキープします。上下にバウンドすると更にお尻に効きます。
回数をこなすと、武道の蹴りなども強くなります。
(身体は3月が一番変わる)
花粉症持ちの人は、3月がピークの場合が多いですが、それだけ排泄力が高まる時期だと言うことです。
ピンチはチャンスです。身体は3月が一番変わります。能力もアップしやすい時期です。
そのためには、まず食べ過ぎないことです。春は肝臓の季節ですが、消化能力は落ちています。
だから少し食べ過ぎると、てきめんに太腿の前側が固くなります。正座の仰向け万歳などでほぐしましょう。
実は大腿骨は股関節の真下ではなく、やや前側に着いています。
太腿前面の筋肉が緊張すると、それだけ股関節が引っ張られてバランスが悪くなります。
過食して、太腿前面だけを鍛えると、ますますアンバランスになっていきます。
鍛えるなら太腿の背面です。
相撲の腰割=四股の形までお尻を落とす などで鍛えましょう。
だいぶ温かくなってきているので、週1日程度でいいので酵素断食すると良いです。
冬に果物だと身体が冷えますが、春はお味噌汁などを摂りながら行えば、冷えずにできます。
古久澤先生は、コロナ以前は3月に一週間程度の酵素断食を行なわれていました。
春の排泄モードに入った身体を、酵素断食で後押ししましょう。
もちろん、素人が余り長期の断食を行なうと反動が出るので、短い日数で十分です。
体質改善は焦ってはいけません。早く治ったように見えるモノは、やがてぶり返す場合が多いです。
ウサギとカメの精神で氣長に取り組みましょう。
(肛門締め)
お尻を強化するために、改めて肛門締めを習慣にしましょう。ただ肛門を締めたり緩めたりすることを繰り返すだけです。
地味すぎるからなのか、名称が良くないのか、知っていてもやらない人が多いようですが、ヨガではクンバハカと呼ばれる重要な技法です。
肛門締めを繰り返すことで、エネルギーが漏れない肛門になるので、元氣になります。仙骨にあるムーラダーラチャクラも強化されると言います。
哲人・中村天風はクンバハカ一つの普及に生涯を捧げたとも言えます。それだけ大事だと知っていたんです。
いつでもどこでも出来る点がすぐれています。
ヨガの逆立をするときは、誰でも肛門が締まっています。
逆立ちが出来なくても、片足で立てば自動的に肛門が締まります。20秒は片足立ちが出来るようにしましょう。
(内腿が盲点)
お尻をある程度鍛えることは大事ですが、お尻ばっかり強化すると、蟹股になりやすいリスクがあります。
内腿を並行して鍛えることで、0脚予防になります。
合掌合蹠(がっしょうがっせき)体操などで内腿を刺激しましょう。
歩く時に、股関節を大きく内旋させながら上げ、
同じく大きく外旋させながら着地します。
この歩行で内転筋が使われます。実は人は歩くときや走る時は、こうやって足を動かしています。
螺旋を入れながら曲線的に動かしているんです。
スプリンター選手の走りをスローモーションにすると、みんな手足を螺旋状に捻っているのが分かります。
子供が弾むような歩行をしている秘密もここにあります。老化すると弾む歩行をする弾力が失われて行きます。
『直線的な動きが一番速い』と言うのは錯覚です。なぜなら人間は三次元=立体の世界で生きているからです。
地図=平面上では、最短距離を結ぶ二点の距離ですが、実際の地球は立体なので、飛行機で海外に行く場合などは、曲線的に飛んだ方が速く着きます。遠くへ行くほど、このずれは大きくなります。
内腿と胸はトラウマを封印する場所でもあります。トラウマを突破しないと自分を超えられません。
3月は自己解放に絶好の季節です。
(骨盤を分けて使う)
見かけ上、骨盤は下半身の中心ですが、本当は身体の中心です。骨盤こそが骨格の中心だからです。
だから骨盤が自在に動かせれば、極端に言えば、何でも出来るようになります。
骨盤を上げれば=反らせる・立たせる 頭の働きが良くなります。
骨盤を下げるのが上手い人は、ヒーリングも簡単です。
骨盤を横に動かすのが上手な人は、コミュニケーション能力抜群。
人を競わせるなら、骨盤を捻じってあげればいい。
骨盤は仙骨と言うハート型の骨を、左右から腸骨が挟んでいます。つまり骨盤は3つに分かれています。
だからバラバラに使うことが出来ます。お尻が左右に分かれているのも、分けて使う構造になっているからです。
しかし、現代人は骨盤が一つの塊のようになっています。
骨盤同士が固まってくっついています。だから骨盤に弾力がありません。
骨盤に弾力がないと、感情も呼吸もイキイキとしなくなります。このため人生がつまらなくなります。文字通り息辛い=生きづらい状態です。
骨盤の癒着は、加齢と共に進行し、ますます固くなっていきます。だから歩幅も狭くなるし、転倒のリスクも高まります。
足は骨盤から生えているので、骨盤を無視して足だけやってもすぐ限界が来ます。
『仙骨割り』と言う体操で、仙骨と左右の腸骨をつなぐ、仙腸関節の癒着を剥がしていきます。
うつ伏せ寝で、両膝と足首を直角に曲げて、内腿と内脛を全部床に着けます。
この姿勢で骨盤を前後に動かします。痛いですが、後ろに動かすことを意識しましょう。
次に左右の足を交互に前方に転がして、足裏を天井に向けます。足で操作するのではなく、お尻の中で股関節を転がしましょう。
何回か繰り返したら、次は出来るだけ上体を高く立てます。
両掌を床に着いて上体を支えます。仙腸関節がますます分離します。
痛めない範囲で少しずつ行いましょう。
横寝でも骨盤を分離して動かしていきます。左下の横寝になります。
右股関節を前方に転がして足裏を天井に向けます。この時、右の骨盤が開いています。
右股関節を後方に転がして右膝を天井に向けます。右の骨盤が閉じます。
骨盤の一番原始的な動き=開閉運動がスムーズになっていきます。この体操で腰痛が楽になった人も居ます。
腰が悪い人は、必ず骨盤に問題を抱えています。
3月は骨盤が開いて行く時期なので、みんなお尻が普段より大きくなっています。
骨盤の癒着を剥がしていくことで、ますますスムーズに開きます。
(仙骨を締める)
骨盤調整と言うと、腸骨の調整だと誤解している人が多いですが、肝心なのは仙骨です。
骨格の中心は骨盤ですが、仙骨はその骨盤の中心です。
古事記の造化三神に例えれば、仙骨はアメノミナカヌシです。腸骨はタカミムスヒとカミムスヒです。
仙骨が締まった時、骨盤の中に仙骨が入っています。実際に骨盤の中心が少し凹みます。
「腰を入れろ!」と発破をかけるのは、骨格的には仙骨を入れろということです。腰主導でやっていると故障します。
仙骨を締められれば、人生は何とかなります。仙骨を締められる人は稼ぐ力も持っています。
古久澤先生の師・伊藤昇先生も、著書「スーパーボディを読む」で、「胴体が固い人でも、仙骨を締めることが出来れば、そこそこのレベルまで行ける」と実例を挙げて説いています。
しかし、現代人は仙骨が骨盤からはみ出しています。自分の仙骨の位置さえ把握していません。
まずは掌で仙骨を摩りましょう。これだけで仙骨が温かくなります。仙骨周辺には太い血管や神経があるため、体温も上がります。
タオルを折りたたんで、仙骨に当てて、5~10分寝ているだけでも仙骨が骨盤に入りやすくなります。
(ラクダのポーズ)
ここから仙骨の締めの本番です。
基本の仰向け寝ブリッジでも、仙骨はある程度締まっています。
このブリッジを垂直に立てたのがラクダのポーズです。
両手で両足首をつかんで、背中が床と水平になるまで反らせます。
腰で頑張っているとキツイですが、仙骨を締める意識で行うと、やりやすくなります。
更に胸骨を顔の方に上げる意識を持つと更にやりやすいです。
この体勢をキープすることで、砂漠をはるばると旅するラクダのような忍耐心を養えるとも言われています。
猫背矯正にもなります。
仰向け寝のブリッジよりも重力がかかる分きついです。
背骨がしなるようになると、そのまま仰向け寝になれます。
ここまで仕上げれば、まずぎっくり腰にはなりません。無理せず少しずつやっていきましょう。
(リンク)
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(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
写真は、お散歩中にお尻を地面に下ろして、一休みしているボクです。
お尻=ケツこそが元氣の源です。
お尻がたくましい人は、身体に元氣が満ちているから、何があっても明るい反応が出来ます。
本当は、ストレッチとはそういう身体になれるために行うんです。
元氣で明るい人は柔らかいです。「自由」と書いて「やわらか」と読んでも良いくらいです。
Freedom is Flexibility. 自由とは柔軟性です。
身体は氣体・液体・固体で構成された流体ですが、現代人は身体の固体化が進行しています。
固く大きくすることが強くなることだと錯覚しているから、なおさらです。
すべての始まりは『氣』です。『氣、流れる身体』を目指しましょう~。
つづく
次回更新は、3月19日(日)予定です。
このブログは毎月第一、第三日曜日に記事更新します。