月刊ブリージングストレッチ令和4年6月号・・・・梅雨時の調整法 | 「チンパンのブログ」

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(6月はダイエットのチャンス)

 健康な人は、梅雨時は湿氣の影響で食欲が落ちます。

 6月なのに食欲旺盛な人は健康と言うより身体が鈍感なんです(笑)。強さと鈍さは似て非なるものです。

 

 食欲が落ちるだけにダイエットには取り組みやすい時期です。ピンチはチャンス。週1~3日間果物や酵素飲料で過ごすと、確実にぜい肉が落ちていきます。秋や冬と違って、身体が冷えるリスクも少ないです。

 

 身体を引き締めるためにも、食中毒のリスクを回避するためにも、梅干しを食べましょう。ハチミツなどが入っていない、昔ながらの塩で漬けた梅干しが良いです。

 

 汗をかきやすい時期なので、塩分摂取のためにも梅干しや自然塩などで良質な塩分を摂りましょう。目の固きにされやすい塩分ですが、人間は完全に塩を絶ったら生きて行けません。

 

 そして海草を摂りましょう。昆布、ワカメ、ひじき、海苔は海草四天王です。日本人の身体には海草が合っています。良質な筋肉の材料になります。粘膜にも『ぬめり』を与えてくれます。粘膜が乾くと身体がおかしくなっていきます。

 

 

(頭を引き締める)

 梅雨時は頭がなかなかシャキッとしません。湿氣で頭蓋骨の縫合が少し緩み勝ちだからです。

 頭蓋骨を引き締めてやれば、脳は自然に活性化します。昔の日本人が勉強や頭脳労働をする時に、ハチマキを締めたのは、経験上知っていたからです。ただのコスプレではなかったのです(笑)。

 

 

 頭を引き締めるのに、一番おススメなのはヨガの逆立です。古久澤先生の師・伊藤昇先生も、勉強の合間の逆立を著書『身体革命』の中で薦めています。

 頭の血行を良くするだけではなく、モノゴトを逆転してみる効果も期待できます。頭の上の百会のツボ=クラウンチャクラも刺激されます。

 

 昭和の時代、『あばれはっちゃく』というTVドラマがありましたが、主人公はピンチになると逆立ちして解決策を閃いていました。スタッフにヨガを知っている人が居たのでしょう。

 

 逆立ちが出来ない人は、逆立ちのスタート姿勢=頭頂を床に着けて体重をかける だけでもある程度の効果が期待できます。

 頭蓋骨が引き締まると、その分顔も小さくなります。

 

 

(汗をかける身体)

 6月のテーマは汗です。身体はオシッコをすると温まりますが、汗をかくと冷えます。

 汗にも陰陽があります。運動した時に流す熱い汗と、緊張した時などに流す冷や汗です。

 

 健康な人は全身均等に汗をかきますが、不健康な人は局所的に汗をかきます。

 半身浴した時、皮膚が均等ではなくマダラに赤くなる人がそうです。色が薄いところが汗をかきづらいエリアです。

 色が薄いところを掌でこすってあげるだけでも、自律神経が目覚めて発汗作用がアップします。

 

 エアコンの普及で現代人は昔ほど汗をかかなくなりました。それが快適と錯覚されていますが、汗はかくべきときにはかかなければなりません。

 梅雨時に汗をかかないと身体の弾力が失われる分、夏バテしやすくなります。

 

 汗にはオシッコの6倍の毒を出せるからです。ワイシャツの首筋の汚れがなかなか落ちないのは、汗で出る質が違う汚れだからです。

 オシッコを飲む健康法があっても、汗を飲む健康法がないのは汗がそれだけ有毒だからです。

 

 

 6月はウエスト下部=肋骨と骨盤の間の腹側(ふくそく)を刺激する時期です。ここは腎の急所だからです。

 ウエスト回りに浮き輪のようなぜい肉が着いている人が多いですが、そのまま腎臓の状態が出ています。

 

 腎は水の館です。全身の水の循環を司っています。骨も爪も髪も腎の子供です。

 

 片膝立ちで肋骨を上げるだけでも、腎臓の働きが高まり、汗もよくかけるようになります。

 ビーナスのポーズは更に効きます。長座で左足裏を右膝の上に乗せ、両手を後ろについて上体を支えます。

 骨盤を右に転がすと左膝が横に近づきます。上体を正面に向けた状態をキープすると、膝が自然に中途で止まります。その位置で小さくバウンドすると側腹に効きます。

 

 次は膝を床に着け、完全に身体を横に回転させます。片腕で上体を支え、片腕は足の沿って伸ばします。グラビアモデルがよく取っているポーズです。

 上部の側腹が潰れてチャーシューのように盛り上がります。これがぜい肉です。それを挟むように身体を小さく前後させるとだんだん潰れてウエストがスッキリしてきます。

 

 下の動画も参照してください。

 

 ビーナスのポーズ(動画)

 

 

そして半身浴で腎を温めましょう。半身浴は温腎浴です。半身浴した時にかく汗こそが、デトックスの汗です。

 通常の運動(特に手足主体の運動)でかく汗は、体温調整のための汗なので、毒は意外に含まれていません。

 

 

(梅雨時は太腿裏側を伸ばそう)

 ヨガでは脚足は『露出せる内臓』と教えています。特に太腿前側は消化の急所、内腿はオシッコ、外股は大便の急所です。

 そしと太腿裏側は汗の急所です。6月に弾力を養うべき部位です。

 

 6月は太腿裏側が縮みやすい時期です。縮んだ分、歩幅も狭くなります。当然歩くのも遅くなります。歩くスピードと寿命はある程度比例すると言われています。

 

 太腿裏側を伸ばすには長座前屈が有効ですが、固い人は膝裏が床から浮いてしまいます。

 

 だからクロス前屈=片足を重ねて重しにする で片足ずつストレッチした方が良いです。

 片足ワニのポーズもハムストリングスの縮みを取ってくれます。

 6月は前後開脚も出来る範囲でやってみましょう。横に開く開脚ばかり重視する人が居ますが、前後開脚も大事です。

 前後開脚に使う筋肉は加齢と共に確実に衰えて行きます。やがて歩行などの動作制限につながるので、ある程度の柔軟性はキープしましょう。

 

 太腿裏には膀胱経が流れています。腎とタッグを組んで、水の循環をコントロールする経絡なので、特に梅雨時には大事です。

 

 

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(虎徹のワン!ポイントコメント)

 ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。

 写真はソファーでグテ~ッ!とするボク。人間みたいですね~(笑)。

 猫は雨の日はトコトンだるいようですが、犬だってダルイのです。

 

 本文中の記事では触れられませんでしたが、6月はエアコンを使い始めるので、冷氣で内腿が縮みやすくなります。

 しかも左右不均等に縮みやすいので、骨盤が捻じれて行きます。内腿=内転筋の体操を行なってしっかりケアしましょう。

 

 内転筋は下半身の背骨とも言えるほど重要な筋肉です。内転筋が目覚めて来るだけで、自分の中心軸がハッキリしてきます。

 

 今年は世の中が大変動していく時期なので、世界情勢について真偽のほどが分からない情報が飛び交っています。

 その情報を追いかけても、個人レベルでは何も出来ません。マクロなレベルのことは『偉い人たち』が自分たちの都合で勝手に決めていくからです。

 

 個人レベルで悩んでも、お釈迦様の掌の上で飛び回る孫悟空のようなものです。

 それよりも身体を練りましょう。無駄に悩むのは自分の身体の中心が曖昧だからです。

 

 中心がハッキリするほど、自分は何をしたいのか、何をやらなければならないのか、何が出来るかが明確になっていきます。

 そうすれば無駄に悩んで時間とエネルギーを浪費することも無くなります。

 

 周囲の言いなりの生き方からも遠ざかります。

 

 天運はそういう人のところに微笑みます。

 Heaven helps those who help themselves.  天は自ら助くる者を助く と福沢諭吉も言っています。

 

 

 写真は光を浴びて眠るボク。天が祝福してくれているようではありませんか。

 中心がある人にとっては、どこでもパワースポットなのです~。

 

                                            つづく