とりいちは今日も通常営業。17時~23時22時ラストオーダーの予定です

 

昨日は暇ポストに気づいてきてくださった方、ありがとうございました。

のんびりながらも楽しい酒場でした

 

もちろん今日ものんびりカウンターでお待ちしております

 

さて、今日はこんなお話から

 

いまから30年位前のこと
学校を終えたぼくはアルバイトをしながら、「タイ」という国に入り浸っていた。
短くても2週間、長ければ2カ月。年に二度も三度も。。。。
バンコクでゴロゴロ、田舎の農村でもゴロゴロ、仕事もせずにのんきな生活を送っていた。
バンコクに滞在中のある時、ぼくは一人の女性と知り合った。
エアコンの効いたカフェで昼間からビールを飲み、タイ文字の勉強をしていたぼくに突然タイ語をまくし立ててきたのだ。理解できないぼくがぽかんとしていると今度は英語で来た。どうやら、お前は勉強しているのか、酒を飲んでいるのか、どっちなのだ、と言っている。両方だ、と答えると軽蔑の眼差しでその場を去った。
次の日も同じようにビールを飲みながらタイ語の勉強をしていると、彼女は来た。コーヒーを持って、ぼくの前に座った。彼女は今日もぼくを侮蔑しているようだ。何か用か?と尋ねると、勉強を続けろという。困ったものの、しょうがなく書き取りを続けていると、コーヒーを飲み干し、彼女は去った。
また次の日も来た。ぼくは何も言わず書き取りを続けていると、小馬鹿にした声でぼくのミスを2,3指摘し、やはりコーヒーを飲んで去った。
そんな不思議なことが4,5日続いた。彼女の指摘は実に厳しく、細かく、だが適切だった。年はぼくと同じくらいなのだろうか。賢い人物だと思った。ぼくは思い切って、教えてもらったお礼がしたいとその日の夕食に誘った。彼女はやはり軽蔑の眼差しを寄越し、ならばここに来いと一枚のショップカードを置いていった。
夕方、彼女の勤める店に赴き、共に食事をすることになった。豪華なレストランではなく、庶民的な食堂に連れて行かれた。
ぼくは大好きな「プーパッポンカリー」を頼むと、またも軽蔑の眼差しを浴びせられた。日本人はそれが好きだよね。。と呆れていた。プーパッポンカリーとは、ワタリガニのカレー炒めで、ふわふわの玉子と玉ねぎが甘くそれでいてピリリと辛いカニの出汁たっぷりの炒め物だ。美味しいじゃないか、と反論すると、日本人は本当に美味しいエビやカニの食べ方を知らないという。じゃあ何が美味いのさ?クンパオよ、知らないの?
クンパオとは直訳すれば焼き海老で、炭火で特大のエビやカニをじゃんじゃん焼いて、バリバリ皮をむきながら、ナンプラーベースの特製ダレに付けてムシャムシャと食う。じゃあ、明日はそこへ行こう、というと、彼女は、さあね、と肩をすくめてみせた。

ぼくにとっては思い出のプーパッポンカリー。
とりいちでは、カニ(=プー)ではなく、エビ(=クン)を使っています。菜の花やカリフワラーを使って春の装い

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クンパッポンカリー、小エビと菜の花のバンコク式ふわとろ玉子炒め。辛さは控えめです

 

豚バラ肉の天日干しは、タイ東北式

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昨日も書きましたが、タイ東北部の保存食をベースにしています

炭火でバリッと焼き上げます。これも超人気メニューです

 

タイだけではなくインドにも行けますよ

猪キーマカレー、おつまみならばサラダでどうぞ

〆にはスパイスカレーライス合掛けですね。

 

本マグロは八戸がきました。

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八戸沖だそうです。2月に八戸沖は、本当に貴重。

北のマグロ終わる終わる詐欺ですが、まだ食べられる幸運を喜んでください

メバチマグロも、大好評。ぜひ食べ比べでほしい!

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人気のクエも入れて、今日の三点盛はこれで決まりかな

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でもヤリイカもノレソレもあるんだよねえ

 

マテ貝と板春雨のガーリック炒め

黄色にんじんのかき揚げ

〆サバのサンドイッチ

白子とベーコンの春巻き

など人気メニュー色々

 

〆にはタイとインドの共演?!

牡蠣と小エビの海鮮ガパオライス

スパイスカレーライス合掛け(猪キーマ・ダール)

いかがでしょうか?

 

お酒は

宮城県 天上夢幻 特別純米生原酒

宮城の小さな酒蔵と聞いていますが、地元では絶大な人気があるんだそうです。だから東京に出す必要あまりないのかもしれませんね。そんなお酒が飲めるのもありがたいこと。

甘味、酸味、苦味、それぞれのバランスがとてもよい新酒。今年も美味しいですねえ。

 

というわけで今日もおいしいものご用意してお待ちしております

ああ、冒頭の物語はフィクションですから、誤解なくお願いします。