今日もとりいちは通常営業。17時~23時22時ラストオーダーの予定です
昨日はのんびりスタートからあれよあれよと洗い物の山。
ご来店ありがとうございました。
今日も明日も通常営業ですが、結局のところ、今週では今日が一番ご予約少ないのかも。。。
休みの谷間で、お仕事されている方も多そうですね。
カウンター温めてお待ちしております!
白ミル貝って、なかなか不思議な貝なのですが。。。。そもそもミルってなによ、って思いませんか?
これを紐解くには、少々長い話になります。。
この不思議に長い貝の正式名称はミル貝ではありません。
ナミガイ、といいます。
貝殻の表面が波打っているから、なのだそうです。
ならばなぜ、ナミガイなミル貝になったのよ、ってことですが、そもそも、ミル貝とは別の貝です。こちらの貝の正式名称は「ミルクイ」といいます
この貝がミルクイです
なんかモヤモヤしたものがついているでしょ?これがミル
ミルって漢字で書くと「海松・ミル」。海藻です。
で、ミルクイの体には海松(ミル)がよくくっついて生活しています。で、これを見た昔の人が、この貝は海松(ミル)を食べて生活しているのではないか。と考えました。
それでこの貝の名前を「ミル喰い」と名付けました。
このミルクイは江戸時代の文献にも登場します。それだけ、僕らの祖先はこの貝を美味しく食べてきたといえるでしょう。。。。ところが、残念ながらこのミルクイの生産量が激減してきた。それで、脚光を浴びたのが、同じく水管を食べる貝のナミガイです。
値段も安くて、そして、コリコリして甘味があって旨い。
高いミルクイを使わなくてもいいじゃないか。。。でもなあ、ナミガイじゃ誰も知らないし。。。よし、このナミガイもミル貝って呼んじゃおう。白ぽいから、白ミルで行こう。
こうして、ナミガイは白ミル貝になったのです
今ではミル貝と言えば、白ミル貝を指すことの方が多いかもしれません。それに対し、ミルクイは本ミル貝とか黒ミル貝とか、呼ばれるようになってきました。なんだかどっちが本家本元かわからないですね。気の毒。。。
ただ、このような言い換えは(みんなが知っているものや値段の高いものへの言い換え)は今でもよく行われます
ホンビノス貝を白ハマグリといったり、イシガキ貝を白トリ貝と言ったり。。。この二つの言い換えはまだあまり定着していませんが、白ミル貝はすっかり定着しましたね。
で、この白ミル貝、夏場はすごーく高いんだけど、冬になると使いやすくなります。
なので、今日は久しぶりの白ミル貝
お刺身でよし、エスニック和えでよし。この甘さと食感がメチャクチャ相性良いです。
お刺身はこのほか
八戸本マグロ
八幡平サーモン
イサキ
白イカ
エビスダイ
シラウオ
などなど。。盛合せでぜひ
シラウオのユッケ、イサキのなめろも美味しいですよー
エビスダイは炊込みご飯もやります。今日と明日
八幡平サーモンのカマ焼き悶絶おすすめ
アナゴの白焼きもまだ間に合います
あん肝
メカジキの自家製スモーク
地ダコの柔らか煮
など珍味も充実
牛すじと下仁田ネギのバンコク屋台式炒め
柿とブロッコリーの塩炒め
ヌートリアの麻婆もやし
と炒めもの人気です。
江戸春菊
温泉もやし
芹
と冬の食材もそろってきましたね。
〆には
先ほどのエビスダイご飯
炊込みご飯の筋子おにぎり
炊込みご飯イクラ乗せ
いかがでしょうか?
お酒は
山口県 原田 特別純米 西都の滴
山口県の県産米、西都の滴。適度な酸味と香りがあり、とってもバランスのよいお酒に仕上がっています。それでいて飲み応えもある。ずっととりいちに登場させたかったお酒なんですよ。よいお酒です。もちろんお燗も◎!
というわけで今日も美味しいものご用意してお待ちしております