市場を歩き回って、殻つきアオヤギを仕入れました。
シーズン的には殻つきのトリ貝がピークを迎えていて、市場でも殻つきトリ貝をたくさん見かけるのですが、ぼくはどうしてもこのアオヤギという貝をほってはおけないのです。
ほとんどの方がアオヤギの貝殻ってみたことないんじゃないかなあ。お寿司屋さんでも知らない方がいるかもしれません。なぜなら、市場では殻をむいた状態のアオヤギがほとんどだからです。でもねえ、やっぱり殻つきのほうがうまいのよ。
アオヤギという名前、実は本名ではありません。生物名は「バカ貝」といいます。
バカみたいにたくさん採れるからとか、貝殻からだらりと飛び出した身がバカみたいだから、とかいろんな説があります。東京湾でもたくさん取れたので、江戸前の寿司ネタとして、なくてはならないものです。美味しいしね。ところがその「バカ貝」名前が原因であまり売れない。。。そこで一計を案じた江戸時代の板前さんが、その産地の名前を取って「アオヤギ」と名付けたことから、寿司ネタとしてはアオヤギと呼ばれるようになりました。
ですから、生物名は「バカ貝」寿司ネタとしては「アオヤギ」というわけなのです
たまーにお寿司屋さんのカウンターで格好つけて「バカ貝頂戴」なんていう人がいますが、お前の方がよっぽど馬鹿なわけで、板前さんから、貝殻ごと提供されても文句言えないんですよねえ
というわけで、本日のお刺身は
本マグロ
本マスの燻製
アオヤギ
で三点盛り。
さらに生ミンククジラ、アカイカ
も入れて五点盛り。
アカイカは、生うにと、赤いかと生うにの卵黄和え
シャコは、茗荷とごまだれも人気メニューです。
社長ハンバーグはまだ大丈夫
ラム肉とウルイの炒め物
豚バラと行者にんにくの卵とじ
稚鮎とタラの芽の天ぷら盛り合わせ
など、山菜メニューも人気ですが、シンプルに
山菜おひたし(行者にんにく、タラの芽、蕨)も人気です。
暑くなってくるともつ焼きがよく出るようになります。
遅い時間になると売り切れも出てきますのでご了承ください。
ガツ酢も美味しい季節になりましたね。
お酒は
福井県 越乃鷹 純米吟醸 生 ブルーホーク
すっきりしたお酒が真骨頂の越乃鷹、今が一番飲みたい時かもしれませんね。すっきりしているのだけれど、水っぽくない。しっかりお酒の旨みがある。さすがです。
では、今日も美味しいものご用意してお待ちしています。
5月19日日曜日から22日水曜日までとりいちGW、お休みいただきます。

