昨日の築地で今日の午前5時から生ミンククジラの入札があると聞き、いつもお世話になっている樋長の飯田社長を頼って、入札を見学させていただきました。

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まだ夜も明けぬ3時半すぎ、一路築地へ向けて第一京浜を突っ走る原付一台。

道路はガラガラ。やや肌寒いくらいの気温でした。

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新橋を抜けたあたりでちょっと「?」

でも無事に東銀座の歌舞伎座の前で曲がって見慣れた築地6丁目の交差点。ホッとして、波除神社前までやってきました。

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まずは樋長さんに向かい、これまたお世話になっている従業員の落合さんに競り場まで案内していただき、しばし休憩。クジラ肉は30箱くらいに分かれて競りにかかるのを待っていました。

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昨日、飯田社長に伺ったところによると、鯨肉は「競り」ではなく「入札」とのこと。つまり、欲しい人たちが「いくら」「いくら」と値段を競り上げて落札するのではなく、欲しい品物の時に自分が買いたい価格を書いた紙を競り人に渡し、一番高値を書いた人が競り落とすというやり方なのだそうです。

そうは言っても、クジラの入札を見るのは初めて。いやがおうでも緊張してきます。

5時が近づくと競り人たちは肉の入った発泡スチロールを次々と開封。

それに合わせるかのように20人ほどの仲買人たちがじわじわと集まってきました。それぞれ、お目当てのひと箱を検分しています。

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飯田社長もやってきて「阿部ちゃん、どれがいいのかねえ」なんて真剣な眼差しを鯨肉に送っています。

あれが良さそうとか、これは高そうだとか言っているうちに、ついに、入札スタート!

競り人が1番をつけられて箱から、入札を促していきます。先ほど書いたとおり、それぞれ一番高値をつけた人に落札されるのですが、面白かったのは同一価格だったとき。どうすんのかなーと思ったらなんと「ジャンケン」

「○○さんと、□□さんが同額なのでジャンケンしてください」だって。

「最初はグー」とか言って、帽子をかぶったいい年のおじさんたちが真剣にジャンケンしている様子はなかなか見られるもんじゃありません。とはいえ、2度目にかぶった時は、さっき勝ったからと譲り合ったりして、まあ、そんなもんなんでしょうね。

そうこうしているうちにすべての入札は終了。1時間もかからなかったでしょうか。それぞれのクジラ肉はそれぞれの店先に運ばれていきました。ありがたいことにぼくも、赤肉とほほ肉を少々。手に入れることができました

 

昨日仕入れたスノコと共に、緊急クジラ祭り開催です。

 

今までは、ミンク、イワシ、ナガスとクジラの種類違いの食べ比べでしたが、今回は同一個体の部位違い、赤身の食べ比べ。これはなかなかできない食べ比べですよ~

赤肉

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ほほ肉

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スノコ

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しかも完全に生肉。今までは生肉といえば混獲に頼ってきましたが、今年から沿岸調査捕鯨が始まったおかげで今までよりかは生のクジラ肉が食べられるようになるかもしれません。調査捕鯨をしてくださっているみなさんに感謝です。

 

お刺身だけではありませんよ。

ネギ塩ユッケ

エスニック和え

カルパッチョ

フライ

ステーキ

ハーブ炒め

などなど、いろんなバリエーションでお楽しみください。

 

前回のサエズリもご用意しています。さえずりとは鯨の舌。赤みとは違った食感旨みでお楽しみください。

 

ほかにもお刺身

極上キハダマグロ

生サバ

生ウニ

ボタンエビ

シャコ

などなど~

 

さらに

ラム肉と行者にんにくの青唐辛子炒め

鴨肉の炙り焼き

馬肉ステーキ

などなど。

 

ご飯はお稲荷さんですよ

 

お酒は

岐阜県 鯨波 純米

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岐阜の雄大な山々を鯨に見立てた純米酒。

コクと旨みがパンチのあるクジラにもピッタリ。

さらに、全国新酒鑑評会、金賞おめでとうございます!

 

では、今日も美味しいものご用意してお待ちしています。

 

ご来店前にはぜひお電話を!