おかげさまで大好評のクジラ祭り、今日もクジラ肉の追加注文で築地へ行ってきました。

ミンククジラ赤身
イワシクジラ赤身
ナガスクジラ赤身

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抜群の赤身刺を入荷。今回は特にミンクに価値がありそう。
無事に仕入れを終え、気楽に場内を歩いていると、犬も歩けばなんとやら。宮城県混獲ミンククジラ肉を見つけてしまいました。

混獲ミンククジラとは何か、ちょっと解説させていただきます。

 

現在、ぼくらが食べることのできるクジラ肉は大きく4つのルートで流通しています。
❶調査捕鯨の南極海、北西太平洋のミンククジラ、イワシクジラ。捕獲直後、調査を終えたクジラは母船内で加工され−50度で瞬間冷凍される。クジラ卸が適切に解凍し築地場内で販売している(とりいちのクジラ肉の多くはこれ)
❷アイスラントからの輸入、ナガスクジラ。アイスランドの捕鯨は母船方式でないため、赤身の品質が安定しないというデメリットがある。もちろん冷凍状態。商社を通じ輸入しているため、量も多く、最も一般的に流通している(スーパーで見かけるクジラはこれ)
❸日本近海での捕鯨会社による商業捕鯨、ツチクジラ。関東では千葉県和田浦が有名。加工肉としての流通が多い(クジラのたれ、というお土産品とか。。)一部、完全無結凍の赤身を飲食店で食べることもできる。
❹日本近海での混獲クジラ。混獲クジラとは、日本近海に仕掛けられた定置網に誤ってかかってしまったクジラのこと。ミンククジラが中心だが、まれに小型のザトウクジラ、ナガスクジラもかかっ
てしまう。できる限り逃す努力をするということになっているが、死んでしまった場合は水産庁の許可を得て、解体、販売することができる。年間100頭以上(約三日に一頭)の混獲クジラが上がっているが、ほとんど地元で消費されるため、築地に来るのは稀。完全無結凍で流通する。

 

少々長くなってしましましたが、この❹の混獲クジラ肉を見つけてしまった、ということなのです。

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しかも頬肉、完全無結凍のミンククジラはこのルートでしか食べることができなのですから。無結凍だと特に肉感が素晴らしい。せっかくのクジラ祭り、最後の3日間をお楽しみください。

 


鯨三点盛り
鯨4点盛り
鯨五点盛り
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サラシクジラと菜の花の酢味噌
サラシクジラと文旦サラダ
鯨フライ
鯨生姜焼き
鯨とパクチーの巻揚げ
鯨とミントのつまみインドカレー

 

イワシクジラ尾の身はまだあります。

なかなか食べられないものなので、この機会にぜひ!

 

今日はくじらだけでいいのだ!とおもっていたけれど、イイダコも仕入れてしまいました。

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今年はイイダコ少ないのです。醤油だけでさっと柔らか煮

 

お刺身は

赤貝

生とり貝

平貝

の貝三点盛

 

ホタルイカは菜の花と酢味噌かな。

 

鯨肉もおいしいですが、その他もね。

牛赤身炭火焼ステーキ

揚げ玉子と豚の角煮

 

春の野菜は

茹で上げホワイトアスパラ タルタルソース

新玉ねぎのかき揚げ・サラダ

山菜天麩羅

 

お酒は

三重県而今 純米吟醸 無濾過生

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ジューシーで香りも楽しむ一本。山菜にはこういう春っぽいお酒がいいのかも。

 

お燗は

 

宮城県 乾坤一 純米

どちらかといえばすっきり形の乾坤一ですが、このお酒はお米の特性をよく引き出した旨口純米酒。温かくてますますおいしい一本だと思います。

 

では今日もおいしいものご用意してお待ちしています。