昨日行われた男子プロツアーの東海クラシックにて片山 晋呉 プロ が5年ぶりに優勝しました!
晋呉プロとは2010年の暮れに高輪プリンスでトークショーをさせていただいた。その年の春に初めて一緒に食事をしたのがきっかけで、ゴルフ以外の話題も豊富で意気投合しました。写真はそのときのものですが、ユーモアを交えながらオーディエンスを引き込む話術は公園者としても一流のものを感じました。
食事会 では前年のマスターズでは2打差でプレーオフに残れなかったので、 <祝>マスターズ優勝 のケーキを用意。しかしそれ以来 惜しいところにはいくが、まったく勝てなくなってしまった。自分せいではないとはいえ、なんだか申し訳ない気持ちになった。
燃え尽き症候群にかかってしまったのだ。あれだけ好調な自分でも勝てなかったという焦燥感・・・歴史に残る名手が目標を見失い、一時期はコースに来るのも嫌になったという。
さまよっている元王者に救いの手をさしのべたのが中嶋 常幸。晋呉 プロ は思い切って中嶋に悩みをぶつけた。
ツアー通算48勝の名手はこう言った。「いいか、どんなに小さくてもいいから炭のままでいろ!今はつらくても、燃え尽きる直前の炭のままで踏みとどまれるなら、またいつか再び心を燃やせる時がくるから。でも完全に灰になってしまったら、もう煙を出すことが出来なくなる」
「燃え尽きないで、灰にならないでいて良かった」だからまたこうして新たに夢を描くチャンスをもらえたという。
ゴルフって我慢のスポーツです。ミスをして当たり前。そのミスをいかに減らすかという特異なゲームなんです。技術のほとんどない世界の中で勝つには最後は勝利への執念がモノを言うのです。
多くのプロが過去の栄光に酔いしれ、勝てなくなったらそのまま表舞台から消えていった。諦めずにコツコツ前を向いて歩く・・・言葉でいうのは簡単ですが、実践し続けるのは難しいのです。今回の勝利からまた貴重な教訓を学ばせていただきました。晋呉プロ、あらためておめでとうございます!