鳥居 祐一オフィシャル ブログ「賢者との出逢いと交流」Powered by Ameba
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昨日はゴルフ界の英雄で賞金王5回の片山 晋呉 プロ と会食。先日、渋谷 de ゴルフ のオープニングイベントに参加した際にお願いしたのだが、なにしろ相手は日本ゴルフ史上たった7人しかいない 永久シード を獲得した名手。超売れっ子の現役のスーパースターだけに、まさかこんなに早く実現するとは思わなかった。


前日の夕方に真里プロから連絡があり、急遽、地元行きつけの店で個室と特別料理を手配。


結論を先に言うと、私にとっては人生でもっとも興奮した会食であり、至福の時を過ごさせていただいた。


晋呉プロ の素晴らしさは、テレビで見ているだけでは絶対に伝わってこない。それは、プレーヤーとしてだけではなく、人間としても超一流だからだ。ファンだから言うわけではないが、会話から醸し出される人格・品格・知性・教養は、いち人間としてゴルフの成績以上に尊敬する。ちなみに晋呉プロ はツアーきっての読書家でもあり、私の著書もすでに読んでいてくれていた。


ここだけの話がかなりあったので、残念ながら公開できない。有名選手の裏話、特に米国のスタープレーヤーたちの知られざるインサイドストーリーは驚きと共に興奮した。こういう話はマスコミには絶対に出ないし、日本の中堅選手レベルからでは聞けない。日本のトップとして君臨し、世界のメジャーで戦った来たからこその重みのある実体験だけに凄かった。


二クラウスやタイガーと回った時の話、ミケルソンらトッププレーヤーの驚くべき私生活、ゴルフ界に存在する人種差別問題、オーガスタの魔女の恐ろしさ、日米のゴルフ観や環境の違い、コンディション作りやトレーニング方法・・・等々なんと3時間以上も独占インタビューをさせていただいた。


晋呉プロ でさえゴルフというのは、95%はうまくいかないスポーツだという。しかし年に2週間ほどは何をやってもうまくいく時があるそう。昨年のマスターズはトップと2打差の2位だったが、そのときがまさにそうだったという。


このときはショットは絶好調だったが、パットはカップの淵にとまったのが6回ほどあった。『千載一遇のチャンスだっただけに悔しかったでしょう!』と尋ねると、1打差は悔しいが2打差は仕方がない。プロの世界では4打差(1日あたり1打)となると完敗というが、この感覚は我々には分からない。


じつは2001年の全米プロでも4位だったが、その時の方がチャンスはあったという。翌年からボールもクラブの素材(チタン)も改良され、それまでは技術で飛距離もカバーできたが、以降は外国人選手との飛距離の差は歴然となったからだ。

コントロールできない事象を心配してもしょうがないので、過去は振り返らず、相手も全く意識しないマイペース。だから選手同士でも群れない。この一貫した考えが強さの一因であろう。

常にストイックにゴルフに取り組む晋呉プロ だが、ゴルフを仕事と思ったことはないという。仕事と思うとつらくなる。自分にとってゴルフは最高の趣味。


理想の弾道をイメージし、一打一打魂を込めてそのイメージを追求するのが快楽という。そう語る彼の眼は、頂点を極めた男のパワーを放ち、体中の毛穴からオーラが湧き出ていた。


日本のプロゴルファーで1億円以上稼げるのは4~5人しかいない。ほんの一握りどころではなく、『ひとさじ』というの異常に厳しい世界。その中で10年以上もトップとして君臨している晋呉プロ はまさにゴルフ界の真のチャンピオンにふさわしい。素晴らしいお話に感動しました。感謝!*写真のケーキには<祝マスターズ優勝>と入れました。