嗜好は変わる。 | 南国の日の丸レストラン

南国の日の丸レストラン

思いのままに書いています

先般、シンガポールに行きました。若い頃は、日本から日本製生地
の売り込みに、年から年中、来た国ですから、懐かしい国です。

まだ、そのホテルがあるかどうか知りませんが、アポロホテルでよく
食べたホッケンミー(封建麺 ラーメンの一種)を思い出します。

一方、いつの間にか、シンガポールは、日本食が、普通に食べられ
ている国になっていますね。
ウーン、これが日本食?のようなものも確かにありますが、全体の
レベルは相当に上がってきていると思いました。

それを考えると、インドネシアの日本食は、まだまだ、伸びる余地は
大きいはずです。

最近、鳥元でも、カレーライスとかオムライスも注文されるインドネ
シアの方が多くなりました。カレーライスというと、ジャワカレーという
くらいだから、「インドネシアの方が好きなはず」と、日本人は、思い
勝ちですが、実はそうでもないのです。インドネシアのカレーはどち
らかとサラリとして液状のものをご飯にかけたものです。
日本風のカレーは、練ったような感じですから、はじめて口にする人
は違和感があるのです。

ところが、食べ物というのは慣れなんですね。多分、鳥元でカレー
ライスを頼まれるインドネシアの方は、日本で味を覚えたとか、日本
レストランで何度か食べているうちに好きになった方々と思います。

味噌スープと言えば、今では、欧米人も好んで口にします。ところ
が、この味噌汁、昔はそうでもなかったようです。欧米から日本に
やって来た留学生が下宿先で一番いやに思ったのが朝食ニ出る
味噌汁とたくわんだったという話を、若い頃、聞いたことがあります。
あの匂いがイヤだったらしいです。

なれると好むようになる好例です。そういえば、サイダーとかラムネ
しか知らなかった私が、小学生の頃、はじめて、コカコーラを口に
した時、吐き出しそうに感じた思い出があります。その後は、ご存知
の通り、日本からラムネやサイダーは姿を消しました。私も、夏、
喉がからからの時、飲むのはコカコーラになっていました。