昨日の党首討論の生中継を見ていました。3年余、続いた暗黒の民主党政権終了の
お知らせがありました。良かったです。
思い起こせば、「政権交代は景気後退」と麻生元首相が叫んでいましたが、マスコミ
の世論操作に惑わされ、多くの国民が政権交代（＝景気後退）の方を選択しました。
私は、このブログで、日本株価の低迷を予測しました。リーマンショックを世界のどの
国より早く、抜け出し、世界の景気回復の先頭をきった麻生政権下、株価も急回復し
ていました。それが、政権交代後、ほんの一時期、ぴくんと上へいった以外は、株価
は下にへばりついたまま、円安、デフレ、産業空洞化など、いいことなしの3年余が過
ぎてきました。こんなこと、普通に考えれば、当然のことで、私の予測が当たったと胸
をはれるものではありません。当時の自民党の選挙用CMにもあったように、逆立ち
しても実現不可能なマニフェストを作り、国民を騙すような政権に景気回復など期待
する方がおかしかったのです。
野田さんは、党首討論でこともあろうに、自民党政権時代の経済状況を引き合い
に出しました。意表をつかれたというか、あれれ、という感じでした。なにを考えての
ことかとわが耳を疑いました。
自民党時代に責任を転嫁しようという試みだったのでしょうが、安倍さんに数値で諭
されていました。いずれにしても、無責任だった鳩山さん、菅さんならいざしらず、
野田さんまでが、「前政権がああ」「自民党時代がああ」と責任転嫁、責任回避をして
きたのは、とても見苦しいものがありました。
会社再建を引き受けた新社長は、前任者のことなど言わずに、引き受けたその日
から、再建に取り組むものです。会社再建途上で、前任者の非難などしていては、
自分の気持の矛先が鈍りますし、そのことを覚悟のある新社長は知っています。
私も、なんどか、そういう経験をしました。黙って、もくもくと自分の責任でやるもの
です。3年余もたって、それ以前のことを引き合いに出したりする社長に会社再建
などできません。
そもそも、政権交代前、すぐに、暮らしがよくなるようなことを言ってたじゃないで
すか？鳩山さんなど、自殺者が多いのは、自民党政治が悪いからだ、と麻生さん
との党首討論で言いました。それも、リーマンショックで、中小企業の経営者はじ
め、自殺者が急増した時の瞬間風速をとらえての発言でした。民主党擁護のマス
コミは報道しませんが、自殺者数は、この３年余、減りましたか？微減程度ですよ。
とにかく、政権をとったその日から、責任は移行するのです。それこそ、民主党政権
には、その覚悟が皆無だったのです。菅さんなどは、仮免許の政権だったことを自
ら、口にしました。仮免運転だから、「少しは失敗しても大目に見てよ」と言ってのけ
たのです。情けないですよね。鳩山さんは、普天間問題に関し、「学べば学ぶほど、
集団的自衛権というものが大事であることが分かった」と最後に弁解したのです。
勉強せずに、日本のリーダーになっていたことを白状したのです。
野田さんは、前の二人に比べれば、相当、まともだと思っていましたが、昨日の党首
討論で、その無責任ぶりが露呈しました。開き直りもあって、一見、必死に訴えようと
しているかに見えましたが、「延ばし延ばしにしてきた約束を守るから、定数削減など
の新たな約束を守れ」、と言いました。それも突拍子にです。なにか異様なものを感
じたのですが、どなたかが、ヤフーのコメント欄に述べておられた言葉が的を得て
いますので、紹介します。「ちゃんと約束を守るから、この約束をしてくれ」と新しい
条件を出すのは北朝鮮みたいだ！というものです。思わず、手を叩きました。苦し紛
れにしては、姑息なんです。
さらには、下記のようなコメントもありました。
そも
ともと近いうち解散って言ってたくせに、定数削減定数削減って・・、問題を
どんどんすり替えて・・・いかにも国民のために頑張ってますっていうアピールに
見えて、非常に腹立たしい！！さらにテレビのニュースも定数削減を連呼している
野田さんのところしか放送しないし！！！
これも納得のコメントです。
マスコミの印象操作を鵜呑みにし、表面だけ眺めていれば、こういうことには気が
つかず、「野田さんも頑張った」となりますが、やり口は、非常に民主党らしい姑息
さでいっぱいで、胡散臭いのです。
翻って、民主党内に目を転じれば、このままじゃ、党内クーデターが起こり、野田
さんは首の内閣総辞職の可能性もあり、そこは、党内の抵抗勢力にチャンスを与
えなかったという点で、野田さんは自分の考えを通したのであり、そこは評価して
いいと思います。
最後の最後まで、どっち向いて、走っているか分からない民主党政権でしたが、
経済面のみならず、外交、安全保障の面でも、国益を大きく損ねたことだけは
明々白々です。
麻生さんが提唱していた「アニメの殿堂」も仕分け作業でパーになりました。中国
や韓国は手を叩いて喜んだことでしょう。案の定、中国はパクリも含め、アニメ産
業やまんが産業は飛躍的に伸び、韓国もKPOPや韓流やらで、「鬼のいぬ間に」
ビジネスをエンジョイしました。文化面でも、ライバルに塩を送るようなことをしてい
たのです。
まあ、あきらめることはありません。「くさっても鯛」です。日本人には底力があり
ます。新しい政権ができ、日本らしさを取り戻し、少しは、まともなことをやってくれ
れば、日本は再生します。日本の株価も、雌伏３年、上下しながら、すぐに1万円
台を回復します。
日本株は買いです！