石原都知事も「弱者の戦略」か? | 南国の日の丸レストラン

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先のブログで、「焼肉なるもの」というタイトルで、マーケティングに言う
「弱者の戦略」という言葉を用いましたが、この理論は、政治の世界、
スポーツの世界にも通じると思っています。

小数派閥出身ながら、党内の主流を向こうに回し、改革反対派を抵抗
勢力と公言し、長期政権を全うした小泉純一郎元首相もそうです。
弱小のプロチームを率いて、優勝戦線に挑んだ野村克也元プロ野球
監督、佐賀県の弱小の進学校である佐賀北高校を第89回夏の甲子園
で全国優勝に導いた百崎監督なども、まさに「弱者の戦略」そのものだ
と思います。

国がやらないから東京都が国の領土を守ると言って、尖閣諸島を買い取
ると言った石原都知事の奇襲も「弱者の戦略」です。

それにしても、当初の足引き報道をものかわとせず、尖閣諸島買い取り
発表後、わずか15日間で、11日正午現在、5億円も寄付金が集まって
いるのは素晴らしいことです。

この寄付金の案に関しては、東京都が公表する前に、私自身が、勝手
に、寄付金のアイディアを、このブログで、たとえ話として、予言していた
だけに、短期間のうちに、これだけの金額が集まったのは個人的にも、
「よくやったあ」という感じです。

この5億円は、大口の寄付を含まない(平均1万円程度)というところ
に、大きな意味があります。駅前で、なんとなく、衝動的に募金する類
のものでもなく、国を愛するというか、国を憂う日本人の皆さんの浄財
なんですね。意味が大きいです。

東京都知事と言っても、国政には携わることができない点で、権限が
限られた弱者です。
しかし、同氏の憂国の念は、そこいらの根性の座らないベテラン政治家
とはレベルが違うのでしょうね。一歩間違えば、四面楚歌です。かてて
加えて、世論を好きなように誘導できるマスコミを敵に回すことになるの
です。安倍元首相や麻生元首相のように、一発で倒され、政治的に失脚
も覚悟せねばなりません。

しかし、怯まず、たじろがず、私事にとらわれず、こういうことをやってのけ
る点で、政治家としても力量は、計り知れないものがあると思います。
周りの顔色ばかりみて、しがらみにとらわれ、何もしない人たちより、数百
倍いいです。
歯に衣を着せぬもの言いですから、はらはらする場面もあり、敵も多いで
しょうが、安全第一、保身第一で、火中の栗を拾おうとしない政治家が多
い昨今、私個人としては、期待します。

いずれにしても、短い期間で、5億円超えの寄付金です。
期待はしてましたが、やはり、びっくりしました。いったい、いくらに
なったら、マスコミは報道を再開するのでしょうか?

報道を再開しても、話をすり変えて、報道するのでしょうね。
多分、今頃、すり変え報道シナリオの編集会議で忙しいでしょうね。
今までの経過が思惑通りになっていないので、編集会議にかける時間
も長くなるでしょう。(笑い)

屁理屈でもなんでも、新しいテーマを作って、やりますからね。島国日本
のマスコミ村の皆さん方は。
ひょっとしたら、別の問題で、石原都知事を叩き、イメージを落とし、尖閣
諸島買取り問題にかぶせてくる手段を講じているかもしれません。
石原都知事ご用心を!

先般のテレビニュースで、原発の問題に関し、石原都知事の言葉尻を
とらえて、批判めいたコメントをしたアナウンサーがいました。
始まったな、と感じました。その言葉の意味を云々する暇はあっても、
国を救おうとする意思の現れである寄付金の話は完全スルーなんで
すね。

ところで、いったい、いくらまで寄付金集まるのでしょうか?
買取見込み価格は、10億円か15億円という話もありますが、ひょっと
したら、寄付金だけで買えるような事態が起こるかもしれませんね。