ジャカルタにて、第16回日本留学フェアー | 南国の日の丸レストラン

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第16回日本留学フェアー(主催 日本学生支援機構)が、10月3日(土)に

ジャカルタ コンベンショナル センター で行われたので、日イの緊密な

交流を願う私は、これを見学にいきました。


人もまばらかと思いきや、日本への留学に関心が高い若者で、会場は

熱気に包まれていました。正直言って、驚きました。


私が、最初にインドネシアに来た頃(1970年代はじめ)は、エリート家庭の

子弟の私費による留学先は、元宗主国オランダとかドイツ、更には、アメ

リカ、豪州へ行く人が多かったように記憶しますが、その後、日本の経済

発展、日本企業の当国への進出ラッシュ、漫画やアニメやポップスや服飾

ファッション、それに、日本食などを通じた文化伝播を経て、日本への憧れ

が嵩じてきた結果、日本への留学を望む若者が増えてきたのかもしれま

せん。


私の地元九州からも、九州大学(福岡)、熊本大学(熊本)、立命館アジア

太平洋大学(大分別府)が、ブースを構え、説明会をされていました。


先般のインドネシア警察官の福岡での研修といい、私の愛するインドネシア

の皆さんが、私の地元との関係を深めていただくのは、この上ない喜びです。


日本にいる日本人は、アジアと言えば、韓国、中国、台湾を中心にタイ、シン

ガポールくらいまでのイメージしかないのでしょうが、アセアンの盟主 インド

ネシアを忘れてもらっては困ります。


因みに、私の地元福岡県内で学ぶ留学生の内訳は、


  中国      4,552名

  韓国       654名

  台湾       119名


  インドネシア   66名


  2007年5月1日時点


ということが分かりました。(昨年、バンドン工科大学にお見えになった九大

の教授の話では、インドネシアからの留学生は急増中ということでしたから、

今では、もっと多いことでしょう。)

 

いずれにしても、近隣3ヶ国を除けば、日本から、結構、遠い距離にあるインド

ネシアからの留学生がトップだということです。これは特筆すべきことです。

インドネシアが親日的であることの一つの証しと言っていいでしょう。


インドネシアはじめ、日本を大好きなマレーシア、シンガポール、ベトナム、

フィリッピン、ミャンマー、インドなどからの日本への留学生が、どんどん増え

て、日本人と共に手を携えて、自国の発展に尽くせるような人材になってもら

えば、それは、大変、喜ばしいことです。


とにかく、海外と日本の距離は、みるみる間に、縮まってきています。

一時凌ぎのため、または、単なる人気取りのため、その時代の流れに逆行

するかのような内向きの政策は謹んで欲しいところです。


昨年、日イ交流50周年イベントを見学しました。広いステージで和太鼓の

演舞があり、当の日本人である私が感激しました。その演舞が始まる前に

ドラエモンが、ステージに上がり、歌を唄い、踊っていました。

このいい歳をした日本のおじさんが、手を叩いて、喜んでいたのですから、

インドネシアの若者、子供の喜びようは並大抵ではありませんでした。


私たちが子供のころ、ポパイやディズニーの漫画を見て、つい先の敵国

アメリカに憧れていたのを思い出していました。

やはり、漫画やアニメというのは、文化伝播には、偉大な力を発揮するもん

だなー、とはじめて感じました。


日本の、いわゆる、知識層、特に、高い年齢層の中には、マンガやアニメ

というだけで、馬鹿にする傾向がありますが、それは硬直した頭の人達と

言わざるを得ません。


日本にとっても、アニメソフトで外貨を得る商機だと思います。古い頭で考

え、日本がもたもたしていると、待ってましたとばかり、パクリ専門の国に

スッポリもっていかれるかもしれません。それほど、国際間の競争は激しい

のです。

あっ、すみません。また、脱線しました。


脱線でもないか?
要は、留学生の受け入れ問題にしても、アニメなどのニュービジネスにして

も、長い目で見れば、将来の日本にとって、計り知れない国益になるに違い

ありません。


「経済は高いところから下へ流れる。文化も経済につられて、高いところから

下へ流れる。」と、私の先輩が、うまいことを言っておられましたが、その通り

ですね。

日本の経済が強くなかったら、寿司が、こんなに世界中に行き渡るはずが

ありませんね。